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自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド

PC出荷台数は前年比2.7%減にもかかわらず、ベンダーは2024年の好調を期待している

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レノボ、HP、デルが世界市場シェアの50%以上を占めている。

IDCは、2023年第4四半期の最新のPC出荷統計を発表し、同四半期に世界で6,710万台のPCが出荷されたことを明らかにした。

2022年第4四半期に比べ出荷台数は2.7%減少したため、IDCは「予想をわずかに上回った」としている。

第4四半期は通常、多くの国で祝日やセールイベントが開催される。

この時期には通常、お買い得品が出回り、人々の購買意欲をそそる。

IDCは、従来のPC、デスクトップ、ノートPC、ワークステーションを含む90カ国以上の出荷データを算出した。

この計算によると、以下のOEMがリードしている:

上位5社、世界のPC出荷台数-2022年と2023年の第4四半期比較

企業名 23Q4出荷数 23Q4
市場シェア
22Q4出荷数 22Q4
市場シェア
23Q4/22Q4
成長率
Lenovo 16.1 24.0% 15.5 22.5% 3.9%
HP, Inc. 13.9 20.8% 13.2 19.2% 5.4%
Dell Technologies 9.9 14.8% 10.8 15.7% -8.2%
Apple 5.7 8.5% 7 10.1% -18.4%
Asus 4.2 6.3% 4.8 7.0% -11.9%
その他 17.2 25.7% 17.7 25.6% -2.4%
合計 67.1 100.0% 68.9 100.0% -2.7%

2022年第3四半期と比較して市場シェアを伸ばしたのはレノボとHPだけで、Asusとアップルは上位5社の中で最も販売台数が少なかった。

レノボ、HP、デルは、2023年第4四半期の総出荷台数の59.6%を占め、OEM PC事業の大半を享受している。

ベンダーは好調な2024年に期待

2022年の年間出荷台数は16.5%減少し、現在の分析では2023年はさらに13.9%減少する。

にもかかわらず、IDCは、2024年ははるかに高い成長を示すと確信している。

IDCのMobility and Consumer Device Trackers担当バイスプレジデントRyan Reith氏は、「2023年の市場は出荷台数で再び減少したが、PCには今後に向けて前向きな勢いがある。AIが皆の注目を集める一方で、2024年は商用PCのリフレッシュが好調な年になると予想され、ゲーミングPCを巡る進歩が引き続き市場の盛り上がりを牽引していることも見逃せない。」

ソース:Tom’s Hardware – Despite a 2.7% decline in year-over-year PC shipments, vendors are hoping for a strong 2024

 

 

 

 

解説:

IDCは2024年は強気の観測

らしいです。

アメリカの経済は大統領選が終わるまでは何が何でも景気が回復しているということにしたいようですので、雇用統計などは実数を加工してよく見せていますが、金利の上げすぎでもはや市場からお金が無くなり、需要は壊滅しています。

この調子でいけば2024年はPCに限らずアメリカ市場の需要など期待できないと思うのですが、一部のAIなどの先進分野に期待して需要が回復するとみているようですね。

とても危険なものの見方だと思います。

FOX News – 当初の米国雇用統計は2023年の雇用者数43万9,000人を水増し

上にある通り、アメリカ大統領選に向けて民主党の実績づくりのため、雇用統計は数を水増ししています。

パート・アルバイトや生活が苦しくてダブルワークをしている労働者の雇用を複数にカウントしています。

これで、失業率が減少したといっているのですから、今の雇用統計がいかに信用できないかわかるのではないでしょうか。

去年の11月か12月発表の分から数字が怪しくなっており、当初は一部の優秀なマーケットリサーチャーしか指摘していなかったのですが、年が明けると周知の事実として一般のニュースにも出るようになりました。

Zero Hedge – 消費者信用にショッカー:クレジットカード債務が過去2番目に急増し、11月の債務が急増

アメリカではクリスマス商戦の需要は悪くなかったのですが、どこからその金をねん出したかというと、上の記事にある通り、クレジットカートで借金して賄ったということになります。

このように、景気が良い、もしくは悪くないとされる指標は政府の出している捏造した指標のみで、2024年に経済が持ち直すなんて兆候はどこの数字にもありません。

連続で0.75ポイントを複数回という信じられないほど急激に金利を上げすぎた米国の行き着く先は史上まれにみるほどの不景気というハードランディングという結末で決まっているということです。

そのため、この見通しは甘いと言わざるを得ません。

経済指標の数字を加工・捏造するというの本当に「ダメリカ」という感じです。

今年のアメリカは世界の足を引っ張る不景気に突入するでしょう。

少なくともまともな経済分析ができる市場関係者はそのようにみているということです。

 

 

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