AMD次世代Zenアーキテクチャのコードネームが決定
AMDは、2024年のデビューが見込まれるZen5シリーズの発売に向けて準備を進めており、今年前半には初期製品が市場に投入される可能性がある。
公式には、Zen5アーキテクチャは3つのサブアーキテクチャで構成される: Zen5、Zen5 with 3D V-Cache、そしてZen5cと呼ばれる高密度バージョンである。これらのアーキテクチャは、4nmと3nmの両方のプロセス技術を活用すると予想されている。
LinkedInから得た情報によると、AMD Zen5cアーキテクチャのコードネームが発表された可能性があるという。
Zen5cコア設計のコードネームとされるPrometheusは、AMDの次世代製品でNirvana(Zen5)と手を組むと予想されている。
AMDが最近Phoenix2を発表したことを考えると、将来の製品のどこかの時点で、両方のコア・アーキテクチャが組み込まれるかもしれないという期待がある。
先に述べたZen5のコアデザインのコードネーム “Nirvana “は、ギリシャ神話やローマ神話からインスピレーションを得るという従来のパターンから逸脱していることを強調しておきたい。
これに対してZen4は、Zen4cディオニュソスがペルセポネの子供であるという神話に沿って、ディオニュソスという名前を採用した。
一方、プロメテウスは古代ギリシャ神話に登場する火にまつわる神であることは注目に値する。
AMD microarchitectures
- Zen 4 (5nm) – Persephone
- Zen 4c (5nm) – Dionysus
- Zen 5 (3/4nm?) – Nirvana
- Zen 5c (3/4nm?) – Prometheus?
- Zen 6 (2nm) – Morpheus
AMDは現在、4LPPプロセスのファウンドリ候補としてサムスンを検討しているという噂がある。
AMDの従業員のプロフィールがこの噂の信憑性を高めており、サムスンとの4nmノードの活用に関する継続的な協力関係を示唆している。
両社は、Exynos SoCシリーズにRDNA技術を追加するために協力したことから、より緊密な関係になっている。
AMD Zen5ノードの文脈では、TSMCの4nmノードと3nmノードの両方を含むデュアル・アプローチが示唆されている。
これは、サムスンの4nmプロセスがAMDの事業の別の側面に応用される可能性を示唆している。
AMD Zen5アーキテクチャは、デスクトップRyzen「Granite Rapids」、モバイル「Strix Point and Halo」、次世代EPYC 9005「Turin」シリーズなど、将来の製品の多くに採用される予定だ。
ソース:Videocardz.com – AMD Zen5c architecture reportedly codenamed Prometheus
解説:
Zen5cのコードネームはプロメテウス
Zen4cを採用したモデルは今のところデスクトップには降りてきていませんので、あまりピンとこない方も多いかと思いますが、Zen5cのコードネームはプロメテウスとなるようです。
Zen4とZen4cの関係を見ると
- MCMの場合一つのダイでZen4とZen4cは混在していない
- MCMの場合異なる種類のダイが混在していない
- コンシューマー向けではAPU以外には使われてない
このような特徴があります。
これが技術的に不可能なのか単にやってないだけなのかはわかりません。
次世代のRyzen8000シリーズでどうなるのかですね。
X3Dあり、なしのダイが混在出来ていただけにZen5、Zen5cの異なる種類のダイは混在できないのかなあと残念に思います。
X3DはゲームのFPSにおいて素晴らしい効果をもたらしましたが、Intelも徐々に新しい技術を投入し、そのアドバンテージはなくなりつつあります。
このあたりでまた新しい技術を投入しないとまた厳しい状態になるのではないかと思います。