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NVIDIA GeForce GT 1010グラフィックスカードの写真とベンチマーク、中国市場で70USドルで販売開始

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NVIDIAが最新の超低価格帯グラフィックス・プロセッサを世に問うてから1年以上が経ちました。本日、新しいNVIDIA GeForce GT 1010グラフィックスカードの最初の物理的な外観を示す写真がTwitterにリークされました。

Pascal GPUを搭載したNVIDIA GeForce GT 1010がネット上に流出、ベンチマークでは予想通り悲惨な低性能に

HXLがTwitterで公開した写真では、NVIDIAのロゴが消えていたり、カードに修正が加えられていたりと、グラフィックカードの特徴が顕著に表れています。

この新しい画像から、情報筋はこれがNVIDIAのリファレンスモデルではなく、LenovoシリーズのOEM冷却技術に適応したLenovoデザインの修正品であると見ているようです。

https://twitter.com/9550pro/status/1488062023908790272?ref_src=twsrc%5Etfw

このGeForce GT 1010は、GT 1030グラフィックスカードと同様に、アナログVGAおよびHDMIコネクタに対応したディスプレイ接続を提供するようです。

TwitterアカウントMEGAsizeGPUは、デュアルHDMIコネクタを備えたLeadtek GT 1010グラフィックスカードの写真を提供し、最初のGPU-Zおよび3DMarkデータのベンチマークを提供しました。

https://twitter.com/Zed__Wang/status/1488111139372236808?ref_src=twsrc%5Etfw

https://twitter.com/Zed__Wang/status/1488116626536894468?ref_src=twsrc%5Etfw

GeForce 1010は、GeForce 10シリーズ(Pascal)と共通の設計ですが、エントリーレベルのチップセット(GP108 SKU)が搭載されています。

GT 710の後継となるGT 1010のチップは、256個のCUDAコア、ベース周波数1228MHz、ブーストクロック1468MHzを提供します。また、64ビットバスインターフェースで動作する2GB GDDR5 VRAMを搭載しています。

TDPは30Wで、外部電源コネクタに依存しない。GT 1010は、PCIe 3.0 x4インターフェイスを採用しています。

NVIDAが1年以上起った後に2022年にこのカードを発売する計画であることは、今月初めにお伝えしたとおりです。

性能に関しては、GeForce GT 1010はGeekbenchベンチマークで約35%遅く、フラッグシップのGeForce GTX 3090と比較すると3000%以上遅い。

性能レベルは明らかですが、このカードは、同一のベンチマークテストで13,000~14,000点以上を記録した統合Iris Xe GPUより遅いです。

Lenovo GT1010 2GB GDDR5 HDMI VGAデスクトップPC用グラフィックカード(5V10W62717 SV11B65869)の特徴について掲載します:

  • Process: 14nm
  • Architecture: Pascal
  • Core: GP108
  • CUDA cores: 256
  • Frequency: 1228/1468 MHz
  • Bit: 64-bit
  • Power consumption: 30 W
  • Interface: HDMI+VGA

現在、淘宝網のオンライン市場では、Lenovo GT 1010が450元(約70ドル)の低価格で販売されています。

ソース:wccftech – NVIDIA GeForce GT 1010 Graphics Card Pictured & Benchmarked, On Sale For $70 US in Chinese Markets

 

 

 

 

解説:

GT1010が中国で発見される。

wccftechでは1/18の記事で紹介されたGT1010がタオバオで発見されたようです。

GT1010はかなり過去の遺物で現在も販売されているGT710の後継製品と言うことになるようです。

当サイトでは記事が出た当初ノーマークでした。

今回発見されたGT1010はLenovoのOEMで一応、カスタム設計になっているようです。

かなり低スペックでIntelのIris Xeに負けてしまうほど遅いようです。

内蔵GPUより遅いというのは何に使うのかちょっとわからないGPUですが、GPU買い替え時に一時的に・・・、くらいしか用途が思いつきません。

GPUの付かないCPUを買うならばもっと良いGPUを選択するはずで、低性能なGPUでよいならば内蔵GPU付きを買った方が安い上に性能も良いです。

大半がノートPCになってしまった現在、ごくごく一部の層に向けた製品なのでしょう。

一応性能がどのくらいなのか今回の記事では載ってませんので、紹介しておきます。

Geekbench5でのGT1010とGT1030、GT710、UHD770の比較

GT 1010 GT 1030 1030/1010 GT710 GT710/1010 UHD770(内蔵) UHD770/1010
CUDA 7,730 10,328 137% 1,533 19.8% N/A N/A
VULKAN 7,677 10,178 133% 2,082 27.1% 9,118 118.8%
OPEN CL 7,983 10,699 134% 1,947 24.4% 9,147 114.6%

元の表だとRTX3090との比較があったのですが、意味が無いので入れてません。

代わりに旧製品であるGT710とCore i9-12900K内蔵GPUであるUHD770と比較しています。

さすがにGT710よりはかなり高速となっていますが、CUDAコア数が1.5倍のGT1030には負けています。

総じてGT1010は何に使うのかよくわからないが、旧製品であるGT710から順当にパワーアップした製品と言えるでしょう。

ただし、この記事を書いている現在、日本では売ってないのが玉に瑕です。

何時の間にか売ってましたと言う感じになるんですかね。

 

 

 

 

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