Igor’s Lab.は、PCIe 5.0対応グラフィックスカード用のハイパワーコネクターの写真を初めて公開しました。
次世代グラフィックスカード用に設計されたこの電源コネクタの回路図によると、最大600Wの電力をGPUに直接供給することが可能になります。
次世代PCIe 5.0グラフィックスカードに対応したハイパワーコネクターで、最大600Wの電力をGPUに供給
Igor Wallossek氏によると、GPUの電力消費量の増加に伴い、既存の電力供給システムは陳腐化しています。
この世代では、NVIDIAとAMDのグラフィックスカードのほとんどが、3つの8ピンコネクターインターフェースを備えていました。
NVIDIAは自社のFounders Editionで12ピンのMicrofitソリューションを選択しましたが、AIBは新しい電源規格の使用に難色を示していました。
来月にはインテルからPCIe Gen 5.0プラットフォームが発売される予定で、AMDも2022年中にはこの流れに乗ることが期待されています。
また、インテルは新しいPCI Gen 5.0規格に対応したARCのラインナップを発表する可能性もあり、グラフィックカードの分野でもPCIe Gen 5.0の動きが出てくることは間違いありません。
NVIDIAやAMDのフラッグシップモデルは、最大で2.5〜3倍の性能向上を実現するとの噂がありますが、それは同時に消費電力も大幅に増加することを意味します。
そこで、PCIe 5.0インターフェースに合わせて設計された12Vハイパワーコネクターが登場しました。
この新規格は、12Vレールを通して55Aの連続電力を供給し、グラフィックスカードに最大600Wの電力を供給することができると言われています。
コネクタの形状は、MicroFitコネクタを少し大きくして12ピンにしたようなものですが、底面に4ピンが追加されているという興味深いものです。
また、従来の電源コネクタよりも間隔が狭く、3.0mm対4.2mmとなっています。
全体的には、16ピンに対応することで大きくなっていますが、1つのコネクタで8ピンコネクタ3つ分の役割を果たしています(600W対450W)。
12VハイパワーPCIe Gen5.0コネクタの設計図(Image Credits: Igor’s Lab):
Amphenol IC社(via Olrak)より、新しい電源コネクタの詳細が掲載されています。
このコネクタは600Wの電力供給に対応し、PCIe Gen 5.0と互換性があり、従来のPCIe Gen 2やGen 3カード用には設計されていないことがわかります。
Amphenol ICCは、Gen 5, Minitek Pwr PCIeコネクタシステムを発表します。
この新しいCEM 5.0 PCI Express 12VHPWR補助ハイブリッドコネクタとケーブルアセンブリは、600W GPUカードをサポートします。
12VHPWRコネクタは、従来のPCI Express 2×3および2×4 12V補助電源コネクタとは互換性がありません。
12VHPWRコネクタの電源ピンは3.00mmピッチであるのに対し、従来の2×3および2×4コネクタの接点はより大きな4.20mmピッチである。
新しいPCIeコネクターシステム(CEM5)は、最大9.5A/ピン(12ピン通電)の定格電流と、信号伝送をサポートする4つの信号ピンを持つパワーアプリケーション用に設計されています。
12個のパワーコンタクトと4個のシグナルコンタクトで1コンタクトあたり最大9.5Aの定格電流を実現
- 完全絶縁端子
- ハウジングのポジティブロック、ローサムラッチ動作
- 低レベルの接触抵抗:6mΩ max.
Videocardzは、数日前に新しいPCIe Gen 5.0コネクタを確認することができ、また、緑のチームが2022年後半に向けてGeForce RTX GPUのAda Lovelaceラインナップの発売を準備している中で、NVIDIA GeForce RTX 3090 Tiがこのコネクタを使用する最初のグラフィックスカードになるかもしれないと報告しました。
ソース:wccftech – PCIe 5.0 High-Power Connector For Next-Gen Graphics Cards To Deliver Up To 600W To GPUs
解説:
PCI Express5.0時代のGPUは最大600W消費電力に
RTX3090Tiに採用されるとされている、補助電源コネクタの仕様がリークしました。
12V、55Aまで供給可能で600Wまで対応するとのこと。
現在の補助電源の仕様を上回る400WのGPUが出たと思ったら今度は一気に600Wと次世代GPUはとんでもない世界になりそうです。
全部で16Pで、nVidia12Pのような通常の12Pの他、下の方に4Pが追加されています。
詳しくは上の元記事に写真が載っていますが、下の4Pは気を付けて見ないと気が付かないかもしれません。
Ampereが出た時点で、それまで750Wあれば余裕があった電源は850Wが推奨されるようになりました。
今度は1000Wが推奨になりそうです。
1200Wになるかもしれません。
段々浮世離れしてくるなと言う印象です。