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Intel Z990チップセット詳細リーク:ダイ22%縮小もPCIe 5.0フル搭載で最大14W

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■事実

情報の性格について

以下の情報はすべてリーク情報(リーカー「Jaykihn」「LC Tech Leaks」発)であり、Intelによる公式確認はありません。

Z990 PCHの実物写真が流出しており(Computex展示初期ボードから撮影とみられる)、ある程度の信憑性はあります。

Nova Lake-S プラットフォームの概要

Intel次世代デスクトップCPU「Nova Lake-S」(Core Ultra Series 4、Core Ultra 400Sシリーズ)向けプラットフォームです。

ソケットはLGA1954(現行Arrow Lake-SのLGA1700から変更)→ マザーボードの買い替えが必須です。

Nova Lake-S CPUは最大52コア構成(Coyote Cove P-コア最大16基、Arctic Wolf E-コア最大32基、超低消費電力コア4基)です。

チップセット群のコードネームは「Nova Point」でする

Intel公式発表としてはNova Lake-Sの2026年末登場を確認済み。ただし小売向け発売はCES 2027に近い可能性あります。

900シリーズチップセットのラインナップはZ990(最上位)、Z970、B960、Q970(法人向け)、W980(ワークステーション向け)です。

Z990のダイ・パッケージサイズ

Z990 PCHパッケージサイズは25×24mm(パッケージ面積600mm²)です。

Z990 ダイサイズは11.15×6.5mm(ダイ面積 約72.5mm²)です。

現行Z890のパッケージは28×23.5mm(658mm²)、ダイは約92.9mm²です。

ダイ面積の縮小率は約22%(Z890比)でする

パッケージ面積の縮小率は約8.8%(Z890比)です。

Z990の消費電力

  • Z990 ベース消費電力:7.9W(現行Z890の6Wより+1.9W高い)
  • Z990 ピーク消費電力:最大14W(チップセット経由のPCIe 5.0スロットをすべて使用した場合のみ)
  • Z970 ベース消費電力:6.4W(Z890比でわずか+0.4Wと近似)
  • TJMax(最大動作温度):Z990・Z970ともに113°C(Z890の108°Cより5°C高い)

マザーボードメーカーからの情報によると、アクティブ冷却(ファン付きヒートシンク)は不要な温度範囲内とのことです。

Z990とZ970の主な仕様差異

DMI接続:Z990はDMI Gen5×4(帯域128 Gbps双方向)、Z970/B960はDMI Gen5×2(帯域64 Gbps双方向)です。

Z890のDMI Gen4×8と比較すると、Z990のDMI Gen5×4は同等帯域でレーン数を半減させた設計です。

チップセット側PCIeレーンはZ990はPCIe 5.0×12+PCIe 4.0×12(計24レーン)です。

Z970・B960:PCIe 4.0×14のみ(チップセット側PCIe 5.0レーンはゼロ)です。

Z990のプラットフォーム合計PCIeレーンは最大48レーン(CPU側24レーン+チップセット側24レーン)です。

M.2スロットはZ990はチップセット側でPCIe 5.0 x4対応スロットを提供、Z970は最大でPCIe 4.0×4が1本のみです。

Z890では3本あったチップセット側Gen4 M.2が大幅削減されます。

USB 2.0サポートが900シリーズ全チップセットで廃止(Z890では搭載されていた)しました。

比較表

項目 Z890(現行) Z970(次世代) Z990(次世代・最上位)
対応CPU世代 Arrow Lake-S Nova Lake-S Nova Lake-S
ソケット LGA1700 LGA1954 LGA1954
ダイ面積 約92.9mm² 約72.5mm² 約72.5mm²
パッケージ面積 658mm² 600mm² 600mm²
DMI Gen4 ×8 Gen5 ×2 Gen5 ×4
チップセット側 PCIe 5.0 なし なし ×12
チップセット側 PCIe 4.0 ×24 ×14 ×12
ベース消費電力 6W 6.4W 7.9W
ピーク消費電力 最大14W
TJMax 108°C 113°C 113°C

情報はすべてリーク段階であり、Intel未公式確認

解説

「小さくなったのに消費電力が上がる」問題の正しい読み方

ダイが22%縮小したにもかかわらず消費電力が上がるという一見矛盾した状況は、PCIe 5.0の信号整合性コストで説明できる。

PCIe 5.0は帯域が倍になった分だけ信号品質の維持に電力が必要で、「レーン数を半分にしても消費電力は増える」という現実がある。

14WはあくまでPCIe 5.0デバイスをチップセット側にフル実装した時の上限値で、GPUはCPUに直結するため無関係だ。

M.2 SSDも1〜2本程度ならCPU直結で使えるため、14Wが現実に近い状況になるのはかなりヘビーな構成に限られる。

言い換えると「普通の使い方なら7.9W、気にしなくていい」という話である。

Z990とZ970の乖離が大きい理由

Z970はB960と同一シリコンでファームウェア差分による差別化という設計で、コスト効率重視の構造だ。

チップセット側PCIe 5.0レーンがまったくなく、M.2スロットもPCIe 4.0×4が1本というZ970は「名前だけ上位」に見える面がある。

ハイエンド志向ユーザーにとってはZ990との差が実質的にかなり大きく、価格差次第ではZ990一択になりかねない。

Z890世代でH870が存在しなかった(スキップされた)ことを踏まえると、Intelはハイエンドを2段階(Z990/Z970)に切り分けることで以前のH系不在を補っている構図だ。

Intel 13/14世代問題の記憶と信頼回復の課題

Z690〜Z890まで少なくとも14nmクラスとされてきたチップセットが、Z990でもノードシュリンクなしという可能性が指摘されている。(コミュニティ上の議論)

ダイが小さくなったのは設計の最適化であり、プロセスの微細化ではないかもしれない点は注意が必要だ。

13/14世代CPUの電圧劣化問題、Arrow Lake-Sの初期パフォーマンス不振と相次ぐ修正パッチの記憶がユーザーに残っており、Nova Lake-S登場時にも「今度こそ大丈夫か」という目線になるのは避けられない

Nova Lakeが2026年末〜CES 2027という時期に登場するとすれば、2026年内に購入を検討しているユーザーにとって「もう少し待つべきか」の判断が発生する

ダイが小さくなって消費電力が上がるとは、まるでダイエットしたら食欲が増えたようなものだが、Intelにはこのくらいのブラックジョークを笑って受け流す余裕が出てきた気がする(これが長期的な信頼回復のサインかどうかはまだわからない)

LGA1954の意義

LGA1954はNova Lake-S以降、次の「Razor Lake」など複数世代をサポートする可能性が言及されており、プラットフォーム長寿命化の姿勢が見える。

AMD AM5の「複数世代対応」戦略が一定の評価を受けたことへの応答とも取れる。

ソケット互換性が保たれれば、次世代CPUへの移行コストが下がる。ただしIntelが実際に約束を守るかどうかは歴史的に慎重に見る必要がある。

LGA1700→LGA1954→その次の世代も同じソケットで、という流れが実現するかどうか。IntelがAMDに学んだ姿勢を本当に続けられるなら、ユーザーにとってようやく「プラットフォームを信頼できる理由」が生まれる。

 

長寿命戦略の欠点はUSB4などの新しいI/Oを入れるのが難しくなること、CPU世代ごとにTDPを大きくするのが難しいことで、長所は長期間使用されることが想定されるため、耐久性が高くなることだ。

逆に短寿命が想定されると、新しいI/Oが盛り込みやすくなること、CPU世代ごとにTDPを大きくするのが簡単になることだ。相対的に耐久性は低下する。

どちらも利点と欠点があるが、AMDが初めて長寿命戦略を取ったことで選択の余地が生まれ、近年の生活コストの増大によって長寿命戦略が支持されていることは確か。

これからはIntelのマザーボードも長寿命化していくのだろう。