ユーラシア経済委員会(EEC)は、NVIDIA GeForce RTX 4000 “Ada Lovelace” および AMD Radeon RX 7000 “RDNA 3” グラフィックカード数枚を登録しました。
NVIDIA GeForce RTX 40 “Ada Lovelace “とAMD Radeon RX 7000 “RDNA 3” GPUがEECに登録される
EECは、企業が今後の製品を提出する際に商標を割り当てる登録機関ですが、商標登録された製品のほとんどは、遅かれ早かれ小売製品として発売されることになるため、このリソースは非常に有用です。
過去にも、AMD、NVIDIA、およびそれらのAIBパートナーのグラフィックス・カードなど、登録され、小売セグメントになったいくつかの製品を見てきました。今回の登録は、AIB AFOXによるものです。
EECに登録されたAMD Radeon RX 7000 & NVIDIA GeForce RTX 40グラフィックスカード(ソース:Harukaze5719):
現在、EECは今年後半から2023年にかけて発売が予定されているいくつかの未発表のAMDとNVIDIAのグラフィックスカードの登録を申請しています。
AFOXは、予想されるすべてのカードを登録したようですが、興味深いのは、メーカーが準備しているかもしれないカスタムデザインをリストアップしていないことで、それが実現するのはまだ少し先であることを表しています。
対象製品は以下の通り。
NVIDIA GeForce RTX 4000 “Ada Lovelace “シリーズ:
- GeForce RTX 4090 Ti
- GeForce RTX 4090
- GeForce RTX 4080 Ti
- GeForce RTX 4080
- GeForce RTX 4070 Ti
- GeForce RTX 4070
- GeForce RTX 4060 Ti
- GeForce RTX 4060
- GeForce RTX 4050 Ti
- GeForce RTX 4050
NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズのラインナップは、GPUセグメントごとに「Ti」と「無印」の両モデルで構成されているようです。
RTX 4090(無印)が今年発売される唯一の4000シリーズカードに終わり、残りのラインナップは2023年第1四半期初頭に発売されるとの情報もある。
AMD Radeon RX 7000「RDNA 3」シリーズ:
- Radeon RX 7900 XT
- Radeon RX 7900
- Radeon RX 7800 XT
- Radeon RX 7800
- Radeon RX 7700 XT
- Radeon RX 7700
- Radeon RX 7600 XT
- Radeon RX 7600
- Radeon RX 7500 XT
- Radeon RX 7500
意外なことに、このリストにはNVIDIAのGeForce RTX 30 SUPERシリーズのラインナップも記載されていますが、グリーンチームはすでに既存のGPUの在庫を処分するために過剰在庫を抱えているので、新しいAmpereカードを準備していないことがわかっており、「SUPER」ラインナップは「Ti」提供やRTX 3080 12GBグラフィックスカードなどのソフトリフレッシュに置き換えられた可能性が高いと思われます。
ラインアップは以下の通り:
- GeForce RTX 3090 SUPER
- GeForce RTX 3080 SUPER
- GeForce RTX 3070 SUPER
- GeForce RTX 3060 SUPER
念のためお伝えしておきますが、これらはあくまで登録された製品であり、これらすべてが発売されるかどうかは断言できませんが、最近の噂やリークを見る限り、今後数ヶ月以内に次世代NVIDIAおよびAMDグラフィックスカードがついに発売される際には、まさにこの製品ラインアップになる可能性が高いと思われます。
解説:
ユーラシア経済委員会(EEC)に次世代製品の名称が登録されたようです。
RDNA3もRTX4000シリーズもほぼ事前の予測通りになります。
RTX3000SUPERシリーズも登録されているようですが、EECへは登録しただけで、実際には使われないことも多いですから、登録されたから全ての製品が発売されるとは限らないということになります。
Ampereは市場に余っていますから、SUPERが発売される可能性は低いと思われます。
RTX4000シリーズを見ると各モデルにTi付がありますが、これも早期に発売されるとは限らないと思われます。
RTX4000シリーズはマイニング需要も半導体不足もありませんので、Turingのように2023年に入ってからSUPERモデルが順次発売されることになるかもしれません。
SUPERモデルは価格の下落を抑えるために性能を上げて価格を据え置くという方法をとっているだけで、マイニング特需のような高い需要があるならば必要ないモデルです。
SUPERモデルが噂通りに出なかったというのは如何にAmpere世代がマイニング特需で異常だったかと言うことを端的に表していると思います。
2年に一度の世代交代で、世代が変わると製造プロセスも更新され、同じ性能でも効率の面で大きく変わりますから、旧世代の商品価値は大きく下がります。
そのため、GPUは発売されてから、ジリジリと値段を下げていくのが普通でした。
しかし、マイニング特需によって、価格はむしろ上がっていくところまで言っていました。
Ada Lovelace世代は、ぜひともSUPERモデルが発売されるくらいに波風が立たないようになってほしいと思います。