Intelは2日、同社の第11世代Rocket Lake-S CPUを製造中止とし、2年前のプロセッサシリーズの最終出荷日を2024年2月23日とすることをパートナー各社に発表した。
第11世代コアのIntel Rocket Lake-Sプロセッサは14nmプロセスで製造されており、同ノードを使用するコアファミリー内のすべてのクライアントCPUの終了を意味することになる。
パートナーは2023年8月25日までにIntelにRocket Lake-S CPUを注文すれば、同社はそれ以上の注文を停止することになります。
Intel Will No longer Produced 14nm CPUs For Client PCs As 11th Gen Rocket Lake CPUs Hit EOL Status(第11世代Rocket Lake CPUがEOLになったため、IntelはもうクライアントPC用の14nm CPUを生産しない。
さらに、Intelは、同一のプロセッサ・アーキテクチャを共有していることから、Xeon W-1300プロセッサの製造中止を決定しています。
そのため、このチップセットについても、出荷と受注の最終日は同じになる。
2021年にデビューしたRocket Lakeシリーズは、同社が2014年に確立した14nmプロセスを活用。
コアアーキテクチャのCypress Coveは、10nmプロセスを利用したIce LakeのノートPC向けCPUとは大きく異なるものだった。
このIntelの決定により、チップセットのCPUダイのコアは8個に制限されることになった。
前世代では、ダイに最大10コアを採用していた。
同社が14nmプロセスを使い続けた理由の1つは、Intelが他のプロセスにギアを切り替えるには、製造における稼働率があまりにも膨大だったためである。IntelのRocket Lakeシリーズは、IntelのDeep Learning BoostやVector Neural Network Instructionsのサポートなど、新しい人工知能機能を提供することで、当時としては先進的でもあった。
インテル株式会社からの通知には26のプロセッサが記載されており、その中にはシリーズのフラッグシッププロセッサであるIntel Core i9-11900Kや、Intel Xeon W-1390Pと同等の性能を持ちながらワークステーションやエンタープライズ向けに必要な機能を備えたものも含まれていました。
ボックス型とトレイ型の両方で構成されるRocket Lakeプロセッサは、i5、i7、i9モデルとワークステーション用Xeon Wモデルで構成され、インテルがその寿命を終えました。
2つの新しい世代のプロセッサーと、より多くのプロセスノードをチップに搭載する新しい技術により、ここ数年で取って代わられた古い技術を引退させることは、同社にとって理にかなったことなのです。
ソース:wccftech – Intel 11th Gen Rocket Lake CPUs Reach EOL, Farewell 14nm!
解説:
さらば14nm。Rocket LakeがEOL
遂にというかようやくというかRocket Lakeが生産を終了するようです。
Rocket Lakeは古い製造プロセス14nmに新しい設計Cypress Coveを使うとどうなるのかと言うことを教えてくれた製品と言うことで貴重だと思います。
もうこのような製品は発売されないかもしれません。
ある製造プロセスの中で出せる最大の効率と言うものは決まっています。
それより進んだ製造プロセスで使うべき新しい設計を持ってきても製造プロセスが要求される水準に達していなかったらどうなるのかと言うことを実際の製品で広く知らしめることになったというだけでも非常に貴重な製品だったと思います。
実際の製品としての評価はボロボロだったわけですが、恐らく10nmで作っていたらまた違っていたと私は考えています。
MeteorLakeやLunarLakeはモバイル専用製品になり、RocketlakeとArrowLakeはRefleshと言う形で2世代に跨ります。
この状況は製造プロセスに何らかのトラブルを抱えているのではないか?と疑ってかかるのもまだこういった製品の製造上の問題が記憶に新しいからというのもあります。
通常のスケジュールだと2023年中ではなく、2024年にモバイル用の新製品が出ると思います。
デスクトップではRocketlake refleshとなるといわれていますが、PL2で250Wを超える製品をどのように強化するのか?
最後の1滴迄絞りつくすようなFactoryOCがなされた製品をどのような方法で強化するのか?
興味深いところです。