AMDのZen 4のフラッグシップCPUであるRyzen 9 7950Xは、Zen 3 5950Xから1GHz近くアップした最大5.85GHzという非常識な高クロックを実現しようとしています。
AMD Ryzen 9 7950Xはクロックスピードで獣になる、Zen 4 “Persephone “コアは最大5.85GHzクロックを達成可能
AMDのフラッグシップCPU「Ryzen 9 7950X」の最新情報をWeiboの「Venom Warlock Marvin」氏が伝えています(via HXL)。
このユーザーは、リテールサンプルを入手したようで、彼によれば、トップモデルでもないのに、このチップはかなり驚異的な最大ブーストクロック速度5.85GHzを達成できると述べています。
Angstronomicsは、しばらく前に、これを「F-Max」クロックとして最初に指摘し、我々はここでそれをカバーしました。
PBOとXFRを有効にすれば、さらに高速なクロックを達成することができる。
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それに加えて、AMD Ryzen 7000 CPUのCCDとコアのコードネームをリーク元が報告している。Raphael「Ryzen 7000」CPUは、最大で2つの「Durango」CCDを搭載し、各CCDには合計8つの「Persephone」Zen 4コアが搭載されるとのことだ。
ブロック図を見ると、各CCDは32MBのキャッシュ(L3)プールを備え、各CCDのGMI3インターフェイスは、6nmプロセスノードを採用するIOD(IO Die)と接続されていることがわかる。
AMD Ryzen 7000 “Zen 4” Raphael CPUブロック図(ソース:HXL):
AMD Ryzen 9 7950X 16コア “Zen 4 “デスクトップCPU
AMD Ryzen 9 7950Xは、前2世代に引き続き16コア32スレッドで構成されるフラッグシップモデルです。ベース周波数は4.5GHz、ブーストクロックは最大5.7GHzで、シングルコアでブースト周波数5.5GHzのインテルのAlder Lake Core i9-12900KSより200MHz高速になるはずで、このCPUは印象的です。
AMDはRyzen 9チップのTDP 170W (PPT 230W)の中で、可能な限りのヘルツを引き出しているようだ。
キャッシュは、L3が64MB(CCDあたり32MB)、L2が16MB(コアあたり1MB)で、合計80MB搭載されています。
AMD Ryzen 7 7700X “Zen 4” CPUは、来月、他のラインナップと一緒に発売される予定です。
また、AMDは明日、完全なお披露目を行う予定です。
AMD Ryzen 7000「Raphael」デスクトップCPUのスペック:
CPU名 | アーキテクチャー | 製造プロセス | コア数/ スレッド数 |
ベース クロック |
ブースト クロック (SC最大) |
キャッシュ | TDP | 価格(不明) |
AMD Ryzen 9 7950X |
Zen 4 | 5nm | 16/32 | 4.5 GHz | 5.7 GHz | 80 MB (64+16) | 170W | >$799 US |
AMD Ryzen 9 7900X |
Zen 4 | 5nm | 12/24 | 4.7 GHz | 5.6 GHz | 76 MB (64+12) | 170W | >$599 US |
AMD Ryzen 7 7800X |
Zen 4 | 5nm | 8/16 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | >$449 US |
AMD Ryzen 7 7700X |
Zen 4 | 5nm | 8/16 | 4.5 GHz | 5.4 GHz | 40 MB (32+8) | 105W | ~$299 US |
AMD Ryzen 5 7600X |
Zen 4 | 5nm | 6/12 | 4.7 GHz | 5.3 GHz | 38 MB (32+6) | 105W | >$229 US |
ソース:wccftech – AMD Ryzen 9 7950X Flagship Zen 4 CPU Can Hit Up To 5.85 GHz Clocks
解説:
Ryzen 9 7950Xは5.85GHzまで達成可能?
これが定格になるのかOCになるのかははっきりしません。
Zen4はOC不可(正確には電圧を盛るのが不可)ってことなので詳細は不明です。
PBOをかけたときに一時的に達成可能なクロックなのかもしれません。
一応13900Kが5.8GHzらしいので、それ以上にしたかったのでしょうね。
涙ぐましい努力です。
昔からIntelはシングルスレッド偏重でしたが、シングルスレッド性能に関してはIntelに一日の長があるようです。
残念ながら、総合的に見てZen4はRaptorLakeに敵わないと思います。
しかし、一線級の性能があることは事実ですし、今後かかってくるトータルコストを考えるとAM5とZen4は全然ありだと思います。
世の中は戦争やコロナ禍の影響で物価高が進み、趣味に使えるお金も減っていることでしょう。
そのため、最新のプラットフォームでありながら支出を抑えられるAM5はかなり魅力的に映るのではないかと思います。
個人的に今後一番インパクトがあるのはPhoenixPointだと思いますが、まずはRaphaelからですね。