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AMD、2025年までに次世代AI GPU「MI400」を発表の見込み、「MI300」のリフレッシュも計画

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AMDは今年、HBM3Eメモリーを搭載したリフレッシュ版AIアクセラレーター「MI300」を発表し、次いで2025年に「Instinct MI400」を発表する見込みだ。

これは、AMDの以前のリリースが比較的古いHBM3に基づいていたため、「刷新された」MI300がAMDの新しい規格への移行を意味する。

このニュースは@Kepler_L2からのもので、開示されている内容から、次期AI GPUは優れた価格対性能の製品であることが証明される可能性がある。

AMDのアップグレード版MI300はより新しいHBM3eメモリを搭載し、2024年にNVIDIAのBlackwell B100と競合、次世代MI400は2025年に登場する。

AMDは、オリジナルのAI GPU「Instinct MI300」の「リフレッシュ」モデルを発表し、オンボードメモリを最新のHBM3e規格にアップグレードすると噂されており、次期にAIに特化した新しい製品を発表する準備を始めているようだ。

https://twitter.com/Kepler_L2/status/1760747864182149316?ref_src=twsrc%5Etfw

次期SKUの具体的な詳細については不明だが、業界の競合他社がHBM3e規格に移行しているため、HBM3eの搭載は素晴らしい追加と思われる。

NVIDIAはすでに、HBM3eを搭載したHopper GH200をリリースしており、このメモリタイプを搭載した市場で唯一のAI GPUである。

簡単に説明すると、HBM3eメモリ規格は、既存のHBM3規格よりも50%高速化し、システムあたり最大10TB/秒の帯域幅、チップあたり最大5TB/秒の帯域幅、最大141GBのメモリ容量を提供する。

https://twitter.com/Kepler_L2/status/1760757900786454757?ref_src=twsrc%5Etfw

Keplerは、AMDのリフレッシュされたInstinct MI300 GPUが、NVIDIAの次期Blackwell B100に対抗するために設計されるという事実を指摘しており、世代アップグレードであるにもかかわらず、新しいMI300は、顧客により良い価値を提供するため、より優れた選択肢になると言われている。

B100もHBM3eメモリ・ソリューションを採用するが、より高価なモデルとなるため、AMDはこのAI業界の中・上位セグメントで牽引力を得る可能性がある。

新型MI300とは別に、AMDは次世代AIアクセラレーター「Instinct MI400」を2025年のどこかでリリースするとも噂されており、これは以前、AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)自身によって開発中であることが確認されている。

しかし、このアクセラレーターが性能に関して何をもたらすかは全くわかっていない。

それでも、「さまざまな仕様」で登場すると噂されており、前モデルと同じように、ラインナップに複数のSKUが登場する可能性がある。

AMDは、ライバルのNVIDIAと同様、AI市場ではまだ成功を収めていないが、同社の未来は実に明るい。

ソース:wccftech – AMD Expected To Release Next-Gen MI400 AI GPUs By 2025, MI300 Refresh Planned As Well

 

 

 

 

解説:

やはりあった、MI400

TSMC5nmで製造されるMI300が出たからと言ってRDNA4の上位モデルがキャンセルされるのはおかしいと前々から言っていましたが、やはりMI400が用意されているようです。

元記事によると前からあるとリサCEOが発言していたようですね。

おそらく、これがRDNA4の上位モデルがキャンセルされた原因なのでしょう。

細かい仕様は不明ということですが、nVIDIAの次世代と正面から競合する都合上、ほぼ確実にTSMC3nmを採用することは間違いないでしょう。

そしてMI400を精力的に生産するために利益率の低いRadeon8900/8800/8700はキャンセルされたのでしょうね。

非常に残念ですが、仕方ないのかなと思います。

ツイートでも何度も触れていますが、気になるのはRDNA4がどうなるのかです。

今までROCmは一般向けのRadeonは対応してきませんでした。

かろうじてNavi31のRX7900XTX/RX7900XTだけが対応されている状態です。

※ ただし、変数を書き換えれば動きます。

ドライバのGPGPUの記述にはすでにRDNA4は存在しているようですが、設計があるにも関わらずキャンセルされているわけですから、わざわざROCmに実装するのかは不明な状態ですね。

唯一発売されるNavi43のためだけにROCmの中にRDNA4の実装を行うのかどうかです。

実装を行うとしたら、GFX1203になるのですかねえ。

チップの生産そのものがキャンセルされるのでしょうから、Radeon Proのほうも出ないはずです。

それとも「存在しない」GFX1200で実装し、変数を書き換えての対応になるのでしょうか。

いずれにしても、どうなるのかはわかりませんので、(いないと思いますが、)ROCmに期待してRDNA4を購入される予定の方はしばらく様子を見たほうがいいです。

AMDのRDNAシリーズのAI/ML性能はnVIDIAの一世代遅れで進んでいるような感覚でした。

Ada Lovelaceと同等になるのであればそななりに性能が上がるはずですが、セットアップスクリプトを配布している関係上、キャンセルされるのはわたくしとしてはちょっとショックですね。

次世代はAI/MLハードウェアアクセラレーター(AMD版Tensorコア)がいよいよPytorchから使えるようになるのでは?と思っていただけに非常に残念でなりません。

MI400など絶対に一般の人が購入できるような価格では発売されませんので、しばらくは指をくわえてみているかnVIDIA製品を購入するしかなさそうですね。

非常に残念です。

 

 

 

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