Lenovoは、AMD Ryzen 7000 Non-XのCPUとして、Ryzen 9 7900 & Ryzen 7 7700の2つの次期モデルを確認しリークしました。
Lenovo、12コア「Ryzen 9 7900」&8コア「Ryzen 7 7700」などAMD Ryzen 7000 無印CPUをリーク
AMD Ryzen 7000 無印のCPUラインナップは謎に包まれていない。私たちは最近、AM5プラットフォームへの道を作ることになる3つのSKUの疑惑の価格を取り上げましたが、Lenovoはこのリークを通じて、これらのチップがすぐにOEM PCおよびコンシューマデスクトップに向かっていることを重ねて確認しているように見えます。
AMDはこれまで、Raphael「Zen 4」ファミリーの「X」シリーズSKUのみを導入してきました。これらの製品はエンスージアストやエクストリームゲーマー向けですが、旧世代と同様に、Ryzen 7000 CPUは無印製品をラインナップするに違いありません。
同社はまだ無印チップのリリースを公式に確認していないが、CES 2023で紹介されると予想される3D V-Cache製品に加え、近々コンシューマ向けに登場するチップがあることは分かっている。
AMD Ryzen 7000 Non-Xの「Zen 4」CPUには、合計3つのバリエーションが用意される。
「Ryzen 9 7900」、「Ryzen 7 7700」、「Ryzen 5 7600」である。これらと標準のXチップの違いは、デフォルトでTDPが65Wになることと、クロックが若干低くなることである。
それでは、スペックから見ていきましょう。
AMD Ryzen 9 7900 – 12 Zen 4コアがわずか429ドルで登場
AMD Ryzen 9 7900は、12コア、24スレッド、76MBキャッシュ(64MB L3 + 12MB L3)を搭載し、ベースクロックは3.6GHz、最大クロックは5.4GHzを実現する予定だ。
価格は429USドルで、Ryzen 9 7900Xとの差は120USドルとなっている。ベースクロックはまだ不明だが、ブーストクロックは200MHz低下しているが、この価格帯を考えると、この12コアチップは驚異的で、すでに多くのユーザーがこの500USドル以下の12コアZen 4チップにアップグレードすることが目に見えている。
AMD Ryzen 7 7700 – US350ドル以下の8コアゲーミングチャンプ
8コア、16スレッド、40MBキャッシュ(32MB L3 + 8MB L3)、ベースクロック3.6GHz、最大クロック5.3GHzのRyzen 7 7700です。
価格は329ドルで、Ryzen 7 7700Xが399ドルであるのに対し、70ドルの差がある。
Ryzen 7 7700は、Ryzen 7 7700Xよりも100MHzだけクロックが低く、65Wの電力制限を考えると印象的である。
PPTの倍率が1.375倍であることを考えると、最終的なTDPは90~100W程度に収まるはずだ。
AMD Ryzen 5 7600 – AM5をエントリーレベルのビルダーにとって手頃なものにする
AMD Ryzen 5 7600は、6コア、12スレッド、38MBキャッシュ(32MB L3 + 6MB L2)、最大5.1GHzのクロックを特徴とするCPUである。
価格は229ドルで、Ryzen 5 7600Xの299ドルより70ドル安い。ブーストクロックは「X」チップより200MHz低い。上記を踏まえて
- Ryzen 9 7900 12コア- 7900Xに対して120USドル安い
- Ryzen 7 7700 8コア-7700Xより70ドル安い
- Ryzen 5 7600 6コア – 7600Xより70ドル安い。
全体として、これらのチップは、AM5プラットフォームでドルあたりの価値が最高のパフォーマンスを提供し、我々はまた、2023年の半ばまでに安価なA620マザーボードを見ることになるでしょう。
AMD Ryzen 7000 Raphael デスクトップCPUのスペック
CPU名 | アーキテクチャー | 製造プロセス | コア数/ スレッド数 |
ベース クロック |
ブースト クロック (SC 最大) |
キャッシュ | TDP | 価格 (不明) |
AMD Ryzen 9 7950X |
Zen 4 | 5nm | 16/32 | 4.5 GHz | 5.7 GHz | 80 MB (64+16) |
170W | $699 US |
AMD Ryzen 9 7900X |
Zen 4 | 5nm | 12/24 | 4.7 GHz | 5.6 GHz | 76 MB (64+12) |
170W | $549 US |
AMD Ryzen 9 7900 |
Zen 4 | 5nm | 12/24 | 3.6 GHz | 5.4 GHz | 76 MB (64+12) |
65W | $429 US |
AMD Ryzen 7 7700X |
Zen 4 | 5nm | 8/16 | 4.5 GHz | 5.4 GHz | 40 MB (32+8) |
105W | $399 US |
AMD Ryzen 7 7700 |
Zen 4 | 5nm | 8/16 | 3.6 GHz | 5.3 GHz | 40 MB (32+8) |
65W | $329 US |
AMD Ryzen 5 7600X |
Zen 4 | 5nm | 6/12 | 4.7 GHz | 5.3 GHz | 38 MB (32+6) |
105W | $299 US |
AMD Ryzen 5 7600 |
Zen 4 | 5nm | 6/12 | 3.8 GHz | 5.1 GHz | 38 MB (32+6) |
65W | $229 US |
ソース:wccftech – AMD Ryzen 9 7900 12 Core & Ryzen 7 7700 8 Core ‘Zen 4 Non-X’ CPUs Confirmed By Lenovo
解説:
Zen4無印モデルがレノボのHPに掲載される
これでリテールに投入されるかどうかまではハッキリわかりません。
Zen3までの無印モデルはリテールに投入されませんでした。
RyzenのXと無印にはほとんど差がないため、無印モデルを発売するとそちらに人気が集中してしまいます。
PBなどの自動OCの効きが強烈になるかマイルドになるかの違いでしかありませんし、TDPが65Wの分扱いやすくなることもあって、敢えてそちらを選ぶ方がいるからです。
そのため客単価が落ちてしまいますので、あえてリテールに投入する理由がありません。
ただし、可能性が全く0ではないのは今回のPC需要の落ち髪はかなり激しく、高額のモデルは避けられる傾向にあります。
円安効果で価格が上がった日本市場は一番打撃を受けたのではないでしょうか。
https://twitter.com/KotoriKanase/status/1594115248826748928
こちら、私のツイートになります。
ASUSのROG STRIXのMini-ITXマザーの代理店が出している参考価格の一覧です。
Mini-ITXは種類が少ないですから、世代の違いがあれどすべて同じグレードです。
にも拘わらず、急速に価格が上がっているのがよくわかる結果になっています。X570とZ790では約2.3倍になっています。
その間3年ですが、たったの3年で2.3倍と言うのはもうすでに努力で何とか出来る範疇を超えています。
Raptorだけではなく、Zen4でも状況は同じで、X670とZ790では5000円の違いとなっていますが、実際問題はかなり高額なことには違いが無いでしょう。
Mini-ITXは基本的に「全部乗せ」ですから、価格は同じグレードのATXより高めになりますが、それでもミドルレンジのROG STRIXが8.5万円というのはちょっと二の足を踏む価格と言うことになります。
よって、価格下落圧力がかかってくるのは当然なのかなと思います。
メーカーも特に暴利をむさぼっているわけではないと思いますので今冬に関しては時期が悪かったとしか言いようがありません。
ロシア-ウクライナ戦争の影響で燃料価格が高止まりしています。
自作なんてしていられない状況の方も多いのではないかと思います。
暫くはじっと耐えるしかないでしょう。
Phoenix Point+A620は救世主になるか?
CPUもマザーボードもGPUも全部高止まりする状況の中で2-3世代前のミドルレンジを持っていて買い替えするタイミングがつかめない方は多いと思います。
そう言った方にとってはPhoenix Point+A620が一つの解答になるのではないかと私は考えています。
Phoenix Point+A620が私の想定と同レベルの性能レンジになるかまだわかりませんが、ぜひともVR Ready(GTX1060)以上の性能にはなって欲しいところです。
AMDはRDNA3のSP数をリーク情報の半分としましたので、Phoenix Pointも1536SPではなく、768SP、1536ALUということになりますね。
お断りさせていただきます。