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AMD、RDNA 4 GPUを有効にするLinuxパッチを公開 – RX 8000シリーズ・グラフィックスカードは2024年に登場か?

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AMDの新しいLinuxグラフィックス・ドライバは、次世代のIPブロックをサポートしている。

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AMDのRadeon RX 8000が近づいているかもしれない。同社のドライバ・チームは最近、AMDGPU Linuxカーネル・グラフィックス・ドライバ用の一連の新しいパッチを展開し、同社の次世代RDNA 4アーキテクチャに基づくグラフィックス・プロセッサに属すると推定されるIPブロックの一部を有効にした。

今のところ、これらはドライバの基本的な構成要素であるが、Phoronixが観測したように、このような段階的な展開は同社の有効化戦略に対応している。

最新のパッチは、いくつかの重要なコンポーネントの動作を可能にする: ATHUBはバージョン4.1に、LSDMAはバージョン7.0に、IHはバージョン7.0に、HDPもバージョン7.0にアップグレードされている。

これらのIPブロックはそれぞれ、グラフィックスプロセッサ(この場合、おそらくRDNA 4ベースのファミリ)の動作に不可欠なものだ。

ATHUB 4.1は、クロックゲーティングと電源管理機能を実現し、エネルギー効率を向上させる。

LSDMA 7.0のアップデートは、GPU内の汎用システムDMAオペレーションに不可欠なLight SDMA 7.0に焦点を当てている。

同様に、IH 7.0はGPUの割り込みハンドラに推定RDNA 4関連の機能強化をもたらし、HDP 7.0はPCIe BARを通じてGPUデバイス・メモリへのCPUアクセスを可能にするために重要なホスト・データ・パスを改善します。

AMDが採用しているLinuxパッチのロールアウト・アプローチでは、新しいGPUアーキテクチャ向けのオープンソースLinuxグラフィックス・ドライバを更新するために、コンポーネントごとの戦略をとっている。

この方法では、特定のIPブロック・バージョンのアップデートを、それが正式に発表される前の将来の製品リリースと直接関連付けることは困難である。

これらのIPブロックの大幅なバージョン更新は、RDNA 3シリーズのさらなる強化ではなく、RDNA 4グラフィックス・アーキテクチャとの関連を強く示唆している。

一方、新しいパッチの展開は、AMDがGFX12 GPUハードウェア(これはおそらくRDNA 4グラフィックス・プロセッサを指す)向けにLLVMでGFX1200を有効にする取り組みを行っていることに続くものであり、AMDのRadeon RX 7000シリーズ(その一部は最高のグラフィックス・カードの1つである)に取って代わる予定のRadeon RX 8000シリーズが近づいていると言っても差し支えないだろう。

これらのパッチシリーズの提出のタイミングは、アップデートがLinux 6.9のマージウィンドウを意図していることを示唆している。

ソース:Tom’s Hardware – AMD posts Linux patches to enabled RDNA 4 GPUs — could RX 8000-series graphics cards actually arrive in 2024?

 

 

 

 

解説:

Linux DriverにRDNA4のパッチが登場。

これまでもたびたび話題に上ってきたRDNA4のLinuxパッチが発見されたようです。

Navi41/42はキャンセルされると噂ですが、RDNA4そのものはきちんと出るようですね。

Navi43のみになるといわれ一般向けのRadeonはミドルロー以下の展開になるということになります。

Linuxのパッチからは数々の新機能が示唆されており、RDNA4=GFX1200の登場が近づいていることを示唆するものでしょう。

さて、きになるのはROCmのサポートがあるのかないのかですが、公式の対応はなかなか難しいと思います。

こっそりサポートされるかもしれませんが、ROCmがMI300A/Xのようなサーバー向けのGPUに向けて作られていることを考えるとほぼ絶望的だと思います。

RDNA3も公式にサポートされているのはNavi31だけで、他は環境変数を書き換えることによって無理やり動作させていることを考えると、こういった対応そのものがなくなる可能性もあるのかなと思います。

 

MI300A/Xの売れ行きは好調で、nVIDIAも次世代からデータセンター向けのAI/MLアクセラレーターは毎年更新されるということですから、AMDもこれに倣って計画を立てていてもおかしくありません。

MI300A/Xは5nm/6nmで、RDNA4は(おそらくは)3nmか4nmなのでしょうから、生産ラインとしてはバッティングしないはずです。

しかし、実際にはキャンセルされているので、3nmか4nmを使う何かがあるということで、MI300A/Xの次世代が毎年更新で準備されているのではないか?と邪推したくなります。

このMI400A/X(仮)があるとすればNavi41/42のキャンセルも納得できるというものです。

当初は生産上のトラブルという冴えない話が出ていましたが、儲かる分野に力を入れるというのは納得できる話です。

nVIDIAが次世代のデータセンター向け製品を出して来たら近いうちに公開するでしょうからはっきりするのではないかと思います。

 

 

 

 

 

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