AMDは、携帯型RyzenゲーミングSOCのラインアップを拡充し、普及価格帯のRyzen Z2 Aと、最新ゲーム機に対応するハイエンドのRyzen Z2 Extremeを発表した。
AMD、専用NPUを搭載したRyzen AI Z2 Extremeを発表、「Zen 2」ベースの低価格ハンドヘルド向けRyzen Z2 Aチップもリリース
Ryzen Z2のラインナップは3つのSKUだけにとどまらず、AMDはさらに2つの選択肢を追加してシリーズを拡大した。
数ヶ月前、AMDがハンドヘルド機向けのカスタムRyzen Z2チップを発表した際、3種類のチップが含まれていた: Ryzen Z2 Extreme、Ryzen Z2、そしてRyzen Z2 Goだ。
最初の2つはZen 5とZen 4アーキテクチャをベースにしているが、Ryzen Z2 GoはZen 3+をベースにしており、レノボのハンドヘルド専用だ。
AI需要の急増に伴い、AMDはラインナップを拡充し、「Ryzen AI Z2 Extreme 」を発表した。このチップは基本的にRyzen Z2 Extremeと同じだが、AIワークロードを実行するための専用NPUが追加されている。
AIオペレーションをサポートする初のハンドヘルド向けカスタムRyzenチップで、最大50のAI TOPを提供できる。
CPUは最新のZen 5アーキテクチャに基づき、8CPUコアと16スレッドを提供し、16 RDNA 3.5ベースのGPUコアを搭載している。
AMDは性能に関する情報を共有していないが、Radeon 890Mも16倍のRDNA 3.5コアを搭載しているため、性能はRadeon 890Mと同程度になるはずだ。
一方、新たに発売されるAMD Ryzen Z2 Aは、iGPUがRDNA 2アーキテクチャに限定される。
GPUコアは8基で、スムーズなゲーム性能は期待できないが、エントリーレベルのハンドヘルド機には最適だろう。
また、Ryzen Z2 Aは古いZen 2アーキテクチャにダウングレードされ、わずか4コア8スレッドを誇り、Steam Deckに搭載されているカスタムRyzen APUのレベルにまで達している。
そのため、TDPが6~20Wの範囲で動作する超省電力APUとなり、ハンドヘルド機のバッテリー寿命が向上する。
Ryzen AI Z2 Extremeは、他のRyzen Z2バリエーションと同様、TDP15~30Wの範囲で動作するが、最大8000MT/sのメモリ速度をサポートし、これはRyzen Z2より500MHz、Ryzen Z2 Goより1600MHz高速である。
これらの新しいAPUが市場に投入されることで、既存のAMD Ryzen Z1ベースのハンドヘルド機のアップグレード版が今年登場することが期待される。
解説:
Ryzen AI Z2 Extreme、Ryzen Z2 Aが発表
AMDの新APU二種が発表されました。
Ryzen AI Z2はまんまStrix Pointですね。
こちらは全部入りを求めるハイエンドユーザー向けのフラッグシップでRyzen Z2 Aの方はZen2+RDNA2というかなりローエンド向けのエントリーSoCという位置づけになっています。
ASUSの携帯機ROG Xobx Ally/Xに早速採用されるようです。
この ROG Xobx Ally/Xはxboxの名は冠していますが、特にXboxのソフトライブラリが使えるわけではないようです。
実際、Xbox Series Xのスペックだとソフトを実行するのは難しいでしょう。
Series Sならぎりぎりいけるかどうかという感じです。
今回ROG Xobx Ally/Xはゲーム向けのブランドが欲しいASUSと携帯機の経験がないMSの思惑が一致した結果のようです。
MSは次世代機の発売に合わせて、携帯機を販売するといわれています。
こちらは、初代SwitchやSteamdeckの成功の後を追う形で登場することになります。
このブランドがいつまで続くのかわからないですが、次世代のXbox携帯コンソールが出たらさすがに紛らわしいので1世代で終わりなのではないかなと感じました。
Z2Aを搭載する無印版の方は初代steamdeckとほとんど同じスペックですが、Z2 Extremeを搭載するXの方はかなり性能に期待が持てるのではないかと思います。
Strix Pointはダイが大きくなりすぎて今一つ人気がないなどといわれていますが、プレミアがつく携帯ゲーム機市場だと高くても買う人は一定数いると思います。
なかなか期待が持てる新製品ではないでしょうか。