AMDは、Navi 31「RDNA 3」GPUを搭載した次期ハイエンドRadeon RX 7900シリーズグラフィックスカードに、より高速なGDDR6メモリチップを装備するかもしれません。
AMDのハイエンドRDNA 3「Navi 31」搭載Radeon RX 7900グラフィックスカードは、20Gbpsメモリを搭載するとされる
最新の噂はGreymon55氏によるもので、Navi 31 SKUをベースにしたレッドチームの最速RDNA 3 GPUは、より高速なGDDR6メモリダイを利用すると述べている。
AMDのRDNA 2搭載のNavi GPUは、最大で18Gbpsのメモリ速度を備えている。
初期のラインナップでは16Gbpsのダイを利用していたが、18Gbpsメモリは最近のRDNA 2のリフレッシュで追加された。
https://twitter.com/greymon55/status/1553300314987540480?ref_src=twsrc%5Etfw
MCMベースの強力なGPUデザイン「Navi 31」でハイエンドセグメントをカバーするRadeon RX 7900シリーズでは、最大20Gbpsのメモリ速度を実現するとされている。
これは、AMD Radeon RX 6000カードの既存の最速メモリソリューションと比較して、11%増となります。
AMD Radeon RX 7900シリーズフラッグシップが384-bitバスインターフェイスであることを考慮すると、960GB/sの帯域幅ソリューションに加え、Infinity Cacheの帯域幅も384MB(192MB標準+192MB 3D V-Cache、6つのMCD)に増加すると予想されています。
最近の推測では、新しいMCD Infinity Cache構造により、Radeon RX 7900シリーズは理論上最大7TB/sの帯域幅を提供でき、RX 6950 XTグラフィックスカードで現在利用できる1.79TB/s帯域幅よりも大幅に増加すると見られています。
https://twitter.com/greymon55/status/1553311304625971200?ref_src=twsrc%5Etfw
https://twitter.com/greymon55/status/1553310481175089152?ref_src=twsrc%5Etfw
しかし、それだけでなく、リーク者は、RDNA 3 refreshがハイエンドの24Gbpsメモリダイを採用するかもしれないとも言っている。
これは、NVIDIAのフラッグシップモデルであるGeForce RTX 3090 Tiグラフィックスカードと同じGDDR6バンド幅を実現することになる。
RTX 4090 Tiでも、24Gbpsのメモリダイを利用する見込みだが、その計画が今後変更されるかどうかは、これから見ていくことになる。
リフレッシュの時期については、2023年末から2024年初頭と予想されているので、リフレッシュの話をする前に、AMD RDNA 3の初期ファミリーの立ち上げを目撃することになり、1年以上先が見えてきたことになる。
メモリは、リフレッシュしたモデルをすべて搭載することになる。
AMD RDNA 3 Navi 3X GPUの構成(速報):
GPU名 | Navi 21 | Navi 33 | Navi 32 | Navi 31 | Navi 3X |
製造プロセス | 7nm | 6nm | 5nm/6nm | 5nm/6nm | 5nm/6nm |
パッケージ | Monolithic | Monolithic | MCM | MCM | MCM |
ダイサイズ | 520mm2 | ~400mm2 | 440mm2 | 630mm2 | 不明 |
シェーダー エンジン数 |
4 | 2 | 4 | 6 | 8 |
GPU WGP数 | 40 | 20-16 | 40-32 | 60-48 | 64 |
WGP毎のSP数 | 128 | 256 | 256 | 256 | 256 |
演算ユニット 数 (ダイ毎) |
80 | 40-32 | 160 -128 (合計) |
240-192 (合計) |
128 (GPU毎) 256(合計) |
コア数 (ダイ毎) |
5120 | 5120-4096 | 10240-8192 | 15360-12288 | 8192 |
コア数 (合計) | 5120 | 5120-4096 | 10240-8192 | 15360-12288 | 16384 |
メモリハス幅 | 256-bit | 128-bit | 256-bit | 384-bit | 384-bit x2? |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ容量 | 最大16 GB | 最大8 GB | 最大16 GB | 最大24 GB | 最大32 GB |
メモリ速度 | 16-18Gbps | 不明 | 不明 | 20Gbps | 不明 |
メモリ帯域幅 | 512-576GB/s | 不明 | 不明 | 960GB/s | 不明 |
インフィニティ キャッシュ |
128 MB | 128 MB | 256 MB | 384 MB | 不明 |
フラッグシップSKU | Radeon RX 6900 XTX |
Radeon RX 7600 XT? |
Radeon RX 7700 XT? |
Radeon RX 7900 XT? |
Radeon Pro |
TBP | 330W | ~200W | ~300W | ~400W | 不明 |
発売時期 | 2020Q4 | 2022Q4? | 2022Q4? | 2022Q4? | 2023? |
ソース:wccftech – AMD Radeon RX 7900 “Navi 31” RDNA 3 Graphics Cards Allegedly Feature 20 Gbps Memory
解説:
Navi31はメモリ速度20Gbpsへ、メモリ帯域960GB/sへ
384bitと言うTU102、GA102、AD102と同じメモリバス幅になりましたのでこれだけで1TB/s近くのメモリ帯域を得ることになります。
Navi31はGCDが1つですが、Navi21の2.3倍のゲーム性能があると言われています。
このあたり、AmpereやAda Lovelaceで増えたCUDAコアの性能を生かしきれてないと言われている状態と比較すると非常にリニアに性能が伸びていると思います。
もちろんアーキテクチャーが違いますので単純な比較はできないのでしょうが、Navi31のSP数もまた、AmpereのCUDAコア数を超えており、似たような問題にぶち当たってもおかしくは無いのになと思います。
AD102が800Wとか600Wとか言ってるときにRDNA3が涼しい顔をしてSP数をガンガン増やしても性能が頭打ちにならないのはちょっと皮肉な感じがしますね。
今のところ、リークしているのはFP32演算性能だけで、具体的なゲーム性能が明らかになっていませんので、GA102やAD102の二の舞を踏む可能性は0ではありません。
しかし、敢えてNavi31を1GCDにして規模を落とすというのはそう言うことなのかなと個人的には思っています。