先日、ハッカーの手によりnVidiaの内部情報が流出し、大きな騒ぎになったが、流出したデータから、また新たな情報が判明したようだ。
RTX4000シリーズのL2キャッシュは最大96MBの大容量となる。
これは、現行製品であるRTX3000シリーズ、Ampereより90MBも多い容量である。
これを聞いて何か思い出さないだろうか?
そう、この大容量のキャッシュと聞くとAMDのインフィニティ・キャッシュが嫌でも思い出される。
これは、先週リークされたファイルから発見された最新情報だ。
NVIDIA AD102 GPU, ソース: @ftiwvoe
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このデータでは、RTX4000シリーズGPUが64bitメモリバスあたり16MBのキャッシュを搭載し、32bitメモリあたり512KBのAmpereよりも大幅に多くなっていることが確認された。
この情報によれば、コードネームAD102のフラッグシップGPUは96MBのキャッシュを搭載し、AD103とAD104はそれぞれ64MB、AD106とAD107はそれぞれ48MBと32MBを搭載することになるという。
新しいリーク情報と、信頼できるNVIDIAリーカーのKopite7kimi氏からの洞察が組み合わさり、この提案されたGPUブロック図が、次期GPUであるAD102と確認するのに十分な詳細さになっています。
このチップのダイサイズは600mm²で、GA102とほぼ同じ大きさになると言われている。
RTX4000シリーズ GPUは、RTX3000シリーズ GPUに比べて最大71%のコア数を得ることになるが、これは各チップがフル実装で市場にリリースされることを前提にしている。
当然、新カードのクロック速度や電力要件など、まだ明らかになっていないことも多いが、RTX4000シリーズ GPUがAmpereから大幅にアップグレードされることは明らかだ。
AMD RDNA3 GPUでも、同様のアーキテクチャの飛躍が期待されている。
NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズと3RTX3000シリーズのGPUの比較
SM数 | CUDAコア数 | メモリバス幅 | L2キャッシュ | |
GeForce RTX 4000 Ada Lovelace, TSMC N5 | ||||
AD102 | 144 | 18,432 | 384-bit | 96 MB |
AD103 | 84 | 10,752 | 256-bit | 64 MB |
AD104 | 60 | 7,680 | 192-bit | 48 MB |
AD106 | 36 | 4,608 | 128-bit | 32 MB |
AD107 | 24 | 3,072 | 128-bit | 32 MB |
GeForce RTX 3000 Ampere, Samsung 8N | ||||
GA102 | 84 | 10,752 | 384-bit | 6 MB |
GA103 | 60 | 7,680 | 256-bit | 4 MB |
GA104 | 48 | 6,144 | 256-bit | 4 MB |
GA106 | 30 | 3,840 | 192-bit | 3 MB |
GA107 | 20 | 2,560 | 128-bit | 2 MB |
表を見ると、今回もAD102とAD104の間にかなりの差があるので、AD102=RTX4090、RTX4080となるのだろうか?
その他、Ampere世代と違い、AD103のバス幅が256bit、AD104のメモリバス幅が192bitになっていることに目が行く。
大容量L2キャッシュの恩恵で見かけ上のメモリ帯域が増大して、バス幅を無理に広げる必要がなくなったということなのだろうか。
ソース:
https://twitter.com/harukaze5719/status/1498919104019050500
https://twitter.com/kopite7kimi/status/1498860027754729477
https://twitter.com/xinoassassin1/status/1498850983052341249