NVIDIAは、RTX 5090とRTX 5080の発売が迫る中、GeForce RTX 4080 SUPER GPUの生産と供給を終了すると言われている。
NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPERも、RTX 4090とRTX 4090Dの後に、グリーンチームが次世代発売の準備を進めているため、供給が終了する見込みである。
先日、NVIDIAは、在庫を緩和し、次期RTX 50グラフィックスカードのためのスペースを確保するための措置として、AIBへのGeForce RTX 4090およびRTX 4090D GPUの供給を終了する予定であると報告した。
この報告以来、NVIDIA GeForce RTX 4090は、EUのいくつかの小売店で供給不足となっており、価格は高騰している。
とはいえ、第3のハイエンドGPUも間もなく同じような状況に直面するという報告もあるようだ。
Chinese Board Channelsによると、今年初めに発売されたNVIDIA GeForce RTX 4080 SUPERは、来月(11月)の供給終了に続き、今月中に生産が終了する見込みで、来月中の供給が制限される見込みとなった。
現在のところ、GeForce RTX 4080 SUPERは容易に入手可能であり、価格は、すでに希望小売価格よりもはるかに高い価格で販売されていたRTX 4090のような上昇は見られていない。
最新のニュースによると、NVIDIA RTX5000シリーズの新製品の最初のモデルは、確かにRTX5090Dモデルだけではありません。RTX5080シリーズが同時にリリースされる可能性が非常に高い。
そこで、旧モデルRTX4090D4080Sシリーズの生産中止と供給計画について、川上メーカーが開示したより正確な情報によると、以下のようになる:
RTX4090Dシリーズはすでに生産中止となり、GPU10月に生産中止となる。
RTX4080Sシリーズは来月生産中止となり、GPU供給は11月に終了する。残りの時間は主に各メーカーが在庫を消化する。ボードチャンネルより
ということで、我々の理解では、生産中止の経緯は以下のようになっている:
- RTX 4090/4090D (GPU生産) – 9月に終了
- RTX 4090/4090D (GPU供給AIB) – 10月に終了
- RTX 4080 SUPER(GPU生産) – 10月で終了
- RTX 4080 SUPER(GPU供給AIB)-11月で終了
この情報により、NVIDIAは現在、GeForce RTX 5090とGeForce RTX 5080を含む次世代エンスージアスト向けソリューションの同時発売を検討していることも明らかになった。
これらのGPUはどちらもウルトラエンスージアストセグメントをターゲットとし、RTX 4090とRTX 4080 SUPERを置き換えることになる(RTX 4080はすでに2024年初めにSUPERに置き換えられている)。
PCGH on the fate of the GeForce RTX 4090:
“The major distributors are no longer allowing orders, the fastest graphics card on the market is currently being discontinued.” https://t.co/fOxSpUtzbe— 3DCenter.org (@3DCenter_org) October 4, 2024
NVIDIA GeForce RTX 5090 GPUとRTX 5080 GPUの予備的な仕様はすでにリークされているが、グラフィックカードの発表と発売は同じ日に行われるかもしれないが、NVIDIAがここしばらくの間採用している戦略であるため、実際の小売発売は別々の日に行われる可能性が非常に高い。
発売は、2025年初頭のCES前後に行われると予想されている。
解説:
RTX5000登場前夜
- RTX 4090/4090D (GPU生産) – 9月に終了
- RTX 4090/4090D (GPU供給AIB) – 10月に終了
- RTX 4080 SUPER(GPU生産) – 10月で終了
- RTX 4080 SUPER(GPU供給AIB)-11月で終了
となるようです。
基本的にハイエンドのGPUというのは高額商品ですから、在庫が残るとダメージがでかいです。
ですから早めに打ち切って、新しい製品を受け入れる土台を作らなければ販売に影響するということです。
ただし、RTX5070より下のミドルレンジGPUはRTX3060がメモリ容量がRTX4060より上だったこととマイニング需要の在庫が積みあがっていたこともあって、RTX4000時代はかなり販売されました。
こういった例外はあっても、基本的には旧世代のGPUは新世代のGPUにとってかわられるものです。
今後のGPU製品の辿る道
さて、RTX4000シリーズからはっきりしてきましたが、今後は超高額なフラッグシップ製品だけが突出して高性能になり、ミドルレンジ以下の製品はその恩恵をほとんど受けられていません。
3-4世代前はミドルレンジでも1グレード上がると性能が倍近くなることがザラにありましたが、現在ではラスタライズ性能で10-30%も上がれば御の字となっています。
実際にRTX4060はRTX3060より性能は上ですが、RTX3060Tiより性能が下になっています。
以前だと最低でも2つ上くらいのモデルより高性能になっていましたが、近年では一つ上よりも性能が下になってきています。
この傾向を見ると、残念ながら、フラッグシップ製品だけがどんどん高性能化し、ミドルレンジの製品はほとんどその恩恵が受けられないということになります。
よってミドルレンジ以下の製品を購入している方は更新のサイクルが長くなる傾向になるでしょう。
今後はシリコンではなく、主にAI技術によって性能が上がっていくことになると思います。
こればかりはわたくしもどうなるのかの想像がつきません。
例えば、RTX5000シリーズはまた新たなAI技術でゲーム性能を上げてくると思いますが、具体的にそれが何で、どのくらいの性能が上がるのかは断言はできないです。
ただし、DLSS3のフレーム生成がRTX4000シリーズのみの対応であることを考えてもわかる通り、新しい技術は新製品が独占的に適用される傾向になると思います。
今後はGPU製品に30万円以上の金額をポンと出せるユーザーのみが性能の恩恵を受け、そうでないユーザーは前世代とあまり変わらない環境でゲームをプレイするという格差社会に突入していくと思われます。
今のところAI技術で独走するNVIDIAを追撃するために、IntelとAMDは内臓GPUを強化し、CPUと一体化したプラットフォームを丸ごと含めてコスパや省電力性で対抗していくことになるのではないかと思います。
Strix PointやLunar Lakeという製品にその傾向がはっきりと表れています。
NVIDIAは利益率の低い製品を嫌っていますが、ミドルレンジの中でも下位の製品から下のセグメントを今後NVIDIAが取りに来るのかどうかは注目でしょう。
エントリー製品やミドルローといったセグメントは利益率は低いですが、初心者向けという非常に重要な位置づけにありますので、ここがどのようになっていくのかというのは今後のゲーミングPCの世界を左右していくと思います。