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Apple M1 Maxのベンチマークが公開、マルチスレッドテストでM1 CPUより55%高速化

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Apple M1 Maxの非公式CPUベンチマークが初めて公開され、Geekbench 5のシングルスレッドおよびマルチスレッドテストでの性能が明らかになりました。

Apple M1 Max 10 Core CPU ベンチマーク、M1チップよりもマルチスレッド性能が55%向上

アップルは、数時間前に開催されたイベント「Unleashed」で、フラッグシップかつ最速のM1チップであるM1 Max CPUを発表しましたが、そのスペックについてはこちらで詳しく解説しています。

アップルは、オリジナルのM1チップに比べて最大70%の性能向上を謳っていますが、アップルの言葉を鵜呑みにする前に、このチップが実際にどのような性能を発揮するのか、非公式で独立した結果を見てみる必要があります。

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Geekbench 5内でリークされたパフォーマンスベンチマークを見ると、M1 Max CPUは、macOS 12.4のシングルコアテストで1749ポイント、マルチコアテストで11542ポイントを記録しています。

Macbook Pro 18.2のバリエーションが使用されていますが、これは同社が14.2インチと16.2インチのバリエーションのみを発表しているため、正式な構成ではありません。これは、Appleが使用したものの、まだ市場には出していない内部のテストプラットフォームである可能性があります。

将来的に発売されるかもしれませんし、されないかもしれません。

性能面での比較では、MacBook Pro 2020に搭載されているM1 CPUは8コアで、クロックスピードは約3.2GHzです。

M1 Maxでは、コア数が10と8の間で25%増加し、TSMCの5nmプロセスノードではクロック速度が若干速くなることも予想されます。

これにより、シングルスレッドワークロードでは2~3%の性能向上が見られましたが、マルチスレッドテストでは、このCPUが威力を発揮します。

オリジナルのM1チップを搭載したMacBook ProやiMacとM1 Maxを比較すると、マルチスレッドテストでは平均55%のパフォーマンス向上が見られます。

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このチップはApple macOS環境で比較されているため、IntelやAMDのx86製品と比較するのは賢明ではありません。

彼らのベンチマークはWindows 10またはWindows 11で報告されているからです。

Apple M1 Maxは、12コア3.3GHzのXeon W-3235チップを搭載したMac Proと同等のスコアを記録しました。

OSが異なるにもかかわらず、M1 MaxはGeekbench 5独自のベンチマークデータベースに掲載されているマルチスレッドテストにおいて、AMD Ryzen 9 5800X、Intel Core i9-11900K、Core i9-10900Kを上回っています。

M1 Maxチップは、32コアのGPUを搭載した場合、約50〜60Wの消費電力が見込まれており、非常に印象的な結果となっています。

M1 Maxは、32コアのGPUとの組み合わせで約50~60Wの電力消費が見込まれています。この新製品のベンチマークが見つかり次第、お知らせします。

ソース:wccftech – Apple M1 Max Benchmarks Leak Out, 55% Faster Than M1 CPU In Multi-Threaded Tests

 

 

 

解説:

M1 MAXのベンチマークがリーク

Geekbench5の結果がGeekbench公式のリザルトに表示されているようです。

当然ですが、シングルスレッド性能自体はM1無印と大差はないです。

マルチスレッド性能は1.5倍になっていますが、200GB/s、400GB/sものメモリ帯域を奢るほどの性能アップは無いので、メモリ帯域の大幅な増加はGPUの性能を発揮するためになされたものだとと言うことがはっきりわかる結果になっています。

こういう今の常識では考えられない仕様は信者と呼ばれる熱心なユーザーが多いAppleならではだと思います。

IntelやAMDとOEMメーカーがいくら頑張っても同じことはできないでしょう。

そこまで金を出すような熱心なユーザーが付いてませんから。

ベンチマーク自体はM1無印から想像がつく程度のものですが、M1無印のシングルスレッド性能はCore i9-11900Kとほぼそん色がないので、現在のトップクラスと言うことができます。

記事内では異なるプラットフォーム間の比較はフェアではないというような表現がありますが、Geekbench5は異なるプラットフォーム間の比較も出来るようになっていたはずです。

試しにCore i9-11900Kの結果を比較するとmacOSでもLinuxでもWinowsでもほぼ同じような結果でした。

それよりも同じOSでも環境による違いが大きいです。

私の論拠のソースを挙げておきます。

GeekbenchブラウザーでのCore i9-11900Kの検索結果を見る

 

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