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AMD、Linux OpenGLドライバにDimgrey Cavefish(NAVI 23)を追加

更新日:

AMDはLinux OpenGLドライバにNavi 23のサポートを追加

Mesa 20.03-devel上のAMD Dimgrey Cavefish

AMDは本日、同社のLinux OpenGLドライバスタック(Mesa 20.03-devel)に新しいGPUコードネームを追加した。

「Dimgrey Cavefish」と呼ばれるこのGPUは、Navi 21やNavi 22と同じGPUアーキテクチャレベルを持つ。新しいDimgreyはNavi 23のコードネームである可能性が高い。

AMD Dimgrey Cavefish (Navi 23)、出典はこちら。フリーデスクトップ

AMDはすでに他のファイル内で同じ16進数範囲(0x3C~0x46)を提供しているので、コードネームはNavi 23と簡単に関連付けることができます。

Navi22はDimgrey Cavefishと同じ範囲を持っている、出典は@Komachi_Ensaka

3つのRDNA2ディスクリートGPUはすべてLinuxに「ほぼ」同時に追加されている。

Sienna Cichlid 別名 Navi 21 が最初のものになりそうですが、Navi 22 と Navi 23 は間もなくそれに続く予定です。良いニュースは、これまでよりもはるかに幅広いグラフィックスプロセッサが期待できることだ。AMDが同じ年に3つのディスクリートGPUを発売したのは、非常に長い間なかった。

ということは、AMDは10月にRadeon RX 6000シリーズの下にハイエンドからエントリーレベルのシリーズを投入するということになるのだろうか。

おそらく、Navi 21の3ヶ月後にNavi 23が追加されているので、そうではないだろう。

しかし、AMDが次のRadeonシリーズに、より多くのグラフィックスカードを投入することにコミットしていることは確認できる。

グラフィック
アーキテクチャー
GPU
コードネーム
別名 アーキテクチャー 製品
GFX900 VEGA 10 GCN 5.0 RX VEGA /
Radeon Pro
GFX902 RAVEN Raven Ridge / Picasso GCN 5.0 Ryzen 2000/
3000(G/GE)
GFX904 VEGA 12 GCN 5.0 Vega Pro 20
(MAC)
GFX906 VEGA 20 GCN 5.0 Radeon VII / R
Adeon Pro VII
GFX908 ARCTURUS CDNA 1.0 Instinct
MI100 不明
GFX909 RAVEN2 GCN 5.0 不明
GFX909 RENOIR GCN 5.0 Ryzen 4000
(H/U/G)
GFX1010 NAVI 10 RDNA 1.0 RX 5700/5600
(M/XT)
GFX1011 NAVI 12 RDNA 1.0 PRO 5600M
(MAC)
GFX1012 NAVI 14 RDNA 1.0 RX 5500
(M/XT)
GFX1030 NAVI 21 Sienna Cichlid RDNA 2.0 RX 6900 不明
GFX1030 NAVI 22 Navy Flounder RDNA 2.0 RX 6800/6700 不明
GFX1030 NAVI 23 Dimgrey Cavefish RDNA 2.0 RX 6600/6500 不明

ソース:videocardz.com – AMD adds Dimgrey Cavefish (NAVI 23) to Linux OpenGL driver

 

解説:

LinuxのドライバにNavi23の記述が見つかる

用語解説

Mesa20.3とはLinuxのオープンソースグラフィックドライバーのこと。数字はバージョンになります。

develとは開発に必要なヘッダファイル等が含まれているドライバ・プログラムのこと。 これらがないと自分でソースコードからアプリケーションをインストールしたいときにヘッダファイルが見つからず困ることがあります。

 

Navi21/22/23のそれぞれのペットネーム(愛称)を見てみましょう

Navi21・・・Sienna Cichlid(カワスズメ)

Navi22・・・Navy Flounder(ヒラメのこと)

Navi23・・・Dimgrey Cavefish(特に種類と言うものはなく洞窟に生息している魚を指すよう。盲目になっている)

画像無し

それぞれのペットネームと該当する魚の画像を探してみました。

何らかのイメージが込められているはずなので参考にしてください。

これを見ると、Navi21は明るくて派手なイメージですが、Navi22/23は非常に地味なイメージです。

Navi21は明るく輝いているイメージですが、Navi22/23は海底の泥の中に埋まっているヒラメと真っ暗闇の洞窟の水中にすんでいるCavefishと言うまさにGeforceと言う巨大な蓋に閉め切られた絶望的な真っ暗闇の中と言うイメージがします。

それだけNavi21に対するAMDの期待が大きいことの現れなのかもしれません。

 

今までのリーク情報からNavi21/22/23の情報を整理してみましょう

RDNA2世代Naviの仕様予測(不確定版)

Navi21 Navi22 Navi23
モデル RX6900 RX6800/6700 RX6600/6500
愛称 Sienna Cichlid Navy Flounder Dimgrey Cavefish
製造プロセス TSMC7nm+? TSMC7nm+? TSMC7nm+?
ダイサイズ 505mm2? 240mm2? 160mm2前後?
CU数 80 40 24?
SP数 5120 2560 1536?
ベース/ゲーム
/ブーストクロック
不明 不明 不明
メモリバス幅 256bit 192bit 128bit
メモリ容量・種類 GDDR6
/16GB
GDDR6
/12GB
GDDR6
/8GB・4GB?
メモリ速度 16Gbps・14Gbps? 16Gbps・14Gbps? 14Gbps・12Gbps?
メモリ帯域幅 512・448GB/s? 384・336GB/s? 224・192GB/s?
レイトレーシング 対応 対応? 不明
AMD FidelityFX
+Upscan
対応 対応? 対応?
価格 $549? 不明 不明
発売時期 2020年11月 不明 2021?

今までの不確定な情報をまとめたものなので、信ぴょう性は低いです。

特にNavi23の情報は単にNavi14の情報を参考にして私が予想しただけなので、それを念頭に置いてください。

これを見ると上から下までラインナップされており、第一世代のNaviをリネームして出すというのはあまり現実的ではないですね。

Navi1Xに使われているTSMCの7nmも1万円台から下の廉価版に使えるほどコストは下がっていないでしょう。

それを考えると、リネームして価格を下げるのは厳しいのかなと思います。

恐らく、各モデルにはXT付のフルシリコン版と10%程SP数を減らした廉価な無印版が存在すると思われます。

チップによってはRX5500XTのように、Mac向けのOEMにフルシリコン版を優先することがあるかもしれません。

発売時期に関してはNavi21が2020年10月28日発表なので、発売は11月になると思われます。

このタイミングはクリスマスシーズンギリギリなので、Navi22以降の発売は来年以降になる可能性が高いです。

Navi21の価格はツイッター上の噂を元にしています。信ぴょう性はあまり高くないと思います。

$549とのことですが、ご祝儀価格も考慮すると日本円では7-8万円台になると思われます。

価格やリークされた情報からの性能を考えるとBig Naviの一番のウリは省電力性になるかもしれませんね。

そこだけはnVidiaより進んでいることは確実です。(笑

AMDのレイトレーシングはどのような方式になっているのかよくわかりませんのでBig Navi以外の対応状況は一応不明としました。

ただし、Navi22は対応している可能性が高いのではないかと思います。

AMD FidelityFX+Upscanとはアップスキャンした画像を補正して疑似的に解像度を上げるAMD版DLSSのようなもので、Geforceでも使えます。

※ アップスキャンした画像の補正にAI処理が使われています。

この辺は有料チップをディスプレイメーカーに売っていたnVidiaのG-SYNCと無料のAMDのFreesyncの関係とよく似ています。

可変フレームレートのディスプレイ規格に関してはAMDが勝ちましたが、DLSSとAMD FidelityFX+Upscanに関してはAMDが不利なように見えます。

 

Navi21/22/23以降はOEM優先から単体GPU優先に回帰するのではないか?

私はこのように思っています。

Navi10/12/14のうちNavi12はOEM専用で、Navi14に関してはOEM優先でした。

しかし、次世代ゲーム機の開発も一段落して、次はクラウドゲーミングと言われていますので、そうなれば単体GPUの性能が重要になります。

また、MacがARMを採用したことによって、今後も継続してAMDのGPUを採用するかどうかは微妙な状況です。

さらに、そのARMをnVidiaが買収したことによって、将来的にMacのGPUはGeforceになる可能性があると言うことです。

こうした状況からAMDがOEM優先から単体GPU優先に舵を切ってもおかしくないでしょう。

 

 

 

 

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