最新のATX 3.1とPCI-E 5.1規格を採用しているにもかかわらず、GeForce RTX 5090に取り付けられた12V-2×6電源ケーブルはかなり高温で動作し、気になるレベルに達している。
12V-2×6電源ケーブルは、NVIDIAのGeForce RTX 5090のストレステストにおいて、PSU側でなんと150℃に達する。
100°C以上に達することは、コネクターとしてはすでに赤信号ですが、150°C以上というのは……。
これは珍しいことであるだけでなく、16ピン電源コネクタの設計がいかに悪いかを示している。
更新された12V-2×6電源ケーブルは、RTX 4090とRTX 5090を溶融問題からある程度助けたとはいえ、この欠陥から免れていない。
特に12VHPWRコネクタを使用した場合、PSUだけでなくRTX 5090のコネクタが溶けたケースをいくつか見かけた。
しかし、12V-2×6コネクターはある程度安全であることに変わりはないが、最新のイラストは懸念を引き起こし、おそらくRTX 5090オーナーの恐怖を誘発している。
GPUの消費電力はピーク時で最大575W、カスタム・エディションではそれ以上になるため、コネクタの温度は本当に高くなる可能性がある。
While doing some thermal imaging of a graphics card and reviewing the images, I noticed, that the camera picked up a hotspot at the PSU. The 12V-2×6 cable was cooking at 150+ degrees. This is no joke and will forever remain a weak point of this generation(s). pic.twitter.com/qTMfgTwUr0
— Andreas Schilling 🇺🇦 🇮🇱 (@aschilling) March 7, 2025
以前、PSU側がGPU側よりも高温になりやすいことを見てきたが、これはまさにアンドレアス・シリングがテストで示したものだ。
テストセットアップでは、Inno3D GeForce RTX 5090 iChill Frostbiteエディションが使用され、冷却のためにウォーターブロックが取り付けられていた。
GPUの熱性能はそこそこでも、負荷のほとんどは16ピン電源コネクタとケーブル自体が負担している。
Andreas氏によると、しばらくして16ピンの電源コネクタとケーブルが150℃以上に達したという。
これは、GeForce RTX 5090の消費電力が600Wに達した全負荷状態でのことである。
12V-2×6コネクターがこのような非常識な高温に達したという話は初めて聞いた。
しかし、アンドレアスのケーブルが溶融しなかったのは幸運だった。
以前、12VHPWRがPSU側で150℃に達したのを見たが、12V-2×6ケーブルでは初めてかもしれない。
16ピンの電源コネクタには設計上のいくつかの欠陥があり、他のすべてのピンが正しく接続されていない場合、すべての負荷を単一のピンで支えることになる。
このため、GPUの使用率が100%に達すると、数分から数秒のうちにコネクターが溶融し、全負荷を担うワイヤー/ワイヤーが損傷する可能性がある。
ソース:wccftech – 12V-2×6 Power Connector Cooks At Over 150°C With A “Water-Cooled” NVIDIA GeForce RTX 5090
解説:
RTX5090の12V-2×6焼損問題。
RTX5090での12V-2×6が焼損する問題です。
- PSU側のコネクタが150度もの高温になる。
- 12ピンのうち正常に接続されていないピンがあると一つのピンに負荷が集中して高温になる。
このように言われています。
現時点でのRTX5090ユーザーは自前で水冷化したり、レビューのためのデータ取りをするなどかなり熱心で普通でないユーザーの手に渡っている可能性が高いのではないでしょうか。
そうしたユーザーは何度も何度も12V-2×6コネクタを抜差しし、結果、いくつかのピンに不具合が出るというようなこともあるのではないかとわたくしは考えています。
8Pの場合、非常に枯れている規格であること、負荷が12V-2×6コネクタより小さいことが理由になって、問題が起きてこなかったのではないでしょうか。
12Pすべてが正常に接続されていなかったら電源の供給をやめるような仕組みを入れたほうが良いのかなと思います。
100度ではなく、150度というのはコネクタやGPUはともかく、周りのパーツが耐えられなくて燃え上がる可能性が高い、ちょっと恐ろしい数字です。
日本では問題が発生してこなかったこと、メーカーの側に立つ人たちが多かったこともあって問題が大きくなってこなかったですが、さすがにそろそろ取り上げたほうが良いのではないかと思います。
近年、私以外にも動画やサイトなどで取り上げる方が出てきましたので周知はされていると思いますが、この件に関して問題ないと、こうした海外の報告に疑念を抱いている人も多くいました。
そろそろ、この問題が存在することをきちんと認識した方が良いと思います。
何度も書いていますが、「ある問題を解決するのに最も愚かな方法は[問題をなかったこと]にすることである。なぜなら存在しない問題はだれにも解決できないからである」ということです。