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トーキングポイント:「 Switch 2」に499ドルは高すぎるか?

投稿日:

「Switch2」が実在することは分かっている。今年度中に発表されることも分かっている。

「Switchの後継機」というのが最も正確な表現であることもわかっている。

それ以外の大きな詳細–どのような形になるのか、どれくらいの規模になるのか、最終的に「風のタクト」の移植が実現するのか–は、当面はすべて憶測と分析に委ねられている。

中でも最大の疑問は、「Switch 2」の価格はいくらになるのか、ということだろう。

正式な発表がないため、まだ見当もつかないが、それでも特定のアナリストが予測を口にするのを止めることはないし、未来を見極めようと過去を振り返るのを止めることもないだろう。

今年の初め、GamesIndustry.bizとのチャットで400ドルという素敵な予想をしたのは、ゲーム業界コンサルタント会社Kantan GamesのCEO、Serkan Toto博士だった。

しかし、この数字は上昇傾向にあるようだ。

ちょうど今週、東洋証券のアナリスト安田秀樹氏が、次期ゲーム機の小売価格は499ドル(約385ポンド)以下になる可能性を示唆するレポートを発表した。

思い出してほしいが、OG Switchは2017年に299.99ドル/279.99ポンドで発売された。

携帯機のみのLiteモデルは2019年に199.99ドル/199.99ポンドと少し安くなり、より大型のOLEDは2021年の発売時に349.99ドル/309.99ポンドに引き上げられるだろう。

いずれにせよ、400ドルから499ドルという後継機の予想レンジは確かにステップアップだが、これは理にかなっているのではないだろうか?

Switchが発売されてから8年の間に、業界はPS5を499ドル/449ポンド(より安価なDigital版もあり)、XboxシリーズX|Sをそれぞれ499ドル/449ポンドと299ドル/249ポンドで投げ出した。

これは、「Switch 2」がパワー面でこれらのいずれかに匹敵すると言っているわけではない – コンソールに使用されると噂されているNvidia T239チップは、前世代のPS4 / Xbox Oneに近いと思われる – が、我々が2017年にOG Switchに大金をはたいて以来、コンソール市場がかなり大きく飛躍していることは確かだ。

とはいえ、任天堂は歴史的に、競合他社よりも安い価格帯を選択してきた。ゲームキューブは2001年に199ドル/129ポンドで発売され、PS2や後のXboxの299ドル/299ポンドより明らかに安かった。

Wiiの249.99ドル/179.99ポンドという価格帯は、PS3の499.99ドル/399.99ポンド、Xbox 360の299.99ドル/209.99ポンドから大きく引き下げたものであり、Wii UとPS4やXbox Oneの状況が同じだったとしても驚くことではないだろう。

もちろん、任天堂の技術はWiiの時代から事実上ソニーやマイクロソフトから1世代遅れており、より競争力のある価格帯を実現するのは少し容易になっている。

しかし、私たちが言いたいのは、価格設定に関しては、任天堂が大勢に追随することはできないということだ。

市場を見ると(もちろんスペックにもよるが)、「Switch 2」に対して499ドルという見積もりは少し高すぎるように思える。

強いて言えば、400ドル前後が妥当だろう。

これでも任天堂のゲーム機としてはこれまでで最も高価なものになるが(驚きはない)、「Gamescom 2023」の非公開プレゼンテーションで後継機が「マトリックスの覚醒」のアンリアル・エンジン5デモを動かして展示されたという噂を信じるなら、このゲーム機は値上げを正当化するために大幅な性能アップが施されている可能性が高い。

また、電磁Joy-Conが搭載されるとの噂もあり、クールさにも拍車がかかりそうだが、次期モデルでは(有機ELではなく)液晶画面が搭載されるかもしれないとの噂も忘れてはいない。

改良が加えられていることはわかるが、3年後により大きく、よりファンシーなモデルのために再び大金を払うことを考えるには十分リーズナブルだ。

これ以上高くなると、ビッグNは過去の売れ行きに貢献してきた、より手頃な価格での親しみやすさを失う危険性があるが、それは誰にもわからない。おそらく後継モデルは、499ドルが妥当と思えるほどのパンチを持つだろう。ストリートパスを追加すれば、喜んで大金を払うだろう。

しかし、あなたはどう思うだろうか?「Switch 2」がOLEDよりも大幅に高価になり、499ドルの大台に乗ると見るか、それとも発売時にはわずかな値上げの可能性の方が高いと思うか?

ソース:Nintendo Life – Talking Point: Would $499 Be Too Much For ‘Switch 2’?

 

 

 

 

解説:

PS5Proの衝撃的な価格が発表されて、大きな話題になりましたので、その流れで海外のゲーム系メディアのSwitch後継機の価格について触れている記事を紹介します。

Switch後継機・・・499ドル(アメリカのメディア予測)

ここでこれまで発売されてきたモデルの価格を見てみましょう。

初代Switch(2017/03)・・・299.99ドル/32,978円(税込)

OLED Switch(2021/09)・・・349.99.99/37,980円(税込)

 

ここでプレイステーション5の価格と為替レートの関係を見てみましょう。

基準となる価格は税抜きで出しています。

理由はアメリカでの価格は基本的に税抜だからです。(税は州ごとに違います。)

PS5通常版、デジタルエディションの価格推移と為替レートとの関係

2024/09 希望小売価格 2023/11 新型Slim希望小売価格 2022/09 希望小売価格 2020/11 希望小売価格
税込 税抜 税込 税抜 税込 税抜 税込 税抜
PS5 通常版 79,980 72,709 66,980 60,891 60,478 54,980 54,978 49,980
PS5 デジタル・エディション 72,980 66,345 59,980 54,527 49,478 44,980 43,978 39,980
PS5 通常版
ドル価格
$499.99 $499.99 $499.99 $499.99
PS5 デジタル・エディション
ドル価格
$449.99 $449.99 $399.99 $399.99
PS5 通常版
為替レート
145.71 122.03 109.96 99.96
PS5デジタル・
エディション
為替レート
147.44 121.17 112.45 99.95
ドル円為替
実勢レート
145.86 151.43 143.81 105.15

 

PS5Proの価格と為替レートとの関係

2024/11 希望小売価格
税込 税抜
PS5Pro 119,980 109,073
PS5Pro
ドル価格
$699.99
PS5Pro
為替レート
155.82
ドル円為替
実勢レート
141.28

 

Switchでも同様の表を出してみます。

Switch・Switch OLEDの価格と為替レートの関係

2024/09
希望小売価格
2023/11
希望小売価格
2022/09
希望小売価格
2021/11
希望小売価格
2020/11
希望小売価格
2017/03
希望小売価格
税込 税抜 税込 税抜 税込 税抜 税込 税抜 税込 税抜 税込 税抜
Switch OLED 37,980 34,527 37,980 34,527 37,980 34,527 37,980 34,527
初代Switch 32,978 29,980 32,978 29,980 32,978 29,980 32,978 29,980 32,978 29,980 32,378 29,980
Switch OLED
ドル価格
349.99 349.99 349.99 349.99
初代Switch
ドル価格
299.99 299.99 299.99 299.99 299.99 299.99
Switch OLED
為替レート
98.65 98.65 98.65 98.65 98.65 98.65
初代Switch
為替レート
99.94 99.94 99.94 99.94 99.94 99.94
ドル円為替
実勢レート
145.86 151.43 143.81 114.11 105.15 114.86

これを見ると任天堂は為替レートに関係なく1ドル100円弱で日本の価格を設定していることがわかります。

 

任天堂とソニーの戦略の違い

任天堂とソニーの価格戦略の違いを考えると、どちらも発売時には1ドル100円程度の為替レートで価格を決定しましたが、その後、ソニーは為替の実勢レートに近いところまで値上げをし、任天堂は価格を維持しています。

メーカーが日本を優遇する意味は、日本市場に最適化したドメスティックなアニメ調ゲームを重視するかしないかだけだと思います。

国内のメーカーに飯を食わせていくために国内の台数普及に力を入れ、国内メーカーが飯を食っていけるようにしていたというそれだけでしょう。

現実問題Switchの初代が発売された2017年はまだまだ国内のメーカーが強かった時期でもあります。

日本の人口が縮小し、ゲーム人口が減るにつれ、ソニーは国内だけで商売することをあきらめ、ドメスティックなゲームしか作れない国内メーカーは「捨てます、死んでください。」そう宣言したということになります。

PS5Proに至っては実勢の為替レートより1ドルあたり14円も高いので、「貧乏な日本人は買わなくてよいです」と宣言したようなものです。

任天堂がSwitchの後継機でどのような価格戦略をとるのかわかりませんが、もし実勢の為替レートに合わせて価格を決定するならば、国内のゲーム市場は壊滅的な打撃を受け、国内のソフトメーカーは海外に向けたゲームを開発する方向にシフトするか倒産するかを選ばされることになると思います。

人口縮小国家日本の悲哀ともいえる状況なのかもしれません。

上のわたくしのツイートはPS5値上げ後の売り上げがどうなったのか週刊ファミ通のランキング記事で計算したものです。

いずれも値上げ後は値上げ前の1/3程度の販売数となっています。

ソニーの信者や工作員がどれ程印象操作をしても、ユーザーがどのように思っているのかはやはり数字を見れば明らかになります。

 

ユーザーから見て好感が持てるのはやはり任天堂の価格政策ですので、ユーザーとしては積極的に応援していきたいところです。

 

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