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nVIDIAの次世代AI GPU「Blackwell」が来週開催されるGTC 2024で発表、AI市場の標準となる

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nVIDIAは、次世代AI GPU「Blackwell」のスニークピークを開発者に公開した。

NVIDIAのGTC 2024は、今後のAI市場の動向を占うもので、次世代Blackwell AI GPUを含む新しいハードウェアとソフトウェアの発表が予定されている。

nVIDIAがAIの時代にどのように未来へ進んでいくのか、業界の注目が集まっているが、GTC 2024は、nVIDIAの今後の歩みの中で極めて重要な意味を持つ。

さらに重要なことに、今年のGTCは物理的なイベントでもあり、前回のGTCから大幅に増加した16,000人のメンバーを迎える見込みだ。

ロイターの報道によると、nVIDIAは開発者に対し、今後発表されるBlackwell AI GPUと、nVIDIAのCUDAプラットフォームの大幅な進化を紹介し、開発者が予想すべきことをこっそり教えたという。

BlackwellGPUを皮切りに、nVIDIAはこれを市場の次の大きな「AI兵器」と見ており、H100に取って代わる可能性がある。

仕様に関しては、どのようなものが搭載されるかは定かではないが、過去の噂を見る限り、Blackwell GPUはチップレット(MCM)設計を利用するか、当面はモノリシック設計にこだわり、来年の改訂でマルチパッケージ・ソリューションに移行する可能性がある。

このアクセラレーターはまた、HBM3eメモリーを搭載し、場合によってはより高いメモリー容量、アップグレードされたスペック、16-Hiスタックなどの強化された機能を特徴とするが、リフレッシュされたモデルは次世代規格のHBM4を採用する可能性もある。

さらに、デルのSvPは最近、冷却ソリューションがこれらのチップに最大1000Wの冷却能力を提供することを確認していると指摘した。

nVIDIAのAIハードウェア・ポートフォリオにおける新たな進歩とは別に、nVIDIAは、アクセラレータが達成できるAI性能に重要な役割を果たすCUDAのプラットフォームにおける世代的なアップグレードを披露すると予想されている。

スタック内でどのような改善が見られるかは定かではないが、競合他社に隙間を埋められることなく、nVIDIAのエコシステムを洗練させるのに役立つだろう。

NVIDIAのGTC 2024は3月18日に開催される予定で、AI業界にあらゆる革命を起こすとみられている。

チーム・グリーンが今後どのようなアプローチを取るのか、それが同社の市場での存在感と財務実績を決定付けることになるため、興味深いところだ。

NVIDIAデータセンター/AI GPUロードマップ

GPU
コードネーム
不明 Rubin Blackwell Hopper Ampere Volta Pascal
GPU ファミリー GX200 GR100 GB200 GH200/
GH100
GA100 GV100 GP100
GPU SKU X100 R100 B100/B200 H100/
H200
A100 V100 P100
メモリ種類 HBM4e? HBM4? HBM3e HBM2e/
HBM3/
HBM3e
HBM2e HBM2 HBM2
発売年 202X 2025 2024 2022-2024 2020-2022 2018 2016

ソース:wccftech – NVIDIA’s Next-Gen Blackwell AI GPUs All Set For GTC 2024 Unveil Next Week, Setting The Standard For AI Markets

 

 

 

解説:

ついに毎年更新となるnVIDIAのAI/MLアクセラレーター

前々から予告されていたように今年からnVIDIAのAI/MLアクセラレーターは毎年更新になります。

ゲーム用のGPUは反面、2024年ではなく2025年といわれており、Ampereの在庫処分の関係で1年後ろにずれました。

AI/MLと比較すると対照的な状況です。

ゲーム用としては来年出るBlackwellはAI/ML用としては今年発売となるといわれています。

足元ではAMDもを2023年にMI300、今年(?)はMI400を出す予定といわれ、AMDもAI/MLアクセラレーターを毎年更新するものと思われます。

この空前のAIブームの中で、あまり金を持ってないゲーマーがおざなりにされるのはむしろ当然なのかなと思います。

最新プロセスはAI/MLアクセラレーターために使われ、ゲーム用のGPUは一部のフラッグシップの除いて型落ちが中心になるかもしれません。

Radeonはすでにそうなりつつあります。

※ 正確にはアーキテクチャーは最新でも製造プロセスが型落ち

せっかくマイニング特需が終わったら息をつく間もなくAI/MLブームというのはゲーマー受難の時代は当面続きそうです。

今まで何度も繰り返していますが、争奪戦になりそうな勢いのRTX5090を購入予定の方は早め早めに行動されることをお勧めしておきます。

「レビューが出てから」などというのんきなことを考えていたら、手に入らない可能性もありますよ。

 

 

 

 

  • B!