AMDのRadeon RX 7000 GPUは、中位およびハイエンド・モデルが当初の希望小売価格から大幅に値下がりし、現在、適切な値下がりを目撃している。
AMDのRadeon RX 7000「RDNA 3」GPUが大幅値下げを開始し、消費者は新しいGPUを手に入れることができるようになった。
GPU業界は、主にRadeon RX 8000シリーズ、あるいはNVIDIAのRTX 50 「Blackwell 」ラインアップなど、次世代コンシューマー向けGPUのデビューに向けて準備を進めている。
AMDのRadeon RX 7700 XTは、当初449ドルの希望小売価格で発売されたが、現在は349.99ドル(AMDのゲーム・バンドルを含む)と、ほぼ25%の値下げとなっている。
AMDのRadeon RX 7700 XTだけでなく、Radeon RX 7900 XTやRadeon RX 7900 XTXといった上位モデルも、それぞれ659ドル、870ドルまで値下がりしている。
以前、Radeon RX 7900 XTは700ドルの価格帯で販売されていたが、現在は600ドルから700ドルの領域に入っており、このGPUは間違いなく適切な価格で提供されている。
- PowerColorのFighter Radeon RX 7700 XT – 349.99ドル(米国Amazon)
- PowerColorのFighter Radeon RX 7700 XT – 349.99ドル(米国Newegg)
- XFX Speedster MERC310 AMD Radeon RX 7900 XT – 659.99ドル(米国Amazon)
- XFX Speedster MERC310 AMD Radeon RX 7900 XT – 659.99ドル(米国Newegg)
Radeon RX 7900 XTXに関しては、このGPUは現在870ドル以下で販売されており、以前このSKUがこの価格帯以下で販売されていたことを考えると、確かに安すぎるとは言えないが、870ドル(AMDのGame Bundleを含む)で複数のバリエーションが提供されていることを考えると、この値下げはより多くのSKU数に対して有効であることを示している。
興味深いことに、交換可能なファンを搭載したXFXの「Magnetic Air」モデルも割引に含まれているため、消費者は割引モデルで美観と品質を活用することができる。
- XFX SPEEDSTER MERC310 Radeon RX 7900 XTX – 869.99ドル(米国Newegg)
- XFX Mercury AMD Radeon RX 7900 XTX Magnetic Air – 879.99ドル(米国Amazon)
- XFX Mercury AMD Radeon RX 7900 XTX Magnetic Air – 879.99ドル(米国Newegg)
ここで注目すべき興味深い事実は、米国の大手小売業者がこれらのSKUを割引価格で販売していることで、これは消費者の需要に応えるのに十分な在庫があることを意味している。
小売業者が最終的に積極的な在庫削減を開始し、GPUを割引価格で提供する段階にあることを考えると、これらの価格低下は一時的なものではないかもしれない。
そのため、GPUの取引熱狂は公式にその始まりを示しており、消費者は今後数週間で、AMDとNVIDIA GPUの両方で大規模な割引を期待することができる。
そのため、お得な情報は必ずやってきますので、目を離さないようにしてください。
解説:
RDNA3も割引販売が始まっています。
RTX4000シリーズも製品が終売するという話がでていますが、RDNA3も店じまいの順日に入っているようです。
もっとも、AMDは次世代ではフルラインナップではなく、RX8700/8600?位からのラインナップになるので、RDNA3の一部モデルは併売される可能性もあるのかなと思っています。
今のところどうなるのかははっきりしませんが、RDNA4世代の最上位がRX7900XTに近い性能といわれていますから、性能としてはあまり大したレベルではないです。
モノリシックダイを使うということなので、性能よりもコスパに振ったモデル展開になると思います。
RDNA1がRX5700/XTというミドルレンジ以下のラインナップになったのと似ています。
今後のカギはAIの対応
今後のカギを握っているのはAIへの対応だと思います。
ゲームにもどんどん取り入れられているAI技術ですが、今後ますますその重要性が増していくでしょう。
NVIDIAがリードするこれらの技術に追従できるのか銅貨が一つのカギだと思います。
また、ホビー用途としてもローカルのAIアプリ利用は進んでいくと思いますので、そこにどれだけ追従できるのかですね。
IntlelはPytorchなどのフレームワークを使わずに自社製品にAI Playgroundというアプリを通じて生成AIを利用できる環境を提供しています。
AMDもセルビアにAIソフトウェアの開発センターを開設しました。
参考 – AMDがROCmをRadeon GPUとAPUに拡大すると発表、セルビアに次世代UDNAアーキテクチャにも取り組むデザインセンターを開設
ヨーロッパの火薬庫と呼ばれる民族紛争が絶えない地域に研究施設を開設して大丈夫なのかと驚いた記憶があります。
地政学的な是非はともかく、こうした地道な努力が数年後には花開くように頑張っていただきたいところです。
この辺りはIntelもAMDの先に進んでいるところです。
ARCの性能や安定性が一定レベルになれば一気に評価が上がるかもしれません。
今後のGPUはAIのドライバ、フレームワーク、開発環境などにどれだけ投資できるかが一つのカギになると思います。
「後から来た者に追い抜かれ、泣く」ことが無いようにしていただきたいところです。