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WiFi 8はおそらくWiFi 7と同じだが、より効率的にするためにいくつかの素晴らしい機能強化があるだろう。

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WiFi 8は帯域幅を拡大するものではなく、多くの面でWiFi 7と同じだが、いくつかの最適化が施される。

WiFi 8は、シームレスな接続性を実現するために、デバイスとアクセスポイントの調整の改善といくつかの新しい機能強化をもたらすだろう

ワイヤレスインターネット接続はここ数年で急速に進化している。

多くのユーザーがWiFi 6規格を採用し始めたばかりだが、WiFi 7はすでに今年1月にリリースされ、最終的にはインテルZ890マザーボードやAMD X870/Eマザーボードに搭載された。

WiFi 8に関する議論はすでに始まっており、WiFi 8がWiFi 7のデータ帯域幅を2倍にすることを期待しているのであれば、既存の転送速度の効率を高め、より優れたパフォーマンスを確保することに重点を置くことになるだろう。

PC Worldによると、MediaTekによると、WiFi 8を強化する方法はいくつかあり、承認されれば新規格に導入される可能性があるという。

これらの機能強化は、アクセスポイントと接続されたデバイス間の調整を最適化することを中心に展開される。

Coordinated Spatial Reuse(Co-SR )やCoordinated Beamforming(Co-BF )といった機能は、アクセスポイントとデバイス間の信号接続を強化しようとする最適化技術の一部である。

Coordinated Spatial Reuseは、アクセスポイント間の通信を強化し、出力を最適化することで、スループットを15~25%向上させる。

これはWi-Fi 6で導入されたSpatial Reuseの後継となるもので、アクセスポイントが通信を強化するために出力を調整することを可能にする。

一方、Coordinated Beamformingは、メッシュネットワークでより正確に信号を向けることができ、スループットをさらに20~50%向上させることができる。

MediaTekは以下のように語る

次世代MediaTek Filogicの協調ビームフォーミング(Co-BF)によって提供されるスループットは大幅に向上し、1台のコントロールAPと1台のエージェントAPによるメッシュネットワークのセットアップでは、20%から50%の向上が見られます、

そして、デバイスの能力に応じて帯域幅を動的に割り当てることができるダイナミック・サブチャネル・オペレーション(DSO )がある。

これだけで、スループットをなんと80%も向上させることができます。

Wi-Fi 8のDSOでは、Wi-Fiアンテナの性能によって、ファイルをより速くダウンロードするためにデバイスにサブチャネルを割り当てるのではなく、どのデバイスをより優先させるかをアクセスポイントに決定させます。

Refined Modulationはさらに別の技術で、より細かいスループット調整を導入し、信号強度のスムーズな遷移を可能にすることで、家の中を移動する際に5~30%のマージンで伝送を改善することができる。

一言で言えば、WiFi 8は、23Gbpsの帯域幅、4096QAM変調、チャンネル数、2.4GHz、5GHz、6GHzといった同一の周波数帯域を維持しながら、既存のWiFi 7規格を改善することにある。

ソース:wccftech – WiFi 8 Will Be Supposedly Identical To WiFi 7 But There Will Be Some Great Enhancements For Better Efficiency

 

 

 

 

解説:

WiFi7も普及しきってないうちから、WiFi8の話が出てきました。

WiFiの規格はWiFi5(4.3Gbps)からWiFi6(9.6Gbps)、WiF6(9.6Gbps)からWiFi7(23Gbps)と最大物理層転送幅が大幅に上がりました。

WiFi8はこの最大速度はWiFi7と変わらないものの実効帯域が強化されるようです。

Coordinated Spatial Reuseは、アクセスポイント間の通信を強化し、出力を最適化することで、スループットを15~25%向上させる。

Coordinated Beamformingは、メッシュネットワークでより正確に信号を向けることができ、スループットをさらに20~50%向上

ダイナミック・サブチャネル・オペレーション(DSO ) スループットをなんと80%も向上

Refined Modulationは家の中を移動する際に5~30%のマージンで伝送を改善

最大の速度が変わらなくても、より安定した速度で通信することが可能になるようです。

こうした改善はカタログ値では改善されなくても、実際に使うとその恩恵を実感できるかもしれません。

参考までに最大帯域幅の理論値を書いておきます。

WiFi4 WiFi5 WiFi6 WiFi7 WiFi8 GbE 2.5GbE 5GbE 10GbE
最大帯域幅 600Mbps 4.3Gbps 9.6Gbps 23Gbps 23Gbps 1000Mbps 2500Mbps 50000Mbps 10000Mbps
最大帯域幅(GB/s) 75MB/s 537.5MB/s 1.2 2.875 2.875 125MB/s 312.5MB/s 625MB/s 1.25

有線と無線は基本的に無線の方が進化が早いように見えますが、様々な条件により実効帯域が減少し、カタログ値の速度は出ません。

そのため、有線通信の方が安定して速度が速い場合も多いですが、さすがに最近はWiFiの方が速度が出ることもあるのではないかと思います。

そろそろ、WiFiルーターの有線LANポートも2.5G化してほしいところです。

 

 

WiFi6E対応で有線LANポートに10GbEを1ポート搭載している国内メーカー製ルーター

 

WiFi7対応で有線LANポートに10GbEを1ポート搭載している国内メーカー製ルーター

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