自作PCユーザーがゲーム用PCの解説をします

自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド

SPARKLE、24GBのArc Battlemage GPUを開発中との噂に反論

投稿日:

24GBのArc Battlemage GPUが開発中であるという報道が出た後、SPARKLEは現在そのような主張を否定している。

SPARKLE、当初スレッドで確認した24GB Arc Battlemage GPUの準備に関する発言を撤回。

以前、Intelが24GBのArc Battlemage GPUに取り組んでいる可能性を示唆するいくつかの噂があり、我々は数ヶ月前にそれについて報告した。

24GBのBattlemage版はプロフェッショナル向けであり、以前の報道で示されたようなゲーミング市場向けではなかったと思われる。

もちろん、12GBのVRAMを搭載したArc B580は、VRAM容量が2倍になってもあまりメリットがないため、24GBのカードはAIワークロードのような集中的なタスクに適している。

インテルのボード・パートナーの1つであるSPARKLEは、先月Bilibiliのスレッドで、24GB版も実際に開発していることを確認した。

しかし、このコメントが拡散されると、SPARKLEはコメントを撤回し、そのようなGPUの存在を否定する声明を発表した。

驚くべきことに、この記事を書いている時点では、SPARKLEはBilibiliのページを取り下げていたが、スクリーンショットを撮ったので、このような噂に関して何が書かれていたかを見ていただきたい。

どうやら、水面下で何らかの行き違いが起きているようだ。

一方ではSPARKLEがそのようなGPUの存在を確認し、他方では自らの報告を否定する声明を発表している。

SPARKLEの撤回と公式反論声明の削除から推測できることは、SPARKLEがそのようなGPUに取り組んでいる「かもしれない」が、NDAが破られたため、ダメージを抑えるには少し遅すぎたということだ。

現時点では、インテルはこの件についてコメントしておらず、24GBのBattlemageエディションを公式に発表したこともない。

SPARKLEの公式ハンドルネームは、現在そのような主張に反論しているものの、これを公式に確認した最初の人物である。

とはいえ、24GB Battlemage GPUが登場する可能性は十分にあり、以前の報道通り、Arc Battlemage Pro 24 GB GPUは5月下旬か6月に登場する可能性がある。

このGPUはゲームもプレイできるだろうが、手頃な価格のプロ用ワークステーションにより適しているだろう。

その仕様についてはあまり明らかにされていないが、おそらくArc B580に似たものになり、同じBMG-G21 GPUチップを利用することになるだろう。

ソース:wccftech – SPARKLE Refutes Rumors That Suggested Its Working On A 24GB Arc Battlemage GPU

 

 

 

解説:

24GBのARC B580が発見される

ARCのAIBSparkleがBlibliのスレッドでB580の24GB版を開発していることを明らかにしましたが、すぐに否定する声明を出したようです。

24GBというのはB580の倍のメモリ容量であり、こうしたものが存在するとしたら間違いなくAI向けと判断してよいと思います。

先日のBMG-C32と同様、IntelはBattlemageをAI向けにして売りたいようですね。

 

個人向け、ワークステーション向けAIアクセラレーターという市場はあるのか?

Copilot+の評判を見てもわかる通り、現時点でのAI PCというのはあまり存在感を示せていません。

AIをヘビーユースする層は性能やメモリを求めており、NVIDIAの単体GPUに人気が集中しているように思います。

この市場規模がどの程度かというのはわたくしにもさっぱりわかりません。

統計というものが存在していないからです。

ただし、この分野に関してはGeforceがあまりにも強すぎるため、よほどのプラスアルファがない限りIntelを選択肢に入れる人はそんなに多くないと思います。

Windows+Pytorchということになるのだと思いますが、現時点でのIntelはRadeonよりかなりマシという程度で性能的にはNVIDIAには遠く及びません。

この点を逆転するにはメモリを2-3倍程度搭載する必要があると思います。

ここまで割り切った方針をIntelがとることができるのかどうか?

なかなか難しいのではないかと思います。

今一つはこれがBattlemageに限った方針になるのかどうかというところですね。

せっかくゲーミングGPUとしてのスタートを切ったにも関わらずここでAI向けとして舵を切るとなると再度方針転換するのはなかなかに大変だと思います。

マイナーGPUがゲーム開発会社のサポートを受けるにはスポンサーになるしかなく、莫大な資金が必要でしょう。

赤字続きのIntelには続けるのはちょっと微妙だと思います。

未来の不確かな個人向けAIか、ある程度安定した未来は保障されているが出血を強いられるゲーミングか?

結果が求められている今のIntelにはなかなか厳しいと思います。

そうこうしているうちにAMDもWindows版ROCmをリリースするといううわさがありますので、個人向けAI市場(?)でもメモリの搭載量が比較的多く、評価も安定していてるAMDにかっさらわれる可能性もあると思います。

 

  • B!