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NVIDIA GeForce RTX 30 LHRシリーズのマイニング性能がNBMinerアップデートにより部分的にアンロックされ、最大ハッシュレートの70%まで向上

更新日:

NBMinerが公開した新しいアップデートは、NVIDIAのGeForce RTX 30 LHRシリーズのマイニングハッシュレート制限を一部回避しているようです。

NBMinerは変更履歴の中で、ユーザーがLHRグラフィックスカードの最大ハッシュレートの70%まで解除できることを報告しており、これにより採掘者がLHRシリーズを購入するようになり、その結果、再び供給不足に陥る可能性があります。

NVIDIA GeForce RTX 30 LHRシリーズのマイニングハッシュレート制限はNBMinerによって一部回避され、最新のアップデートでは最大70%のハッシュレートが解除される。

NVIDIA GeForce RTX 30 LHRシリーズは、ゲーミンググラフィックスカードのラインナップ全体のマイニングハッシュレートを制限するために導入されました。

これは、優れたマイニング能力を持つGeForce RTX 30シリーズGPUの在庫を、マイナーがすべて使い切ってしまったために行われたものです。

これにより、ゲーミンググラフィックスカードが大幅に不足し、結果的に小売市場での価格上昇につながりました。

現在は、市場が回復し、ゲーミンググラフィックスカードの価格が正常に戻ってきています。

しかし、最新のアップデートを施したNBMinerがそれを変えるかもしれません。

NVIDIAのGeForce RTX 30 LHRシリーズは、全く異なるAmpere SKUをベースにしています。NBMinerのv39.0の変更履歴は以下の通りです。

39.0(2021-08-15)

feature: ethash NVIDIA RTX 30シリーズのLHR GPUでETHを採掘するための新しいLHRモードで、WindowsとLinuxをサポートしており、最大アンロックハシュレートの約70%を得ることができます。

このモードは引数-lhrで調整できますが、現在はethashでのみ動作します。

-lhrのデフォルトは0です。つまり、-lhrが設定されていなくても、特定のGPUが検出されると、-lhr 68のLHRモードがLHR GPUに適用されます。

LHRモードを調整するには、-lhr <値>を設定します。

特定の値を設定すると、マイナーはアンロッカーの最大ハッシュレートの値パーセントに到達しようとします。例えば、-lhr 68は、同じモデルの非LHR GPUのハッシュレートの68%を得ることを期待します。
例えば、-lhr 68は、同じモデルの非LHR GPUで、ハッシュレートの68%を得ることを期待します。

-lhrの値を高くすると、ハッシュレートは高くなりますが、ロック状態に陥る可能性が高くなり、ハッシュレートは大幅に減少します。

チューニングを始めるのに適した値は68で、ほとんどのリグ構成で安定していることが確認されています。

-lhr 65,68,0,-1 というカンマ区切りのリストを使って、各 GPU に対して -lhr の値を設定することができます(-1 は LHR モードをオフにすることを意味します)。

現在、LHRグラフィックカードは、意図した半分のトータルハッシュレートを提供していますが、新しいアップデートでは、この値を(開発者が推奨するように)68%に設定することができます。

これはEthereum(ethashアルゴリズム)でのみ有効ですが、他のマイニングアルゴリズムでも採用される可能性は十分にあります。

平均70%程度は確かに完璧ではありませんが、50%のマイニング制限よりも悪くはありません。

この程度の利益でも、マイナーは再びゲーミング(LHR)GPUの購入を促し、今後のLHR GPUの供給と価格に影響を与える可能性があります。

このNVIDIA GeForce RTX 30シリーズ用の新しいLHRモードマイニングアップデートは、既存のNVIDIAドライバ上のLinux&Windowsシステムの両方に対応しています。

チェンジログによると、開発者はこのアンロックを他のマイニングアルゴリズムでも機能させるように取り組んでいるようです。

ソース:wccftech – NVIDIA GeForce RTX 30 LHR Series Mining Performance Partially Unlocked With NBMiner Update, Up To 70% of Maximum Hashrate

 

 

解説:

NBMinerはマイニングハッシュレートリミッターの制限を一部解除してしまったそうです。

これによって50%から68%にハッシュレートが上がり、安定して動作しているようです。

※ NBMiberはマイニングソフトの一種です。

誤解している方がいるかもしれませんので、お断りしておきますが、nVidiaのハッシュレートリミッターはETHのみに有効で、その他の通貨のマイニングには有効ではありません。

そのため、ETHのマイニングをしないという方であれば影響はゼロです。

ハッシュレートリミッターも効果は限定的と言う声も根強くあります。

ただし、ETHのマイニングはASICで高い効果が出せないように工夫がされており、GPUマイニングが極端に不利になることが無いように配慮されています。

※ ASICとは特定の用途に特化したICのことです。マイニング用のみに作られるとは限りませんが、(特定通貨の)マイニング用に作られるとGPUの何倍もの電力効率と性能を発揮します。ASICを大量に投入できるのは小型のデータセンターのような大規模なマイニング施設を所有しているような特定の業者のみになりますので、仮想通貨の開発側の一部は気にしているようです。

こうした配慮はゲームユーザーにとっては迷惑千万でしかないのですが、仮想通貨側から見ると、特定の大規模事業者がマイニングを独占して不正を行うことを防ぐという点で大きな意味があるようです。

Bitcoinもマイニング全体の70%を抑えると履歴の改ざんが可能になると言われています。

そんな面倒臭いことする奴いるのか?と思われる方もいると思います。

私も一時期仮想通貨のトレーダー(マイニングではないです。)をやっていたことがありますのでわかりますが、ハードウェアウォレットは外装のビニールの封が開いていると、ファームを書き換えられている可能性があり、ハードウォレットに保存したつもりでも悪質なハッキング業者のアドレスに書き換えられている可能性があって実際に被害も出ています。そんなこと実際にあるの?と思われるかもしませんが、実際に起きています。そのためハードウォレットはAmazonなどの業者、たとえどんな有名な小売でも経由させないで、直接メーカーから購入するのかセオリーになっています。仮想通貨の世界と言うのはこんな風に倫理が崩壊していて、普通の世界では考えられないようなことが起きているので、普通の人は近寄らない方が無難です。私もこういう状況にうんざりして止めました。あらゆるものの信頼性が低い世界と言うのはかなり心を疲れさせます。

仮想通貨は匿名性が高い世界ですので、上に書いたようなことをする奴は平気で存在します。

確かにSWIFTなどの国際送金を使わずに世界中に送金できる利便性には未来を感じますが、開発者もマイニングも小売りも何もかも怪しい業者の割合が多すぎます。

仮想通貨そのものが詐欺のScamコインと言うものも存在しています。

現在の仮想通貨を裏付けているものは改ざんが不可能と言う特定部分の「信頼性」のみで、政府発行のアナログ通貨で歴史的に一部見られたように、政府が金(Gold)を保有したり、ドル(アメリカ国債)の現物を保有したりして価値を担保しているわけではありません。

投機ゲームのようになってしまい乱高下してしまうわけですが、その信頼性に疑問符が付くと、一気に価値が暴落してもおかしくないです。

そのため、仮想通貨の開発側ではASICを嫌っている人も一部いるようですね。

GPUの価格を左右する仮想通貨側の事情も知っておくべきだと思いますので解説しておきます。

 

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