AMDが新グラフィックスプロセッサを開発中?
AMD Radeon Graphics(Navi 21) XTXHとNashira PointがUSB Implementers Forumのサイトに登場
Navi 21 GPUの新しいモデルが、USB Implementers Forumsのウェブサイトに登場したばかりかもしれない。
しかし、掲載されているGPUがNavi 21 GPUを指しているのか、Navi 22 GPUを指しているのかは確認できていない。
前者はRadeon RX 6800やRX 6900シリーズのグラフィックスカード用のグラフィックスプロセッサであり、後者は次期RX 6700 XTシリーズ用のGPUだ。後者は、まもなく開催されるCES 2021でAMDが明らかにするかもしれない。
Navi 21 XTXモデルは、RDNA2アーキテクチャをベースにしたRadeonシリーズのフラッグシップモデルであるRadeon RX 6900 XTグラフィックスカードにすでに採用されている。
XTXHモデルが上位モデルなのか、既存のXTXチップのサブモデルなのかは不明だ。
これがRadeon RX 6900無印の最初のトレースなのか、それともむしろ新しいワークステーション(Radeon Pro)用のグラフィックスカードなのか、現時点では不明だ。
本製品はPDP(Power Delivery Profiles)で27Wと記載されている。
このワット数は、Navi XTXHグラフィックスカードに搭載されているUSB Type-Cコネクタの電力を指しているようだ。
つまり、このリストは、このようなコネクタを備えた第4の(リファレンス)Radeonグラフィックスカードが存在することを確認しているように見える。
AMD Radeon Graphics XTXH、XLE、ソースUSB-IF
Komachi氏が発見した別のリストには、AMDがUSB組織に提出したRadeonの新製品「Nashira Point」が掲載されている。
現時点では、これが次期グラフィックスプロセッサのための新しいコードネームなのか、それともすでにリリースされている製品に内部で使われていたコードネームなのかは不明だが、これまでに見た「乱造魚」のようなネーミングではないようだ。
しかし、すでにNavy FlounderやSienna Cichlidで見たような「ランダム化した魚」のネーミングを踏襲しているようには見えない。
AMD Radeonグラフィックス「Nashira Point」、ソース:USB-IF
ソース:Videocardz.com – AMD (Navi 2x) XTXH and Nashira Point GPUs spotted
解説:
AMDの二つの新GPU情報がリーク
Navi21XTXHとNashira Pointと言う2つのGPUの情報がリークしました。
Navi21XTXHはRX6900系列の1モデルと思われますが、これがRX6900のような既に発売されているRX6900XTの下位モデルに当たるのか、RX5700XT 50周年記念モデルのような上位の限定モデルのようになるのかは不明です。
RX6900XTはSP数有効率100%、RX6800XTはSP数有効率90%で、生産効率的な面で見ると特に間にモデルを挟む意義と言うのはあまりないです。
また、SP数有効率100%のRX6900XTの上位モデルと言うのは考えづらく、Navi21XTXHがどのようなモデルになるのかは予測するのが難しいです。
Nashira Pointに関しては今回初出で、その正体は全く不明です。
名称の語源を見ると、Nashiraの意味はやぎ座ガンマ星のことです。
これだけ見ると同じ星座を構成する星のネーミングを持つArcturusを思い出しますが、こちらの正体はRadeon Instinct MI100でした。
そこから考えると、Nashira Pointはディープラーニング向けのモデルである、Radeon Instinctシリーズの新モデルの名称ではないかと思います。