インテルの新しいArcグラフィックスドライバ、Assassin’s Creed Unityで271~313%以上の性能向上を実現
ほぼ9年前のゲームがIntel Arc GPUで大幅なパフォーマンス向上を実現。
インテルは、さらなるゲーム最適化に焦点を当てた新しいBETAドライバー(31.0.101.4514)をリリースした。
興味深いことに、このドライバにはバグ修正が全く記載されておらず、「既知の問題」リストはまだかなり長い。
インテルはこのドライバで2つのゲームの「ゲームオン」サポートを提供することを目標としている: AEW: Fight Forever』と『Layers of Fear』だ。
さらに重要なことに、このドライバは非常に人気のあるDirectX11ゲームの1つに大幅なパフォーマンス向上をもたらします: アサシン クリード ユニティ」だ。
前述の通り、このゲームはすでに古く、その後数多くのACシリーズがリリースされている。
ご存知の通り、Intel ArcグラフィックスはDirectX12やVulkanなどの最新APIに最適化されており、同社はArc GPUが古いAPIを使用するゲームに最適な選択ではない可能性があることを率直に述べていた。
しかし、インテルは、ACシリーズを含む最近の歴史の中で最も人気のあるゲームにグラフィックスを最適化するために多大な努力を払っている。
インテルGPUドライバーアップデート
アサシン クリード ユニティ(DX11)
- Very High設定で1080pの場合、最大271%向上
- High設定で1440pの場合、最大313%向上
F1 22(DX12)
- High設定時、1080pで最大36%向上
- High設定時、1440pで最大20%向上
- Ultra High設定およびすべてのレイトレーシング設定をオンにした場合、1080pで最大10%の向上
デスループ(DX12)
- Ultra設定で1080p時に最大10%の向上
- Very High設定時、1440pで最大8%の向上
このドライバはまた、F1 22とDeathloopに小さな改善をもたらし、どちらもDX12ゲームであり、解像度に応じて8%から36%のブーストが期待できる。
これらの結果は、Intel Arc A750 Limited Editionと組み合わせたCore i9-13900Kシステムで達成された。
これらの向上は、以前のWHQLリリース(4502)との比較です。
ドライバはこちらからダウンロードできます。
ソース:Videocardz.com – Assassin’s Creed Unity gets up to 313% performance boost with Intel Arc GPUs
解説:
ドライバでゲームの性能を引き出すノウハウが個別のものであることが良くわかる出来事
Intel A700シリーズのドライバのベータアップデートで2014年発売のゲーム「アサシンクリード ユニティ」のパフォーマンスが最大313%アップしたとのこと。
このアップデートには不具合の修正が含まれておらず、ドライバによってゲームの性能を引き出すには個別の対応が必要である可能性があるということを端的に表しているのではないかと思います。
もちろんそうでないゲームもあると思いますが、そう言うゲームはそもそも話題に上りません。
ドライバと言うのが如何に個別のノウハウの集合体であるかがよくわかるのではないでしょうか。
PCパーツ、それもGPUはやはり真っ先にソフトの側が対応するメジャーな製品の方が優位性があるということがよくわかります。
Intelも頑張っている方だとは思いますが、2大メーカーの内、マイナーな方のAMDに追いつくにもあと2-3世代はかかると思います。
Geforceと比較すれば同グレードの製品で2割くらいは安くないと選択する意味が無いなと私は単純に感じます。
intelと先行2社の最大の違いはこういう細かいところでのクオリティでそれはスペック表には現れません。
私が「第一世代のARCはIntelファン以外にはお勧めしない」と言っているのはこういうことも理由の一つです。