GPU性能の数値は印象的ではないが、これは初期のシリコンによるものかもしれない。
クアルコムの待望のSnapdragon X EliteプロセッサのAshes of the SingularityベンチマークにおけるGPU性能の数値が、ベンチマークのデータベースに公開された(@BenchLeaks経由)。
この結果は、量産前のモバイル・プロセッサとしては悪くはないものの、興奮を呼び起こすようなものではない。
どうやら、Snapdragon X Elite X1E80100プロセッサに搭載されているクアルコムのAdreno GPUは、AOTSで2880×1800解像度の平均フレームレート13.7 FPS、Min_1080pプリセットレベルで1.300ポイントしか記録していないようです。
一方、Snapdragon 8cx Gen 4 GPUに搭載されているクアルコムのAdreno GPUは、Min_1080pプリセット・レベルで1,800ポイントを記録し、解像度2,560×1,440での平均フレームレートは19.7 FPSです。
もちろん、私たちは量産前のシリコンと量産前のドライバ(おそらくAOTS用に最適化されていない)を扱っていますが、この結果は、クアルコムがほんの数か月前に示した画像と多少矛盾しています。
クアルコムのラップトップ向けSnapdragon X Eliteプロセッサの主なセールスポイントは、クアルコムが2021年に買収した元アップルのエンジニアが設立した会社Nuviaが開発したOryon汎用CPUコアになる。
しかし、次期システム・オン・チップ(SoC)のグラフィックス性能も、Windows指向の新しいArmベース・チップを採用することを決めた一部のユーザーにとっては同様に重要であろう。
クアルコムが10月に発表したパフォーマンス数値によれば、次期Snapdragon X Eliteプロセッサは、アップルのM2やAMDのRyzen 9 7940HSのGPUよりも優れたGPUを搭載している。
しかし、少なくともこれらのベンチマークに基づくと、Adreno GPUはAOTSベンチマークでは先代のGPUを上回ることはできない。
今のところ、Snapdragon X EliteのGPUについて結論を出すのは控えたい。
というのも、私たちが扱っているのは量産前のシリコンとソフトウエアでありSoCの特定のバージョンはGPUがカットダウンされている可能性があるからです。
ソース:Tom’s Hardware – Nuvia-based Snapdragon X Elite GPU benchmarks appear in database
解説:
Snapdragon Elite Xのベンチマークがリーク
リークしたベンチマークはATOSなのでかなりの昔のゲームに付属しているベンチマークで、CPUやGPUの性能を図るのに適切とは言い切れません。
しかし、ARMの内臓GPUがWindowsにおいて実ゲームのベンチマークを動作させるレベルになっているというのはかなり面白いと思います。
わたくしは恥ずかしながら、ARM版WindowsとARM CPUがこのレベルに達していると知りませんでした。
モバイルにはあまり興味がありませんでしたので。
これはとても面白いです。
2025年にはnVIDIAやAMDがWindows対応のARMを出すということで、特にnIDIAはWindowsが実行できるプラットフォームということを考えるとnForce700以来、17年ぶりということになります。
デスクトップに製品を投入してゲーミングの分野でトップレベルの争いを繰り広げるようなことにはならないかもしれませんが、AMDのAPU戦略を阻むのは案外nVIDIAのARM CPUかもしれません。
それを考えるとなかなか熱い状況になるかもしれませんよ。