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MSI、CableMod 16ピンアダプタが原因でGPUのRMAを拒否したとの報告

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12VHPWRアダプターの故障が続いている。

Nvidiaが提供する16ピン12VHPWRアダプターが不適切にグラフィックスカードに接続されると溶融する可能性があることが判明した後、多くのGeForce RTX 4000シリーズユーザーは、不適切に装着されると故障しやすいアフターマーケットの12VHPWRアダプターを使用することを選択した。

現在、MSIはCableModドングルが原因で故障したグラフィックカードの交換を拒否しているようだ。

RedditのユーザーがMSIとのやりとりとされるものを公開しており、同社の従業員は、「製造上および公差上の問題」がある12VHPWR CableModアダプターが原因でグラフィックカードが故障し、MSIの保証が無効になったと主張している。

「CableModのアダプターの製造と公差の問題により、CableModのアダプターに継続的な問題があるようです。」

MSIによる疑惑の声明にはこう書かれています。

「サードパーティ製アダプターが問題を引き起こし、グラフィックスカードの保証を無効にしているため、CableModに連絡すべきでしょう。」

CableMod社は、12VHPWRアダプターが原因でグラフィックカードが故障する可能性について、肯定も否定もしていないが、この問題を調査することを約束している。

「申し訳ありませんが、サポートチームにチケットを申し込んでください。」

CableModのMatt氏はこう語った。 「彼らはあなたが確実に全額補償されるようにしてくれるでしょう。」

Nvidiaは、16ピン12VHPWRケーブルアダプタが過熱して溶融した約50のケースを調査した後、再発する問題を特定しました。

同社は、グラフィックカードをマザーボードに取り付ける前にドングルを接続するようアドバイスしている。

しかし、市場に出回っているカードで繰り返し問題が発生していることから、ケーブルは時間の経過とともに緩む可能性がある。

ほとんどのケーブルは緩く接続されると過熱しやすいため、電源コネクタがしっかりと取り付けられていることを確認することは非常に重要です。

さらに、Nvidiaの最高級GPUであるGeForce RTX GPUには、コネクタをしっかりと取り付けることが不可欠です。最上位の4000シリーズGPUは、PSUから450Wもの電力を引き出すことができるため、このような大きな電力転送を管理するために、一流のケーブルと安定した接続が要求されます。

ソース:Tom’s Hardware – MSI Reportedly Denies GPU RMA Due to CableMod 16-Pin Adapter

 

 

 

 

解説:

MSIがCable MODのケーブルを使用したRTX4090のRMAを拒否

新しく12V-2×6コネクターに変わってもまだまだ続く12VHPWR問題です。

今度は社外製ケーブルを使用したRTX4090の保証を拒否したという話が流れています。

高品質ケーブルで知られるCable MODでも12VHPWRのコネクタは手に余ったようですね。

技術と言うのはnVIDIAのチップに見られるような華々しいものだけではないです。

ユーザーの取り回しも含めた品質の安定性、使い勝手そうしたものも「技術」です。

一見ただ差し込むだけに見えてもそこには決して一般には知られることの無い無名の企業、技術者の不断の努力が注がれています。

その結晶が品質・精度・取り回しです。

事故なく使えるのが当たり前で誰からも賞賛も浴びることがありませんし、感謝されることもありません。

しかし、そこにはれっきとして、努力の結晶があるということです。

これらのことを矮小化してひとくくりにし、ロクに説明もせずに「問題ない」と一言で終わらせる人たちもいますが、きちんとデータを上げて説明し、「問題が起きる可能性は極小であるが、何かあった場合は自己責任になる」と説明できなかった自称:インフルエンサーの言うことはほどほどに聞いておいた方がいいです。

勝った後に彼らが何かをしてくれることは無いです。

私はこう言うのは嫌いです。

民生用であってもRTX4090のような最先端の製品や新しい規格を搭載した製品は製品そのものが有料ベータのような実験的な意味合いをもっています。

それを理解してある程度の不具合や不安は自分で飲み込むことに納得できない場合は見送った方が良いと私は思います。

今回改めて思いました。

不具合の頻度は低かったとしても発生するインシデントが重大であれば、使用し続ければ常に不安が付きまといます。

無責任にメーカー側に立って製品の購入を煽る人は一瞬だけ信用されればよいので、深く考えていません。

新しい規格を採用した製品を購入するときはこうした使い続けることに対する「不安」と言う目に見えないリスクがあることも承知して、買う場合は納得してから購入してください。

RTX4090のように298,000円もする高額な商品を買ってずっと不安を抱えながら使い続けるのはイヤだと思う人もいますよね。

だからこそ、自分が納得して購入するというプロセスが重要だと私は思います。

私は問題のある製品(コネクタ)が含まれている可能性のあるRTX4070Tiを購入しました。

しかし、TDPが285Wですし、まず問題になることは無いと自分で納得して購入しましたので、このような問題が起きても不安になることは無いですし、腹を立ててもいません。

今回私が言っているのは「心のありよう」のようなものですが、たとえ購買意欲が削がれようとも、他人からネガキャンしていると誤解されようとも、これは必要なプロセスだと思います。

 

 

 

 

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