macOSのドライバでAMD Navi 21 GPUのフルスペックを発見したRedditor stblr氏が、Intelの次世代グラフィックスとコンシューマー向けプロセッサシリーズのさらなる詳細を共有しています。
Intel DG3
ちょうど昨日、IntelがDG1 GPUを発表しました。このプロセッサを搭載しているのは、「Iris Xe MAX」と呼ばれるディスクリート型のモバイルグラフィックスカードだ。
これは、マルチメディア向けのGeForce MX450に匹敵する性能を持つエントリーレベルのGPUだ。
IntelはすでにゲーマーをターゲットにしたXe-HPGアーキテクチャを開発している。このアーキテクチャを利用する最初のGPUはDG2と噂されている。
その構成に関しては様々な噂があるが、カットダウン版では少なくとも384個の実行ユニットを搭載し、フルGPUでは512個のEUを提供するようだ。インテルがすでに確認しているように、GPUはGDDR6メモリを利用するだろう。メーカーはまた、GPUが来年発売されると主張しているが、具体的な日付は言及されていない。
しかし、新しいリークは、すでにその後継機について言及しています。
DG3はGen13のGPUになるだろう、ドライバーが明らかにしたとされています。このグラフィックスプロセッサがどこで使われるのかを判断するのは早計だが、DG3がIntelの最初の実際のディスクリート(現代の)デスクトップグラフィックスカードのバックボーンになっても不思議ではないだろう。
Intel DG1 vs DG2 vs DG3
DG1 | DG2 | DG3 | |
アーキテクチャー | Xe-LP (Gen12) | Xe-HPG (Gen12.71) | Xe-??? (Gen13) |
ダイサイズ | ~72 mm2 | ~189 mm2 | 不明 |
サブスライス | up to 12 | up to 64 | 不明 |
EU数 | 96 | 384 / 512 | 不明 |
シェーダー ユニット数 |
768 | 3072 / 4096 | 不明 |
TMU数 | 48 | 192 / 256 | 不明 |
ROP数 | 24 | 不明 | 不明 |
最大FP32 演算性能 |
2.46 TFLOPs | 不明 | 不明 |
ブースト クロック |
1650 MHz | 不明 | 不明 |
メモリー クロック |
4266 MHz | 不明 | 不明 |
メモリ容量 種類 |
4GB LPDDR4x | 6GB / 8GB GDDR6 | 不明 |
メモリバス幅 | 128-bit | 不明 | 不明 |
TDP | 25W | 不明 | 不明 |
発売日 | November 2020 | 2021 | 不明 |
Intel Jupiter Sound
Jupiter Sound(JPS)は、Arctic Soundシリーズの後継となるGen13 GPUであるとされる。
Xe-HPベースのGPUは、Intelがすでに公開しており、最大2048個の実行ユニットを持つ4つの「タイル」構成を提供している。
Intel Xe グラフィック・アーキテクチャー
Xe-LP | Xe-HPG | Xe-HP | Xe-HPC | ||
セグメント | Entry-level/Integrated | Enthusiast/Mid-Range Gaming |
Data Center/AI | HPC Exascale | |
製造技術 | Intel 10nm SuperFin |
External | Intel 10nm SuperFin |
不明 | Intel 10nm SF + External |
パッケージ | Standard | Standard | EMIB | 不明 | Foveros CO-EMIB |
最大 EU数/Tile数 |
96 / 1 | 512 / 1 | 2048 / 4 | 不明 | 不明 / 16? |
製品 | TigerLake/DG1/SG1 Xe-LPGDDR6? |
Rumored DG2 Xe-HPGGDDR6 |
Arctic Sound Xe-HP 1/2/4- tileHBM2e |
Jupiter Sound?? | Ponte Vecchio Xe-HPC 16-tiles? HBM2 |
発売年 | 2020 | 2021 | 2021 | 不明 | 2021 |
Intel LunarLake
リークで登場するもう一つのコードネームはLunar Lakeです。
リークが提供したのは、Lunar Lake(LNL)はGen13グラフィックスで、Jupiter SoundやDG3と同じレベルであるという情報です。
Meteor Lakeの後継機と噂されているので、確かにすぐには期待できないかもしれません。
また、LGA1700ソケットの長期サポートの噂から、Lunar Lakeはこのソケットが最後の世代であることも示唆されているだろう。
INTELメインストリームCPUシリーズ スペック
Coffee Lake-S | Comet Lake-S | Rocket Lake-S | Alder Lake-S | Meteor Lake-S | Lunar Lake-S | |
発売年 | 2018 | 2020 | 2021 | 2H 2021 | 2022-2023 | 不明 |
製造プロセス | 14nm | 14nm | 14nm | 10nm SuperFin | 7nm SuperFin? | 不明 |
CPU アーキテクチャー |
Skylake | Skylake | Cypress Cove | Golden Cove + Gracemont |
Ocean Cove + Gracemont |
不明 |
GPU アーキテクチャー |
Gen9 | Gen9.5 | Gen12.1 | Gen12.2 | Gen 12.7 | Gen 13 |
最大コア数 | up to 8 cores | up to 10 cores | up to 8 cores | up to 16 (8+8) | 不明 | 不明 |
ソケット | LGA1151 | LGA1200 | LGA1200 | LGA1700 | LGA1700 | LGA1700 (?) |
サポート メモリ |
DDR4 | DDR4 | DDR4 | DDR5 | DDR5 | DDR5 (?) |
PCIe 世代 | PCIe 3.0 | PCIe 3.0 | PCIe 4.0 | PCIe 5.0 | PCIe 5.0 | PCIe 5.0 (?) |
Intel Core 世代 |
8th/9th Gen Core-S |
10th Gen Core-S |
11th Gen Core-S |
12th Gen Core-S (?) |
13th Gen Core-S (?) |
14th Gen Core-S (?) |
チップセット | Intel 300 (eg. Z390) | Intel 400 (eg. Z490) | Intel 500 (Z590) | Intel 600 (eg. Z690) (?) | Intel 700 (eg. Z790) (?) | Intel 800 (eg. Z890) (?) |
stblrが投稿したまとめ
ナンバー | 種類 | コードネーム | コア数 | サブスライス | メモリ |
12.1 | CPU | Tiger Lake UP3/UP4 (TGL-UP3/UP4) |
4 | 12 | UMA |
12.1 | GPU | DG1 | 無し | 12 | LPDDR4x |
12.1 | CPU | Rocket Lake S | 8 | 4 | UMA |
12.2 | CPU | Alder Lake S (ADL-S) | 8+8 | 4 | UMA |
12.2 | CPU | Alder Lake P (ADL-P) | 6+8 | 12 | UMA |
12.2 | CPU | Alder Lake M (ADL-M) | 2+8 | 12 | UMA |
12.5 | GPU | Arctic Sound (ATS) | 無し | 4 x 64 | HBM2E |
12.5 | CPU | Tiger Lake H (TGL-H) | 無し | 4 | UMA |
12.71 | GPU | DG2 | 無し | 64 | GDDR6 |
12.721 | GPU | Ponte Vecchio (PVC) | 無し | ? | HBM2E |
12.722 | CPU | Meteor Lake (MTL) | ? | ? | UMA |
12.9 | CPU | Lunar Lake (LNL) | ? | ? | UMA |
12.9 | ? | ? (SYL) | ? | ? | UMA |
13 | GPU | Jupiter Sound (JPS) | 無し | ? | ? |
13 | GPU | DG3 | 無し | ? | ? |
ソース:Videocardz.com – Intel Lunar Lake, Jupiter Sound and DG3 spotted in GPU drivers
解説:
産みの苦しみにもがくIntel
Xeの当初の発売予定は2020年と言われていましたが、今のところ一般向けGPUとしては影も形もありません。
恐らくですが、遅れているのだと思います。そうこうしているうちにAmpereやBig Naviが出てしまい、Turingとの対戦を想定していたXeは出すに出せなくなってきたのではないかと思います。
そう思う理由の一つはJupiter Soundと言う新しい世代のGPUの名前が出てきたことです。
通常、新製品のリーク情報と言うのは現世代製品にある程度目途が付いてから出るものですが、今になって出てきたと言うことはスケジュール的に遅れているということなのではないかと思います。
初期のintrel CPUのCannonLakeやIcelakeによく見られた状況です。
また、製造プロセスの遅れも混乱に拍車をかけたのでしょう。
EU数を変更して出すという話が出ていましたが、Turingと同じ世代のGPUと言うことであればもはや競争力は無いので、やむなしと言うところではないでしょうか。
ゲーム向けのXeは2021年発売ということですが、こちらは発売期日を守れるのかどうかと言ったところでしょう。
あのIntelですらも新規事業の立ち上げにはこれほど苦しむと言うことです。
0を1にするのと、1を10にするのでは前者のほうが圧倒的に難しく、エネルギーを使います。
それを象徴するような話です。
ほか、名前以外は全く不明ですが、LunarLakeも名前が挙がっています。
こちらはAlderlakeの後継と目されています。