Twitterリーカーの_rogame氏がシステム情報のスクリーンショットを投稿し、未発表のデバイスを参照&内部にAMD Mero APUを搭載していることに言及した。
問題の製品は「Magic Leap Demophon」で、今後発売される拡張現実ヘッドセットとされている。
Mero APUとして知られるAMD Van Goghのバリエーション、Zen 2とRDNA 2コアで低電力携帯端末を動作させるかもしれない
AMD Meroシリーズとは?
これに答えるには、過去2年間のリークや情報を振り返って、パズルを解く必要があります。
こちらは先月末に登場した_rogame氏のツイートです。
https://twitter.com/_rogame/status/1520521116086849544
同じくTwitterの著名なリーカーであるKOMACHI_ENSAKA氏が、AMD APUモデルに関するデバイスIDや機能を集計したドキュメントから引用したスクリーンショットを投稿しました。
その投稿以降、Twitterから削除されています。
投稿されたツイートでは、CPUやGPUのシリーズを変えて使用されている様々なAMDのコードネームについて言及されていました。
言及されていたのは、Renoir、Van Gogh、Meroといった名前だ。ensakaは当時、MeroとVan Goghは同一であると主張していた。さらに検討した結果、この2つのシリーズには微妙な違いがあり、微妙に違うということになった。
Valve社の携帯ゲーム機Steam Deckは、カスタマイズされたAMD Van Gogh APUを使ってシステムを動かしている。
このユニークなAPUはZen 2シリーズのCPUクラスタで、4コア8スレッドで、2.4~3.5GHzで動作する。
グラフィックスカードはRDNA2ベースのGPUで、8つのCU(Compute Units)を提供し、約1.0~1.6GHzで同する。
この2つのデバイスを比較すると、AMDはVan Goghチップを再び再設計し、このチップは現在AMD Meroとされています。
未発表のMagic Leap Demophonヘッドセットは、ユーザーの視界に現れる3次元レンダリングを動かすために、適切なGPUを必要とします。
AMD Meroは、より電力効率に優れ、ポータブルで、ユーザーにとって快適に使用できるものになるでしょう。
AMD Mero APUのサンプルとして、Android 10 OS上でOpenGL ES 3.1およびVulkan APIを使用したBaseMark GPUテストが実施されました。
BaseMark PowerBoardのランキングによると、このテストでは、AMD Ryzen 4000 with Vega iGPUを利用したAMD Renoir APUを標準解像度の720×920ピクセルで動作させた場合、同APUがより速いことが証明されたとのこと。
Magic Leap Demophonは、発売日や価格の詳細は不明です。今後も情報が入り次第、追ってお伝えします。
解説:
Van Goghの派生モデルMeroが登場。Android Phoneに搭載される
2コアモバイル用APUでベースはRenoirになり、RDNA2 GPUを搭載するようです。
今どき2コアで大丈夫なのかなと思わないではありません。
ここでAndroidなら4コア(2+2)か6コア(2+4)くらいのスペックにはなるのでしょうね。
肝心のGPU性能は同じRDNA2を搭載するSamsungのExnos900シリーズとほぼ同じで今は懐かしいHuaweiのKirin9000シリーズよりは遅いようです。
PC用のGPUは圧倒的に高速なイメージがありますが、同じTDPの範囲内ではARMの内蔵GPUと比較して圧倒的に速いというわけではありません。
私もAtomを搭載したx86のAndroidフォンを使用していたことがありますが、アプリによっては互換性に問題が発生したことがあり、今時x86のSoCを搭載して大丈夫なのか?と思わないでもありません。
何が動かなかったというと、初代Quest世代でのAndroidアプリが動作しませんでした。
後に修正されましたが、初代Questのアプリはないと何もできなかったため、格安の中華ARMスマホをわざわざ購入したほど困りました。
今、Qeust2でスマホアプリが必須でなくなったのは恐らく、このx86スマホで動作しなかったことが影響しているのかなと思います。
非常に興味深いですが、こういった変わり種は興味本位で購入しない方がいいと思います。