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NVIDIAのN1/N1Xチップ、Computex 2026で発表へ――Dell、Lenovo、ASUS、Microsoftが一斉にティーザー

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■事実

発表の背景

NVIDIAが自社初のArmベースノートPC向けSoC「N1」「N1X」をComputex 2026(6月1〜5日、台北)で正式発表する見込みです。

NVIDIAは座標「25.0528, 121.5990」(台北を指す)を使い「PCの新時代」という予告を公開しました。

ジェンスン・フアンCEOが6月1日午前11時(台北現地時間)、台北音楽センターでGTC台北基調講演を行うことをNVIDIAが公式確認済みです。

Computex 2025での発表は見送られており、今回が改めての舞台です。

チップの素性

N1/N1XはNVIDIAとMediaTekの共同開発。設計ベースはDGX Sparkに搭載済みのGB10 Superchipと同じです。

ジェンスン・フアンCEOが「N1はDGX Sparkにも搭載されているプロセッサだ」と2025年9月に明言しました。(VideoCardz報道)

GB10はTSMCの3nmプロセス(N3P or N3E相当)で製造されています。

上位モデルN1Xの構成(リーク情報):Arm CPUコア×20(高性能コア10+効率コア10)+BlackwellアーキテクチャのiGPU(CUDAコア数6,144)です。

CUDAコア数6,144はデスクトップ向けRTX 5070と同じ数です。

最大128GB LPDDR5Xのユニファイドメモリをサポートでする

AI推論性能は180〜200 TOPSと推計(リーク情報)です。

GeekBench 6リーク値はシングルコア約3,096、マルチコア約18,837(Arrow Lake-HX、Ryzen AI MAX、Snapdragon X Eliteを上回る見込み)です。

TDP範囲は65〜120W(リーク情報)です。

下位モデル「N1」はメインストリーム・薄型ノート向け。さらに下位に「N1V」も計画中との情報があります。

DGX Spark版GB10との主な違いは低消費電力向けにチューニング+Windows on Arm対応(DGX SparkはWindows非対応)です。

OEM各社の動向

  • Dell:Computex媒体向け資料でNVIDIA N1X搭載XPSノートの5月31日解禁を確認。画像・スペックは未公開
  • Lenovo:社内認証システムに「NVIDIA N1x Portal PROD」「NVIDIA N1x Portal Test」が露出し開発中を間接確認。Legion 7(15N1X11)を含む複数モデルが充電器リストに登場(245W電源アダプタ)
  • ASUS:5月29日にProArtノートの予告画像をXに投稿(#NVIDIA #ASUS #ProArt)
  • Microsoft:Windows・Surface部門責任者のパバン・ダブルリ氏が「開発者向けに新しいものが来る。新しいOSバージョンではない」とXに投稿(5月29日)。Surface+N1/N1X搭載ハードウェアの示唆と受け取られている
  • MSI:複数の情報源がN1搭載ノートを準備中と報告(未確認)
  • 現時点でN1/N1X搭載が報告・ティーザー済みのモデル一覧(画像2より):
    • Dell XPS(N1X)
    • Lenovo Legion 7 15N1X11
    • Lenovo IdeaPad Slim 5 14N1V11 / 16N1V11
    • Lenovo Yoga Pro 7 15N1V11 / 15N1X11
    • Lenovo Yoga 9 2-in-1 16N1X11
    • ASUS ProArt with NVIDIA N1(NEW)
    • Microsoft Surface with NVIDIA N1/N1X(NEW)
    • MSI(rumored・NEW)

競合環境

Windows on Armはこれまでqualcomm Snapdragon Xシリーズの独占状態。N1/N1Xがその初の本格的な対抗馬となります。

比較対象はAMD Ryzen AI MAX(Strix Halo)、Snapdragon X Elite、Intel Arrow Lake-HXです。

ノートPC市場は年間約1.5億台規模で、IntelとAMDのx86勢も同じ土俵です。

想定価格帯は1,000〜1,500ドル(アナリスト予測)でする

次世代「N2」「N2X」はQ2 2027頃の登場が噂されており、ロードマップとして継続的な参入を示唆しています。

解説

今回のポイントは「NVIDIAがSoCメーカーとして民生市場に参入する」という事実そのもの。GPU屋がCPU込みのチップを売るのは、RTXカードを売るのとまったく別の話だ。

GB10=N1という構図は重要。DGX Sparkという実績ある製品の「民生ダウングレード版」ではなく、同じシリコンをWindows対応+低電力にチューニングしたもの。技術的な飛び道具ではなく、すでにフィールドテスト済みのシリコンが使われる。

Qualcommが2年かけて作ってきたWindows on Armのユーザー基盤に、NVIDIAが乗り込んでくる構図。Snapdragon X Eliteの最大の強みは「とにかく電力効率が良い」点だったが、N1Xのスペックを見る限り、性能面では真正面から競合できる。

6,144 CUDAコアという数字に注目。RTX 5070と同等のGPU性能が、ノートのSoC内に収まるとすれば、統合グラフィックスの概念が変わる。ただしTDP 65〜120Wという幅は広く、熱設計次第で実性能は大きく変わる。

AMD Strix HaloはLPDDR5X統合のAPUとして現状の最強格だが、CUDAエコシステムという「ソフト資産」ではNVIDIAに分がある。ゲームはともかくAI推論・開発ツールの観点ではN1Xのほうが環境が整っている。

Microsoftが「新しいものが来る、OSではない」と発言したことで、Surface N1/N1X搭載版がほぼ確定に近い雰囲気。MicrosoftがARMプラットフォームにここまで積極的なのは、Intel依存からの脱却という中長期戦略とも一致する

ただし注意点:正式スペックはまだ未公開。今回出ている数字はすべてリーク・推計。Computex基調講演で覆る可能性はある。

 

「DGX Sparkの子孫がノートに入る」という話、要は約50万円のAI超小型PCが飲んでいる技術を1,000〜1,500ドルのラップトップで使える時代が来るということ。時代の進化とは残酷なものである。

「PCの新時代」とNVIDIAは言う。それがどんな時代かは、Computex 2026の基調講演後に改めて確認することになる。

 

ついにN1Xがやってくることが示唆されましたねぇ。ここまで非常に長い道のりでした。さて、NVIDIAはStrix Haloを倒せるだろうか?