ROCm5.5のリリースが待ちきれないので、githubやRedittで情報を集めてみました。
これは英語圏のネットユーザーの意見であり、確定的な情報ではないのでそのつもりで見てください。
Redittスレッド:RDNA 3上でROCm 5.5のリリース候補でSDを実行し、15it/sを取得した人がいます。
2023/4/18
RDNA3(Linux)で動作させるためのステップバイステップガイド
※ この方法はAMDが上げたdockerイメージを自ら削除してしまったため、現在では実行するのが難しいようです。
鷲は舞い降りた(カートゥーンのGIF画像)
場の空気を重くすることを言います。GitHubのスレッドでコメンテーターの1人が言っているように、おそらく5.6までさらに最適化されることはないでしょう。Vulkanを使用するSHARKでは、20以上のit/sに簡単に到達することを念頭に置いてください。4080は、cuDNNライブラリを強制的にアップデートするまで、5it/s程度しか出ませんでしたし、Nvidiaがソフトウェア開発に注ぎ込むリソースがはるかに多いという事実からも逃れられないでしょう。
ROCmのさらなる最適化が行われるまでは、15it/sで十分すぎるほどです。
レス:同意します。これは進歩だ。
ROCmのGithubによると、ROCm 5.5ではRDNA3 ISAのWMMA命令を使用するためのコンパイラサポートがまだ用意されていないそうです。どうやら5.6を待たないといけないようで、5.5よりもちゃんとしたブーストが提供されるはずです。
“新人が1回目の挑戦で現チャンピオンを倒せないなんて、何の意味があるんだ?”
Nvidiaに競争させるためだよこのナード。
AMDは意図的にDockerイメージを削除しました。幸運なことに、githubの一部のユーザーがそのDockerイメージをダウンロードして投稿しています。
AMDはコンシューマーグレードのGPUでのML/AIに真剣に取り組んでいない、一方nvidiaのGPUはリリース日以前からCUDAでサポートされている。
RDNA3のリリースから半年が経ちますが、AMDはRDNA3のROCmについてまだひどく沈黙しています。 多くのユーザーが様々なフォーラムでそのことについて質問していますが、AMDからはまだまともな回答はありません。
個人的には、これは進歩とは呼べない。消費者を無視して、商業的な目的のためにROCMの開発を意図的に止めているのです(これについては調べればわかります)。
https://github.com/ROCmSoftwarePlatform/MIOpen/milestones
rocm5.6のmiopenはチェックリストが完成していますが、5.5も5.6も予定より遅れて完成していることがわかると思います。
このようなAMDの無知に、多くの消費者が苦言を呈しているのです:
https://github.com/RadeonOpenCompute/ROCm/issues/1880
https://github.com/RadeonOpenCompute/ROCm/issues/2038
https://github.com/RadeonOpenCompute/ROCm/discussions/1836#discussioncomment-5521964
ML/AI機能で武装したGPUを、それを動かすためのドライバやソフトウェアを提供せずに販売することに何の意味があるのでしょうか?RDNA 3はドアの楔か何かになるのでしょうか?
ほらね、(AMDさん、あなたのやっていることは分かっていますよ)。AMDはnvidiaより悪ではありませんが、まともなML/AI対応GPUを必要とする一部のプロフェッショナルにとって、最終的に非現実的なnvidia GPUの価格は、あまり考慮されないことでしょう。次のシリーズにAMDはいらない。私たちはもう十分です。
解説:
このスレッドではRDNA3が動作するROCm5.5のdockerイメージをAMDが公開し、AMD自身が削除してしまったことを商業的な意図でやっていると結論付け、激しく非難しています。
商業的な意図とは、AMDの機械学習モデルにはCDNA2を採用したRadeon Instinct MI200シリーズがあり、RDNA3とはキッチリと分けられています。
こちらはレンダリングパイプラインを搭載していないということでML/AI専用GPU(それをGPUと言うのかどうかは別として)となっています。
こちらを売るために意図的に遅らせているのではないかと言うのが最後のユーザーの意見です。
真偽のほどは不明ですが、参考にしてください。
RDNA2の最初のモデルRX6900XTが発売されてから、ROCmのサポートが入るまでに約2か月かかりました。
RDNA3は発売後4か月たった今もROCmのサポートはありません。
このユーザーのように解釈するか、どのように解釈するかは見ている人にお任せしますが、現在のAMDのROCmに対する姿勢はあまりユーザーからの評判が良くないのは事実のようです。
また、AMD自身もこの件に関しては沈黙を貫いているようです。
途中のレスでは
ROCm 5.5ではRDNA3 ISAのWMMA命令を使用するためのコンパイラサポートがまだ用意されていない
このように書かれていますので、好意的に解釈すればRDNA3の性能がある程度発揮できるまではリリースを遅らせているという風にも取れます。
最後の否定的な見解が全てではないことはお断りさせていただきます。
次に肯定的な意見を見てみましょう
githubのこちらのスレッドでは以下のような意見がありました。
スレッド:rocm 5.5.0はいつリリースされるのですか?
>>>Windowsで5.6を使うには、バージョン5.6で「Rocm for windows」を待つ。
>>ROCm-5.6は既に内部テスト段階に入っており、windowsが正式にサポートする気配はないのが残念です。
>Pro w7900カードが発売され、7900xtxと同じコアなので、私の7900xtxもそろそろROCmに対応するのが筋でしょうか?
まずROCm-5.5では、おそらくgfx11〜7xxxシリーズをサポートすることになると思います。 ROCm-5.5についてはmiopen issue ROCmSoftwarePlatform/MIOpen#1925を参照してください。
しかし、ROCm-5.5はベータ版として4ヶ月が経過しており、まだリリースされていない。 以前、ROCm-4.4が内部のみでリリースされ、最終的に公開されなかった例があるので、ROCm-5.5が公開されるかどうかはわからない。
主な理由は、ROCm-5.6が現在テスト段階にあり、1ヶ月後にROCm-5.6が直接リリースされる可能性があるためです。 その頃にはROCm-5.6は間違いなくgfx11をサポートしているはずです。
この書き込みがなされたのが、2023/4/14であり、1か月後は2023/5/14に当たります。
否定的な意見と肯定的な意見を見てきました。
肯定的な意見を見ると次のROCmは5/14前後に出る可能性があるようです。
ただし、Windows版がどうなるのかは触れられていません。
5/14前後にリリースされたとしてもWindows版が同時に出るかどうか迄はわからないようです。
個人的に次のROCmがどうなるのか気になっていますので、噂レベルや英語圏でのユーザーの見解を集めてみました。
ROCm5.5rc5でstable Diffusionを動作させた猛者が居て、彼によるとRX7900XTXはRTX3090と同程度の性能があったようです。
今後RDNA3対応のROCmがいつ出るのか?どのような形で出るのかによって、AMDの姿勢がわかるのではないかと思います。
何れわかることですが、とりあえず現状では私はAMDの姿勢を信用したいです。