NVIDIA GTX 1650カードは、現在、主にTU106 GPUを使用する必要があります。
NVIDIAはTuring TU117 GPUの在庫を切らしていると言われており、ボードパートナーは代わりにハイエンドGPUを使用せざるを得ないことになります。
わずか4ヶ月前、GTX 1650はSteamの人気GPUリストに登場しましたが、その後、より新しいアーキテクチャに駆逐されました。
このエントリーレベルのGTXカードは、決して真のゲーム用GPUではありませんでしたが、市場の状況により、多くのゲーマーが(暫定的な)代替品を求めることを余儀なくされています。
RTX 3050や、より安価なRadeon RX 6600/6500/6400シリーズのリリースにより、GTX 1650 GPUがまだ市場で必要とされているのか疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、中国のボードパートナーは、このようなGPUを廃止する計画はない。
実際、新しいレポートでは、GTX 1650は近いうちに全く別のGPUに集中する可能性があることが示唆されています。
Board Channelsの報告によると、NVIDIA TU117 GPUは在庫切れになっている。
このGPUは、Turingファミリーの最下層のGPUでしたが、代わりに、より強力なTU116またはTU106 GPUと同じように簡単に交換することができます。
これは、より大きなシリコンはより多くの電力を消費する傾向があるため、仕様の調整が必要であることを意味しますが、最終的には、ゲーマーは同様のパフォーマンスを期待することができます。
GTX 1650の運命は不明だが、市場から完全に消えてしまうとは思わないほうがいい。このようなGPUの変更は中国市場で非常に一般的であり、これらのカードの多くが海外に進出することを期待すべきです。
注意すべきは、GTX 1650 GPUには多くのバリエーションがあることです。
TU106モデルはまだ聞いたことがないものではなく、実際、TU116バージョンも存在する。さらに、GDDR5またはGDDR6メモリを搭載したGTX 1650が影響を受けるかどうかについては、このレポートでは説明されていない。
全体として、NVIDIAは、ハードウェアレイシングアクセラレーションやDLSSをサポートしないTuring GPUを単に段階的に廃止しているように思われます。
NVIDIA GeForce GTX 1600シリーズ
GPU | CUDAコア数 | ブースト クロック |
メモリ クロック |
メモリ構成 | |
GTX 1660 Ti | TU116-400 | 1536 | 1770MHz | 12 Gbps | 6GB G6 192b |
GTX 1660 SUPER |
TU116-300 | 1408 | 1785 MHz | 14 Gbps | 6GB G6 192b |
GTX 1660 | TU116-300 | 1408 | 1785 MHz | 8 Gbps | 6GB G5 192b |
GTX 1650 SUPER |
TU116-250 | 1280 | 1725 MHz | 12 Gbps | 4GB G6 128b |
GTX 1650 GDDR6 |
TU117-300 | 896 | 1590 MHz | 12 Gbps | 4GB G6 128b |
GTX 1650 (TU106) |
TU106 | 896 | 1590 MHz | 8 Gbps | 4GB G5 128b |
GTX 1650 (TU116) |
TU116 | 896 | 1590 MHz | 8 Gbps | 4GB G5 128b |
GTX 1650 (original) |
TU117-300 | 896 | 1665 MHz | 8 Gbps | 4GB G5 128b |
ソース:Videocardz.com – NVIDIA GeForce GTX 1650 production reportedly shifts to TU106 GPU
解説:
nvidia最後のローエンドGTX1650がゆっくりと死に向かう
GTX1650はいくつかバリエーションがありますが、TU117は在庫がなくなり、TU106版が出回っているようです。
GTX1650はTU117・GDDR5のオリジナル版、TU116をカットダウンしたバージョン、TU117でメモリをGDDR6にしたバージョン、今回のTU106は元々RTX2060に使われていたものなのでかなり大判部類枚でカットダウンしています。
※念のために注釈しておきますが、スペックは普通のGTX1650と同じです。余剰な部分は無効にされているということです。
GTX1650は発売時の価格が19,980円で、20,000円を切っていました。その後マイニング特需を経てGPU全体の価格が跳ね上がり、特にGeforceはローエンドと呼べるような製品が無くなりました。
RTX3050の発売時価格は¥33,900ですが、マイニング特需ですぐに5万円を超えました。
今でも価格は5万円前後です。
RTX4050も今までの価格を見ると50-100ドル程度は高くなると思いますので、日本だと安くても4万円台でしょう。
実際はもっと高くなると思います。