NVIDIA初のAI PC用SoCがネットで公開、チップはBlackwellアーキテクチャを搭載すると噂されるLenovoのノートPCでデビュー、Computex 2025までにリリースされる。
NVIDIAのAI PCチップは、最大180-200TOPSのAIパワーでデビューでき、市場競合他社に圧倒的な差をつけている。
さて、チーム・グリーンは今年、AI PC市場に焦点を当てたチップを通じて、ついにカスタムチップ分野にも参入するようだ。
NVIDIA初のPCチップをめぐる噂は、かなり以前から出ていたが、最新のリーク情報で、ネーミングの可能性や仕様の片鱗が見えてきたかもしれない。
h0x0d_と@AnhPhuHの情報によると、チーム・グリーンのAI PCチップは、BlackwellとARMアーキテクチャを採用した「N1」というネーミングでデビューし、2025年のComputexまでにリリースされる予定だと噂されている。
Report/Rumor about NVIDIA WoA SoC:
– Architecture: Blackwell, 180-200 TOPS
– Launch/Announcement: Computex 2025
– Collaborate with: MediaTek
– Lineup: N1x (High-end), N1 (Mid-range (?!)
– Production Estimates: Q4 2025: 3 million units
FY 2026: 13 million units https://t.co/zezO8XZRHU— Hoang Anh Phu (@AnhPhuH) January 13, 2025
リーク情報は今のところ正確な仕様を示していないが、@_h0x0d_によるデータマイニングによると、このチップはLenovo Yoga 2-in-1 16 2025ラップトップに搭載されていることが判明した。
このノートパソコンには、新しいSoCの存在を示すユニークな名称が付けられている。
さらに、@AnhPhuHは、NVIDIAのAI PCチップが、Lenovoのラップトップで発見されたものと同様の命名法を特徴とすることを検証しており、この主張をさらに検証している。
Lenovo uses such a “platform code ” system to indicate the CPU, like A?? for AMD, I?? for Intel, Q?? for Qualcomm, but Yoga 2in1 16 2025 has this funny platform code “N1X”, what could it be? 🥸 https://t.co/AvYchIelVG pic.twitter.com/tU09V4p1lV
— WalkingCat (@_h0x0d_) January 13, 2025
NVIDIAのAI PCチップに期待されることとして、上位のN1xとミッドレンジのN1 SoCを含む 「N1 」チップは、「Windows on ARM 」をサポートすると言われている。
このチップはMediaTekと共同で製造され、Blackwellアーキテクチャを採用し、SoCを最もパワフルなものにする。
これとは別に、このチップは180〜200TOPSのAIコンピューティング能力を特徴とすると言われており、これは現在の主要チップが提供する能力のほぼ4倍に相当する。
NVIDIAのN1xチップは、これまで我々が見てきた性能の数字からして、市場競争を混乱させるものだと言っていいだろう。
このSoCはTSMCの3nmプロセスをベースにしており、リリース時期については、2025年のComputexまでにデビューする可能性があるとされている。
また、NVIDIAは大量生産も計画しており、2025年第4四半期には約300万台、翌年には合計1,300万台が出荷されるという。
チーム・グリーンのこのベンチャーには多くの期待が寄せられており、市場に何がもたらされるのか待ちきれない。
解説:
モバイル向けNVIDIA SoCの情報
CESではデスクトップ用のNVIDIA SoCの話が出ましたが、こちらは前々からリークされていたモバイル向けチップの話です。
N1という名称で、上位モデルと中位モデルがあり、180-200TOPSのAI性能を誇ります。
Lunar Lakeは100TOPS超のAI性能がありましたが、これはGPUのAI性能込みとなります。
NPUは48TOPSでしたが、N1のAI性能がGPU込みなのかは不明です。
しかし、NPUだけで180-200TOPSというのはちょっと考えられませんので、GPUのAI性能込みだと思われます。
鳴り物入りで登場したCopilot+は今のところ、出荷数があまり多くないといわれています。
Snapdragon Xシリーズも72万台、LunarLakeも2024年中の出荷台数はそれほど多くを見込んでいないといわれていました。
それと比較すると、NVIDIA SoC搭載機は2025年には300万台、2026年には1300万台という途方もない数の出荷を見込んでいるようです。
さて、いまいち盛り上がらないAI PCですが、ARM版Windowsの不人気と合わせてAIをリードしてきたNVIDIAがこのジンクスを崩すことができるのか?
非常に興味深いところです。
N1は今のところヒット商品がないARM+NPUという構成です。
NVIDIAのブランドを使って大ヒット商品にできるのかどうかです。
今のところNVIDIA SoCを搭載するという話が聞こえてくるのはDellとLenovoですが、どれほど売り上げが出せるのか注目です。
常識で考えれは「厳しい」というのが結論ですが、AIとNVIDIAという一番ホットな組み合わせがどれほど強力に作用するのかを考えるとかなり未知数なところがあると思います。