RX 7600 XTは、RTX 4060 Tiのように16GBのVRAMを搭載するかもしれない。
AMDの噂のRX 7600 XTが、ハードウェア・リークャーのHarukaze5719氏によって、ユーラシア経済連合の税関データベース(略してEEC)で発見された。
この特定のモデルはGigabyteのAorus RX 7600 XT OCのようで、16GBのVRAMを搭載しており、Radeon RX 7700 XTの12GBよりも多く、Radeon RX 7800 XTと同等であるようだ。
重要な注意点は、EECに掲載されたすべての製品が市場に出回るわけではないということだ。
EECのデータベースには、Radeon RX 7600 XTのリストが過去に掲載されたことがあるが、これらのリストには、Radeon RX 7600 XTの10GBと12GBのバリエーションが記載されていた。
Radeon RX 7600 XTは、Radeon RX 7600とRadeon RX 7700 XTのちょうど中間に位置し、それぞれ8GBと12GBのメモリを搭載している。
しかし、16GBであれば、Radeon RX 7700 XTを飛び越え、Radeon RX 7600 XTをRadeon RX 7800 XTと同等にすることができる。
メモリ容量が16GBであることは、7600 XTの設計について多くのことを示唆している。
Radeon RX 7600の内部で使用されているNavi 33グラフィックチップは完全に有効化されており、それ以上のコアを持つグラフィックカードに電力を供給することができないため、AMDはRadeon RX 7700 XTおよびRadeon RX 7800 XTと同様に、Radeon RX 7600 XTにチップレット設計を採用していることはほぼ間違いない。
Radeon RX 7600 XTが10GBまたは12GBのVRAMを使用する場合、Radeon RX 7700 XTと同じ3つのメモリ・キャッシュ・ダイ(MCD)を搭載することになります。
しかし、16GBの場合、16GBを均等に3つのMCDに搭載することはできないため、わずか2つのMCD、または広範囲に及ぶ4つのMCDということになります。
次にバス幅の問題があるが、これは128ビットまたは256ビット幅のメモリバスでなければならない。16GBのVRAMをスリムな128ビットバスと組み合わせるのは非常に奇妙なことだが、NvidiaはRTX 4060 Ti 16GBでそれをやってのけた。
Harukaze5719氏は、この16GB Radeon RX 7600 XTは256ビット幅のバスを使用していると考えているが、Radeon RX 7700 XTが192ビットバスで問題ないことを考えると、これはかなりやり過ぎだろう。
Radeon RX 7600 XTは、Radeon RX 7700 XTよりもグラフィック性能が低い可能性が高いため、よりスリムなバスでもおそらく問題ないだろう。
AMDがこのような過剰なメモリ・ソリューションを搭載したRadeon RX 7600 XT GPUを製造するとは考えにくいが、それでもデータベースにはある。
だからといって、16GBのRadeon RX 7600 XTが確定したわけではない。
AMDは16GBのバリエーションを提供することを撤回するかもしれないし、すでに撤回したかもしれない。
Gigabyteは16GBのメモリを搭載したAorus RX 7800 XT OCを提供しており、「8」を「6」に変更するだけで、非常に紛らわしいグラフィックカードを提供することになる。
解説:
ついにRX7600XT 16GBが登場か?
以前EECに登録されて以来さっぱり話が出てこなくなったRX7600 12/16GB版ですが、どうもRX7600XT 16GBとして発売されるようです。
これはうれしい話ですね。
RDNA3から1SP当たりの演算器が倍増して、特にAI/MLの処理速度が高速になっています。
ROCmでの処理に非常に重宝するようになりました。
RDNA2とRDNA3では処理速度が全く違うため、(非常に少数派だと思いますが)AI/ML用途でRadeonを購入するなら無理をしてでもRDNA3を購入することをお勧めします。
RTX4060Ti 8GB
RTX4060Ti 16GB
比べると約20,000円ほど高価になっています。
さすがに高すぎると思いますので、RX7600XT 16GBはお求めやすい価格をお願いしたいところです。
価格が安価ならわたくしもROCm+Stable Diffusion WebUIの動作確認用として一つ購入するかもしれません。
RadeonではAsrockさんがWindowsのAI/MLアプリをインストールするプログラムを配布していますが、RadeonのAIBで協力してROCm対応のLiveCDなどを配布するわけにはいかないのかなと思います。
まあ、Linuxは一般ユーザー受けが悪すぎて使う人がいないかもしれませんが・・・・
できればWSL2上でROCmが使えるようになるのが理想だと思います。
ねえ、AMDさん、マイクロソフトさん(苦笑。
AMDはMI300A/X周りの作業で忙しいのでしょうが、ホビーユーザーにもお零れを頂きたいものです。