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Intel、AI GPU「Falcon Shores」は順調と発表: AIロードマップはリストラ政策の影響を受けない

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IntelのAIロードマップは 「厳しく実施された 」リストラ方針の影響を受けず、チームブルーはFalcon Shores & Gaudi GPUが軌道に乗っていることを確認した。

IntelのFalcon ShoresとGaudi AI GPUラインアップは、同社のAIデータセンター事業を刷新するために設定されている

Intelは、その歴史の中でおそらく最も厳しい財務期間の1つである、荒いビジネスパッチの下にある。

そんな中、チーム・ブルーが計画しているコンシューマー向け製品や顧客向け製品のラインアップをどのように進めていくのか、不透明感が漂っている。

しかし、Intelは名乗りを上げ、既存および将来のAI GPUラインアップはリストラ策による影響はなく、アクセラレータ・ポートフォリオについてもかなり楽観的であることを明らかにした。

HPCWireによると、Intelの担当者は、Falcon ShoresとGaudiの両AI GPUラインアップが予定通りであることを確認したという。

同社は、グローバルクライアント、エッジ、データセンタービジネスが、IntelのAIロードマップから多大な恩恵を受けることが期待されると考えており、だからこそチーム・ブルーは、遅延を発生させることなく、これらを進めることを決定した。

以下は広報担当者のコメントである:

当社のAIへの投資は、企業向けのコスト効率の高い推論に重点を置き、当社のx86フランチャイズを補完し、活用するものです。Falcon Shoresのロードマップは変わりません。Xeonと相まって、当社のアクセラレータ・ポートフォリオとシステム・レベルでの最適化への投資は、エンタープライズAIにおける当社の前進と成長に不可欠です。

– Intel広報担当者 HPCWireより

IntelのFalcon Shores AI GPUは、チーム・ブルーが今回TSMCを完全に選択することを決定して以来、AI市場で躍進を遂げる上でIntelにとって「極めて重要な」製品となる。

IntelはFalcon Shoresで、ある製品群に「特化」するのではなく、積極的な製品ポートフォリオを採用する計画だ。

これは、あらゆるタイプの顧客セグメントに対応するためにラインナップを多様化することを意味する。

仕様に関しては、Falcon ShoresがTSMCの3nmプロセスとCoWoS-Rパッケージでデビューし、TDPは1500Wと報告されている。NVIDIAのBlackwell製品はこの2つの重要な要素を利用しており、Falcon Shoresが市場に存在するコンピュートパワーの点で競争力のある製品になることは間違いない。

これとは別に、注目すべきもう1つの興味深い事実は、IntelがAIポートフォリオを業界リーダー(主にNVIDIA)と足並みを揃えるように位置づけていることだ。

その典型的な例が、Intelが新たに導入したXeon 6の「Granite Rapids」SKUが、NVIDIAのAIアクセラレータと一緒にテストされていることである。

これは最終的に、チーム・ブルーがメインストリーム市場に参入することを可能にし、同社のデータセンター事業の復活をもたらす可能性がある。

ソース:wccftech – Intel Says Falcon Shores AI GPUs On-Track: AI Roadmap Won’t Be Affected By Restructuring Policy

 

 

 

 

解説:

AI市場参入におけるIntelのミスジャッジ

「約7年前、同社(Intel)は当時、生成型人工知能(AI)と呼ばれるあまり知られていない分野に取り組む新興の非営利研究組織であったOpenAIの株式を購入する機会があった」

参考 – EE Times Japan – Intelはどこで間違えた? ~2つのミスジャッジと不調の根本原因

この提案を断るという大失敗を犯していてるわけです。

ここからケチが付き始めたintelのAI事業への取り組みですが、単体GPUの製品ポートフォリオをラインナップに加え、ようやくスタートラインに立とうとしています。

他製品の3nm世代では他社と比較しても競争力のある製品を出しています。

ただ、GPU製品のハードウェアの完成度としては今一つなので、これで競合他社の製品と互角に渡り合える競争力があるのかどうかに関してはちょっとよくわからないです。

サーバー用のAIハードウェアアクセラレーターの売り上げに関してはNVIIDA:AMD:Intel=10000:877:125です。

AMDとNVIDIAですらも割と絶望的な差ですが、現時点での業績で評価するならば、比較するレベルにないという評価になると思います。

今後oneAPIなどのソフトウェア環境を整備して、ハードウェアの完成度が上がった時にどうなるのか?といったところでしょう。

それは2025年とか2026年とかになると思いますが、そうなると、NVIIDA製品の高価格に値を上げてAIアクセラレーターを開発した企業の製品第一分がそろそろ出始める頃合いです。

マイニングのようにAI用のASICも出てくると思いますので、なかなか存在感を示すには厳しい状況だと思います。

  • B!