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PlayStation 6の発売時期・価格は未定――メモリ不足がSonyの次世代計画に影を落とす

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※ 画像は記事の内容をもとにしたイメージです。必ずしも現実を反映しているわけではありませんのでご注意ください。

 

■事実

Sony決算発表とCEO発言

2026年5月8日、SonyのFY2025(2025年度)通期決算発表のQ&Aセッションにて、社長兼CEOのヒロキ・トトキ氏がPS6について言及しています。

トトキ氏は「新型コンソールをいつ、どの価格で発売するかはまだ決定していない。状況をよく見極めながら進めたい」と明言しています。

発売未定の主因として、世界的なメモリ価格高騰と供給不足を挙げました。

FY2027(2027年度)もメモリ価格は高止まりが続く見通しで、その前提のもとで慎重に判断する必要があると述べました。

「ビジネスモデルの変更を含む様々なシミュレーションを検討し、最善の解決策と戦略を考えていきたい」と述べたが、具体的な内容には言及していません。

PS5の現状

Sonyは2026年残りの期間について、必要なメモリの調達を確保済みであることを確認しています。

PlayStation 5のアクティブユーザー数は引き続き増加しており、Sony側に多少の猶予はあります。

PSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)はPS5 Proに追加展開が進行中です。(今年前半より)

Mark CernyはPlaystationプラットフォームへのフレームジェネレーション技術の搭載を予告しているが、具体的な時期は未定です。

PS5の価格状況

Sonyは2025年8月に米国でPS5を約$50値上げしたのに続き、2026年4月2日付けで再度値上げを実施しています。

最新の米国価格はPS5通常版 $649.99(+$100)、デジタル版 $599.99(+$100)、PS5 Pro $899.99(+$150)です。

値上げ理由として「グローバルな経済的プレッシャー」を挙げ、メモリチップの調達コスト上昇が主因です。

日本・英国・欧州でも同様の値上げを実施しています。

PS6の推定スペック(リーク情報)

リーカーKeplerL2氏の情報として、PS6は30GBのGDDR7メモリ(160bitバス、640GB/s帯域)を搭載との報告があります。

現行PS5は16GB GDDR6(448GB/s)で、容量は約1.9倍、帯域は約43%向上しています。

CPUはAMD Zen 6、GPUはRDNA 5アーキテクチャが有力です。(コードネーム「Orion」)

PlayStation携帯機(コードネーム「Project Canis」)も同時期開発中とされ、24GB LPDDR5Xを搭載予定です。

発売時期については、従来は2027年秋が有力視されていたが、メモリ問題を受けて2028年以降の見方も浮上しています。

比較表(参考):

項目 PlayStation 5 PlayStation 5 Pro PlayStation 6(リーク)
メモリ容量 16GB GDDR6 16GB GDDR6 30GB GDDR7(リーク)
メモリ帯域 448GB/s 576GB/s 640GB/s(リーク)
バス幅 256bit 256bit 160bit(リーク)
CPU AMD Zen 2 AMD Zen 2 AMD Zen 6(リーク)
GPU AMD RDNA 2(10.3 TFlops) AMD RDNA 4カスタム AMD RDNA 5(リーク)
米国価格 $649.99(2026年4月〜) $899.99(2026年4月〜) 未定($699〜$899予測)

※ リーカーKeplerL2氏などの情報をもとに作成しています。

メモリ市場の構造問題

GDDR7・高帯域メモリ(HBM)はAIデータセンター需要に大半が吸われており、コンシューマ向け供給が逼迫しています。

Samsung、SK Hynix、MicronらのメモリメーカーはAIインフラ向けを優先しています。

FY2027(2026年4月〜2027年3月)まで供給不足が続く見通しです。

解説

PS6の発売時期・価格が「未定」というのは、単なるお茶を濁した回答ではない。CEO自身がFY2027のメモリ価格高止まりを前提として話しており、2027年内の発売はほぼないと読んでよい。

問題の根はゲーム業界の外にある。AIデータセンター向け需要がメモリを吸い上げる構造的な問題であり、Sonyが努力すれば解決するものではない

「ビジネスモデルの変更」という発言は要注意。サブスクリプション型販売、ハードウェアの分割払い、あるいはPS5世代の収益最大化を優先するモデルなど複数の可能性があるが、消費者にとって「本体がより高くなる」シナリオは十分にあり得る。

PS5はすでに安くない。2026年4月の値上げで通常版が$649.99になっており、PS6が同様の構造問題を抱えて登場するなら、さらに高い価格帯になることは避けられない。「PS5時代が一番安かった」と後から言われる可能性も。

一方で、PS5にはまだ伸びしろがある。PSSRの普及、フレームジェネレーション未導入、大型タイトルの積み残しなど、Sony的には「PS5でもうしばらく稼げる」という計算も成立する。

PS6を待つ間にPS5が値上がりして、PS6が出た頃にはPS5 Proが「懐かしの廉価機」になっているかもしれない。

フレームジェネレーションについて補足すると、これはフレーム間を補完する技術(補完フレームには新たなプレイヤー入力が含まれない)。PS5にも実装予定とのことだが、入力応答性は根本的には変わらない点は理解しておきたい。

長期的には、PS世代の寿命がどんどん伸びている。PS5が2020年発売で、PS6が2028年になるとすれば8年間。これはPS3(2006〜2013年、7年)を上回り、Playstation世代としては最長クラスになる。

「次のPlayStationはいつ?」という問いに対して、今のSonyが正直に答えられる答えは「わかりません」だ。それを公式の決算発表で認めたという意味で、今回の発言は重い。

価格についてもリーカーKeplerL2氏が「PS5 Pro並み(現在$899.99)よりやや安い程度」と示唆しており、$699〜$800前後という見方があったが、残念ながら、このメモリひっ迫で状況は不透明になっていると考えていいだろう。

特に日本市場で、「ゲーム機に10万円」以上という価格は多くの人に拒否感があるだろう。PS6でゲーム機ビジネスそのものの大きな転換点を迎えるかもしれない。

こうした状況からゲームも最終的にはサブスクに移行していくのかもしれない。