900P解像度のサポートも登場
Steam Deck HQによると、Asus ROG Allyが新しいグラフィックドライバアップデートを受け、900P解像度のモニタをサポートし、AMDの新しいパフォーマンス向上技術Hypr-RXを使用できるようになった。
Hypr-RXのサポートは、AMDのすべてのRDNA-3 GPUが新機能をサポートしているため、それほど刺激的に聞こえないかもしれません。
しかし、ROG AllyのようなOEMゲーミングマシンには、通常のグラフィックスカードと同じようなドライバーの贅沢がないことを忘れがちです。
ROG AllyのようなOEMマシンの場合、AsusはROG Allyを完全にサポートできるようにAMDの最新のAdrenalinドライバをカスタマイズしなければなりません。
つまり、ROG Allyのユーザーは、常に最新のAdrenalinドライバーのアップデートをすぐに入手できるわけではなく、Radeonグラフィックカードの所有者がすでに楽しんでいるかもしれない最新かつ最高の新機能で遊ぶことができないのです。
これが現在、ROG Allyで起こっていたことです。
Hypr-RXは、RDNA 3シリコンで利用可能な新しいゲーミング機能で、AMDの現在のゲーミング・テクノロジーのいくつかを自動的に有効にして、ゲーミング・パフォーマンスを向上させます。
Hypr-RXを有効にすると、AMD Anti-Lag、Anti-Lag+、Radeon Super Resolution (RSR)、Radeon Boost、FidelityFX Super Resolution (FSR)が、ゲームに応じて自動的にオンになります。
AMDのパフォーマンス最適化技術は、ROG Allyの高解像度1080Pスクリーンに非常に有利に働く可能性がある。
Hypr-RXは、ROG Allyの統合グラフィックチップがコンソールのネイティブ解像度でプレイ可能なフレームレートを達成するのに苦労するような、要求の高いゲームで問題となるパフォーマンスの問題を解決できるはずだ。
解像度といえば、Asusの新しいグラフィックドライバアップデートには、Hypr-RXの統合以外にも、ディスプレイ自体で1600 x 900Pをサポートするなど、いくつかの機能が追加されています。
これまで、ゲーマーはROG Allyの内蔵ディスプレイで720Pか1080Pのどちらかしか選択できませんでした。
900Pをサポートしたことで、ROG Allyユーザーは2つの解像度の中間を選択できるようになり、1080Pではストレスが大きすぎたり、720Pでは鮮明な画像が得られないような状況でも、画質とパフォーマンス/バッテリー節約のバランスがより良くなります。
また、EA Sports FC 24が起動できない問題の修正、バイオハザードビレッジが起動できない問題の修正、Allyが8K 60Hzの外部モニターを認識できない問題の修正など、3つのバグ修正もドライバーアップデートに組み込まれた。
ソース:Tom’s Hardware – AMD’s Hypr-RX Tech Makes Its Way to the ROG Ally
解説:
ROG AllyのドライバがHYPER-RXに対応。
なぜわざわざトピックになるかと言えば、理由は書いてある通りで、OEMのドライバは最新のものが反映されるわけではないからです。
また、AMDが一般モデルとして出しているのはあくまでもRyzen 7 7840UであってRyzen Z1 Extremeではないので、ROG AllyにはOEMのドライバが必要と言うことなのでしょうね。
今回の話には個人的な意見などは特にないので少し余談をしましょう。
ROG Allyはかなり売れたのでしょうし、LenovoがRyzen Z1 Extremeを搭載した新しい携帯ゲーミングPCを出す予定もあります。
そのため、APUの内蔵GPUはSteam内での一大勢力になると思います。
専用のセッティングなどを持つゲームも出ると思います。
前にも言いましたが、RTX4090を搭載した100万円の最強ゲーミングPCもROG AllyもSteam Deckも一台は一台です。
1,000台しかない100万円の最強ゲーミングマシンと100,000台ずつうれて、全部ゲームに使われているROG AllyとSteam Deckと言う状況があったとしたらメーカーはどちらを重視するでしょうか?
※ 数はたとえで適当になりますのでご了承ください。
単純な話ですが、数は力です。
200,000本売れる可能性のあるROG AllyとSteam Deckを重視するに決まっています。
RTX4090はゲームにだけ使われるとは限りませんが、ROG AllyとSteam Deckはほぼ100%ゲームに使われることは確定しています。
Steam Deckはウクライナの戦争でミサイルの誘導にも使われたようですが、こう言うのは少数派でしょう(苦笑。
携帯ゲーミングPCとして買い替え需要も含めてずっと数が出続ければ、いずれは市場の一大勢力になっていくでしょう。
一定の勢力になれば今度はベアボーンや完成品をゲーム機的な売り方をするところも出てくると思います。