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AMD、Ryzen 8000G APUのスイートスポットはデュアルチャネルDDR5-6000と発表

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他のZen 4ベースのCPUやAPUと同様だ。

AMDは、RDNA 3ベースのGPUを内蔵したデスクトップ向けRyzen 8000Gシリーズ・アクセラレーテッド・プロセッシング・ユニットのリリースを控えているが、Ryzen 8000Gシリーズはメモリ帯域幅に貪欲な傾向がある。

PCWorldは、AMDの次世代デスクトップAPUの上級バージョンを購入するユーザーは、内蔵Radeon GPUの性能ボトルネックを避けるために、新しいリグ用に高価なメモリキットも購入する必要があるかどうかをAMDに尋ねることにした。

同社は、Ryzen 8000GはデュアルチャネルDDR5-6000メモリサブシステムで問題ないと説明している。

AMDのテクニカル・マーケティング・マネージャーであるDonny Woligroski氏は、PCWorldの取材に対し、「まず第一に、デュアルチャネルRAMは絶対に必要であり、帯域幅の面で非常に有利です。ケチらず、デュアルチャンネルにしなければなりません。DDR5-6000は最近かなり安くなっています。デュアルチャネルDDR5-6000ができれば、素晴らしいフレームレートと本当にプレイしやすいパフォーマンスが得られるでしょう。」

デュアルチャネルDDR5-6000メモリ・サブシステムは、96GB/秒のピークメモリ帯域幅を提供し、Zen 4 CPUコア、Radeon 7000シリーズiGPU、およびNPUで共有される。

AMDは以前、8~16個のZen 4コアを搭載したAMDのRyzen 7000シリーズCPUにとって、DDR5-6000メモリがスイート・スポットであると述べており、同社はその主張を繰り返したに過ぎないようだ。

一方、96GB/秒はまともなiGPUとしては速くないようだ。A

MDのRyzen 7 8700Gは、768個のストリームプロセッサーを搭載した、同社の最高級RDNA 3ベースのRadeon 780M統合GPUを搭載すると予想されている。

モバイル版Radeon 780Mは、800 MHz~2700 MHzのクロックで動作するため、最大8.29 TFLOPSのFP32性能を提供し、強力なグラフィックス・プロセッサーとなる。

少し補足すると、AMDのRadeon RX 6600 XTは、ピークFP32性能が8.928 TFLOPSで、256 GB/秒のピーク・メモリ帯域幅と32 MBのInfinity Cacheを誇ります。

一方、事実上すべての高性能統合GPUの性能はメモリ帯域幅に制約されるため、AMDとIntelはここで同じ立場にあることを忘れてはならない。

したがって、AMDのRyzen 8000Gは、グラフィックス性能に関して非常に競争力があることを約束する。

また、Ryzen 7 8700Gベースのリグは、32GB DDR5-6000デュアルチャンネルキットを100ドル以下で入手できるため、それほど高価にはならないはずだ。

AMDのRyzen 8000G APUのもう1つの利点は、同社が今後数年間サポートすると約束したAM5プラットフォームの一部であることだ。

ソース:Tom’s Hardware – AMD says dual-channel DDR5-6000 is the sweet spot for Ryzen 8000G APUs

 

 

 

解説:

Ryzen 8000Gの最も性能が出せるメモリ速度はDDR5-6000デュアルチャンネル

とのことです。

最近DDR5メモリも安くなっていますが、まだDDR4のほうが安いですね。

定格で最速のDDR4-3200と比較すると倍近い速度になっていますので、ある程度の性能が出るのも当然ですね。

DDR5-6000のメモリ帯域幅は96GB/sとなります。

DDR4-3200のデュアルチャンネルは51.2GB/sとなります。

  • GTX1050Ti・・・112.1GB/s
  • GTX1650 D6・・・192.0GB/s
  • GTX1650Super・・・192.0GB/s

Geforceのローエンドモデルは上のようなメモリ帯域になっています。

Pascal世代のローエンドGTX1050Tiに少し劣る程度、GTX1650 D6やSUPERの半分程度になっています。

元記事ではRX6600XTがFP32演算性能が8.29TFLOPSでメモリ帯域幅が256GB/sと説明されていますが、同程度のFP32演算性能を誇るRadeon 780Mがメモリ帯域96GB/sで実際のゲーム性能があまり奮わないところを見るといかにメモリ帯域がiGPUの足を引っ張っているのかがよくわかるのではないでしょうか。

最初のRyzen APUからずっと言われてきたことですが、コスト増になるDDR5-6000のような高速メモリをローコスト志向のAPUと組み合わせるのは矛盾しているとわたくしも思います。

しかし、最高の性能を発揮したいならDDR5-6000を積むべきでしょう。

結局は高速メモリと組み合わせるか、APUにインフィニティキャッシュを搭載するのかの違いでしかないので、そろそろAPUにもインフィニティキャッシュを搭載して、見かけ上のメモリ帯域を高速にしてほしいかなとわたくしは思います。

IntelもL4キャッシュを搭載し始めましたので、今後はX3Dモデル以外だとIntel製品にかなわなくなってしまうかもしれません。

それを考えると、APUの性能ターゲットはRNA3世代でいえばRX7600程度にして、全モデルにインフィニティキャッシュを搭載すべき時期に来ているのかなと思います。

 

 

 

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