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Intelは7nmノードを修正したが、アウトソーシングはまだ起こりそうだ

更新日:

Intelは本日(2021年1月22日)、現CEOのボブ・スワン氏、次期新CEOのパット・ゲルシンガー氏、そしてIntelのオマール・イシュラック会長と共に、2020年第4四半期の通期収益を開示した。

通話中、同社関係者は、Intelの収益と最も重要なのは、同社の製造部分-半導体ファウンドリに関する現在の問題に対処することについて話している。

就任したIntelのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は、7nmノードの状態について話し、株主に安心感を与え、そのような立場に留まる意志を示した。

“7nmプログラムの健全性と回復 “の進捗状況を個人的に見直したと主張している。

もともと7nmノードは、期待される中で1年遅れており、10nmノードと同様、同様の問題が発生すると考えてきた。

しかし、次期CEOは「非常に良くなっている」と皆を安心させている。新しい7nmノードは、IntelがTSMCの3nmノードと競合すると予想される2023年の納品を目指している。

まず、Intelは、2023年上半期の到着を予定しているクライアントプロセッサで7nmノードをデビューさせ、データセンターモデルはそれに続く。

同社のリードは、Intelが社内製造に忠実にとどまることを確認しているが、いくつかのアウトソーシングが発生する必要があることを強調している。

ソース:techpowerup – Intel Has Fixed its 7 nm Node, But Outsourcing is Still Going to Happen

 

 

解説:

Intelの製造プロセスに関する報告で触れてない部分があったので、補足のためにこの記事を取り上げます。

記事本文では

新しい7nmノードは、IntelがTSMCの3nmノードと競合すると予想される2023年の納品を目指している。

とあります。

私もIntelの7nmがそれほど密度が高いと思っていませんでしたので、ちょっと驚いて、改めて調べなおしてみました。

分かりにくいので表にしてみました。

Intel TSMC GF
14nm 37.5 22.88 36.7
10nm 100.8 52.51 NA
7nm 200~250 96.5 NA
7nm+ 未定 113.9 NA
6nm 未定 114.2 NA
5nm 未定 173 NA
3nm 未定 294.1 NA
単位はMTr/mm2=百万トランジスタ/ミリ平方メートル
=1ミリ平方メートル当たりのトランジスタ数(単位:百万)です

各社Fabの製造技術のトランジスタ密度です。

製造技術に対する比較はいろいろありますが、比較が難しい側面がありますので、1mm2当たりのトランジスタ数で比較しています。

Intelの14nm+や++はゲートピッチが狭くなってはいるのですが、私が確認しているデータ元ではそれが全体のトランジスタ密度に与える影響は不明とされていましたので、トランジスタ密度で比較しています。

Intelは5nm以降の予定は立っていません。また、GFは10nmをスキップし、7nm以降の開発は放棄されています。

これを見ると、Intelの10nmはTSMCの7nmに相当するというのはあっているのですが、7nmはTSMCの3nmに相当するということになります。

私もこの点は勘違いしておりましたので、この機会に訂正させていただきます。

ただ、トランジスタの密度は同じプロセス表記でも高性能向けと省電力向けで異なっていたりする上に特に注釈が付いてないデータも多いので、かなり比較が難しいです。

上の表を見ると、TSMCはコツコツとトランジスタ密度を少しずつあげていますが、Intelは一気に上げています。

この辺がIntelが製造技術の更新に手を焼いている原因の一つと言われています。

とにかく、7nmがIntelの公称通り、きちんと2023年にロンチ出来るならば、TSMCと致命的な差は2023年までは広がらないということになります。

※ ただし、TSMCの3nmは2022年に量産開始予定になっており、既にAppleが予約を入れています。また、2nmが開発中、2023年に量産開始予定となっています。

Intelの5nmは10年後の予定にもありませんでしたので、どうなるのかは不明です。

今までの私の意見は間違った前提をもとにした公平ではないものの見方だと思いましたので、ここに訂正させていただきます。

Intelは当面外注でしのぐと言っていますが、5nmの開発が遅れれば2-3年でTSMCに追いつけなくなる可能性は依然としてあるということです。

 

個人的な評価としては、まさかのバイデンが大統領になり、中国に甘い政権になることが予想されますので、ARM系に資金が集まるのは避けられないのかなと思っています。この点はIntel不利です。

Intelの7nmが順調という評価も10nmがあまりにロンチに時間がかかったので、7nmの順調という話もちょっと疑問なのかなと思います。やはり過去の実績しか評価する材料がありませんので。

7nmプロセッサのESのリークが出てきたら、改めて評価をし直したいと思っています。

現時点では予定より遅れるのではないかとと言うのが私の評価になります。

 

※ コメントでご指摘をいただきましたが、TSMCのトランジスタ密度は294.1mm2になるようです。参照元サイトの記載ミス(294.1を249.1と勘違いしたものと思われる。)。Intelの大本営発表ではTSMC3nmとIntel7nmはほぼ同じとなっていますが、結構差があると言うことになります。記事全体を書き換えるのはちょっと現実的でないので、補足しておくにとどめます。

 

 

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