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クアルコムのOryon PCチップの名称は「Snapdragon X」に決定

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このチップの詳細については、今月末のスナップドラゴン・サミットで明らかになるだろう。

クアルコムは、Snapdragon Summitに先立ち、PCラインナップのブランド名を変更する。

クアルコムの次世代PCチップは「Snapdragon Xシリーズ」と名付けられ、現在の8cxラインアップから切り離されます。

クアルコムのシニア・バイス・プレジデント兼チーフ・マーケティング・オフィサーのドン・マクガイアは、ブログの投稿で、これらの新チップが同社のOryon CPUを使用することを確認した。

同氏は、Oryonは「パフォーマンスと電力効率において飛躍的な進歩を遂げる」とし、「当社のNPUと組み合わせることで、(Snapdragon Xは)ジェネレーティブAIの新時代に向けて加速したオンデバイスのユーザー体験を提供する」と記している。

システムには新しいロゴやバッジが付けられるが、クアルコムは 「Snapdragon fireball」 のバージョンを引き続き提供することを示唆している。

クアルコムによると、この 「X」 は、スマートフォンなどのSnapdragonチップが登場する他の場所との差別化に役立つという。

McGuire氏はまた、「明確で簡素化された階層構造、 」とも書いており、これはクアルコムのPCエコシステムにとって歓迎すべき変化となるだろう。

これまでのところ、クアルコムはArmベースのシステムオンチップメーカーとして唯一、ArmデバイスでWindowsを駆動している。

Oryon技術は、クアルコムが2021年に14億ドルで買収した新興企業Nuviaが設計したコアに由来する。

しかし現在、ArmベースのノートPCの大半はアップルが製造している。

アップルはM1シリーズとM2シリーズのチップを自社製シリコンに切り替えたことで急成長を遂げた。

2022年、クアルコムの最高経営責任者(CEO)であるクリシアーノ・アモンは、経営幹部との電話会議で、”現在までに獲得した相当数のデザインに基づき、2024年にSnapdragon PC上のWindowsに変曲点が訪れると予想している “と述べた。

Snapdragon XがPC分野でAMDやIntelと競争力を持てば、ArmのPC分野でのシェアはMacを大きく上回る可能性がある。

クアルコムは、Oryion SoCを自社独自の電源管理集積回路(PMIC)と組み合わせて使用するよう要求することで、一部のハードウェアパートナーを動揺させているという報告もあるため、どの企業が新しいチップを搭載したノートPCを発表するかが注目される。

しかし、クアルコムはこのSoCを大々的に宣伝しており、Windows上でArmをはるかにエキサイティングなものにする可能性がある。クアルコムが詳細を発表するのを待たなければならない。

クアルコムのSnapdragon Summitは、10月24~26日にハワイのマウイ島で開催されます。

マウイ島は、島西岸の町ラハイナで発生した壊滅的な山火事の後、観光客向けに徐々に再開されています。

ソース:Tom’s Hardware – Qualcomm’s Oryon PC Chips Will Be Called ‘Snapdragon X’

 

 

 

 

解説:

次期Snapdragonの話題が出ていたので取り上げてみました。

実際のところ、現在のPC向けSnapdragonは省電力志向なだけ会って性能はイマイチです。

このSnapdragonは性能も売りのようですね。

Qalcommはマイクロソフトと組んでSurfaceのCPUはSnapdragonになっています。

最近ではクロスプラットフォームで簡単に性能が比較できるようになってきましたので、Geekbench6のスコアでCPU性能を比較してみましょう。

 

上の表を見るとSnapdragonの性能だけかなり低くなっていますが、これをTDPで割って1W当たりのスコアを出してみましょう

 

Snapdragon SQ3は9Wなのでなかなか悪くない性能になっています。

特にシングルスレッド性能はトップですね。

ノートPCは電源に接続したとき、筐体の排熱性能に合わせてブーストするようになっているので、筐体の設計能力によっても格差が出ます。

違うノートPCを比較するのは自作で言えば同じCPUでも違うマザーボードに違うメモリ、ヒートシンク、SSDを付けて比較するようなものなので純粋にプロセッサの性能が出ているとはいいがたいところがあるのは覚えておいてください。

違うCPU同士で比較するならばなおさらです。

なのであまり参考にならないと思いますが、Snapdragon SQ3は効率の面で見ると悪くない性能ですから、このFireballもかなり期待できるのではないでしょうか。

半導体は最も効率よく動作させられるスイートスポットがありますので、Snapdragon SQ3に巨大なクーラーをつけて15Wで動かしたからと言っても同じ効率が出せるとは限りません。

しかし、このFireballで効率を落とさずに性能を上げることが出来たなら、Appleを凌ぐことも不可能ではないと思います。

 

 

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