■事実
Steam Controllerの価格リーク
Insider GamingのMike Strawは、レビューが出回っていること自体が発売発表の近さを示唆していると報告しています。
比較すると、DualSense(PlayStation 5用)は$74.99、Xbox Wireless Controllerは$64.99、旧Steam Controllerは2015年発売当時$49.99です。
YouTube クリエイター「Techy Talk」がSteam Controllerの早期レビュー動画を誤公開し、数分で削除。しかしユーザーがスクリーンショットや再アップロードで拡散しました。
動画内でSteam Controllerの価格が $99.99 と述べられていた。Valveは価格を公式確認していません。
Steam Machineの発表が近い
Valveは2026年2月、「Steam Controller・Steam Machine・Steam Frameを2026年前半に出荷する目標は変わらないが、価格と時期のロックダウンが必要」と表明しています。
発売当初の予定は 2026年3月 だったが、メモリ・ストレージ不足を理由に延期。現時点で具体的な発売日・価格は未発表です。
アジア向けのSteam Machineストアページ(Komodo Station)が開設されており、発表が近いとの見方が強まっています。
Insider GamingのMike Strawによれば、Valveは2026年ハードウェアの詳細確認に向けて前進しており、Steam Machineの価格設定を社内で協議しています。
協議の論点のひとつは「ハードウェアコストを短期的に赤字で販売するか否か」で、結論は不明です。
Steam Machine スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | AMD Zen 4(半カスタム)6コア12スレッド、最大4.8GHz、TDP 30W |
| GPU | AMD RDNA 3(半カスタム、Navi 33に近い)28 CU、最大2.45GHz、TDP 110W |
| VRAM | 8GB GDDR6 |
| システムメモリ | 16GB DDR5(SO-DIMM、ユーザー交換可能) |
| ストレージ | 512GB または 2TB NVMe(microSDスロットあり) |
| OS | SteamOS 3(Arch Linuxベース、KDE Plasma) |
| 外形 | ほぼ立方体(約16.2×15.6×15.2cm) |
| パフォーマンス目標 | FSR使用時4K/60fps(Valve公表) |
- CPU・GPUは別チップ構成(APUではない)。GPU基板はマザーボードにはんだ付けされています。
- Valve公称はSteam Deckの6倍以上の性能です。
- Steam Machine本体の価格予測はアナリストは$650〜$750程度とみており、LTT(Linus Tech Tips)の部品コスト分析では$699.99前後が有力です。
Steam Controllerのスペック
デュアルトラックパッド(マウス操作対応)、磁気アナログスティックです。(ホール効果センサーでドリフトなし)
ジャイロ、触覚フィードバック、バッテリー持続最大35時間です。
2.4GHz内蔵レシーバーでする(最大4台同時接続、USBドングル不要)
Windows・macOS・Android・iOSでも動作します。
解説
RDNA 3世代という選択自体は発表時点(2025年11月)では合理的だったが、既にRDNA 4世代(RX 9000シリーズ)が登場した後の発売になることで、GPUアーキテクチャの「古さ」が強調されてしまう皮肉な状況だ。
SteamOS(Linuxベース)という点はValoriantなど一部アンチチートがLinux非対応のため非対応ゲームが存在する。コンシューマー向けにコンソールとして売り込む上で、これは依然として説明コストが高い。
「コントローラー込み$800前後でPS5 Proと競合」という見方もできるが、既存PCゲーマーにとってはRX 9060 XTを積んだ$800〜$1,000のプリビルドPCを買った方が性能的に上というシナリオも十分ある。
Steam Controller $99.99の反応は「高い」が大多数。Steam Deckユーザーコミュニティでは「$60以下でないと」という声もあったが、デュアルトラックパッド+ホール効果スティック+35時間バッテリーを考えると、機能的にはDualSense($74.99)より上を主張できる水準ではある。
ただし、これはあくまでYouTuberが漏らした価格であり、Valveが公式確認するまでは参考値として扱うべき。ただし、レビュー動画が出回っていること自体が「発売が迫っている証拠」であることに異論はないだろう。
「赤字覚悟で売るか」をValveが議論しているという報告は重要。Valveはこれまで「ハードウェアはPC市場価格で販売する、補填しない」と明言してきた。この原則を曲げるかどうかが、Steam Machineの普及を左右する。
DRAM価格高騰(RAMpocalypse)が発売遅延・価格高騰の根本原因。特にSteam MachineはDDR5 SO-DIMMを16GB搭載しており、前回記事で触れたように今年初めの時点でこのメモリだけで$169相当になっている。本体価格への影響は軽微ではない。
RDNA 3の28CUという構成はRX 7600M相当。Valve主張の「4K/60fps(FSR使用)」はFSR 3使用前提であり、FSR 4はRDNA 4以降にしか対応していないため使えない。AMD自身がFSR 4をRDNA 2/3から意図的に外したことで(技術的に不可能ではないとのコミュニティ実証あり)、Steam MachineはFSRの最新世代から切り捨てられた状態でスタートする。
Valveが「赤字で売るか」を議論しているのに対して、コミュニティが「$60以下のコントローラーじゃないと」と言っているのは、夢を見ている側のスケールが違いすぎる。
コンソールビジネスが本体を原価ギリギリで一気に売り上げてシェアを取るというビジネスモデルなので、それに引っ張られて夢を見てしまうユーザーが多いのだろう。
現実的に考えると囲い込みが出来ないSteamではそれはできない。
スペック比較(コントローラー価格)
| コントローラー | 価格 |
|---|---|
| Steam Controller(リーク値) | $99.99 |
| DualSense(PS5) | $74.99 |
| Xbox Wireless Controller | $64.99 |
| 旧Steam Controller(2015年) | $49.99(当時) |