ボットを使ってカードを購入する人に対抗するために、より多くのセキュリティ対策を実施することを約束しています。
NVIDIAは、RTX 3080の利用可能性についての声明を持っています。
NVIDIAはCAPTCHAを導入し、公式ストアをよりセキュアな環境に移行する。
これは、あっという間に売り切れてしまったGeForce RTX 3080のローンチの大失敗を受けての直接的な決断だ。
NVIDIAは、新しいAmpereベースのグラフィックスカードのローンチの管理が悪かったと非難されてきた。
一部のユーザーは、NVIDIAストアからの注文でいっぱいになった受信箱のスクリーンショットを投稿していた。
同社は、そのような注文をすでに数百件キャンセルしたことを確認している。
メーカーは、RTX 3080がフル生産されていることを確認しており、ボードパートナーは8月から出荷を受けているという。
供給は毎週のように増加しており、在庫状況はすぐに需要に追いつくはずだ。
GeForce RTX 3080発売。何が起こったのか？この問いに答えます。
先週のGeForce RTX 3080の発表は、これまでで最高のGPU発表であると同時に、最もイライラさせられるものでした。
当社のNVIDIA AmpereアーキテクチャGPUに対するレセプションは、チャートから外れており、以前には経験したことのない高さまで関心を高めました。
前回の発売時と比較した例をいくつか挙げてみますと、当社ウェブサイトへのユニークビジター数は4倍、ピーク時のウェブリクエスト数は1秒あたり10倍、パートナーページへのアウトクリック数は15倍以上となりました。
RTX 30シリーズは過去最高の需要があると予想していましたが、その熱意は圧倒的でした。私たちはこのレベルの準備をしていませんでしたし、パートナーの皆様も準備していませんでした。このことをお詫びします。
私たちのコミュニティは、発売から数日の間に質問をしてきました。ジェンセンの個人的なメールには、助けてほしいという要望が殺到しています。彼は皆に、自分がチームと協力していることを知ってほしいと思っています。
何があったんですか？私はGeForce RTX 3080にとても期待していたのですが、発売によって手に入れることがほぼ不可能になってしまい、これは本当に残念です。
GeForce RTX 3080の需要は本当に空前のものでした。私たちとパートナーはそれを過小評価していました。
世界の50以上の主要小売業者が発売日に在庫を持っていました。当社の小売パートナーは、自社サイトへの記録的なトラフィックを報告し、多くの場合、ブラック・フライデーを上回るトラフィックを記録しました。
そのため、顧客にクラッシュや遅延などの問題が発生しました。GeForce RTX 3080が人気があることはわかっていましたが、初日にこれほどのトラフィックがあるとは誰も予想していませんでした。
GeForce RTX 3080の全体的な在庫状況は？
GeForce RTX 3080はフル生産しています。8月からパートナー企業へのGPUの出荷を開始し、毎週のように供給を増やしています。
パートナー企業も空前の需要に対応するためにキャパシティを増強しています。
多くのゲーマーが今すぐにGeForce RTX 3080を購入することができないことを理解しており、早く追いつくためにできる限りのことをしています。
お好きな小売店に在庫があるかどうかの通知を受けるために、チェックを続けてください。お近くの小売店で入手可能なカードを探すには、GeForce RTX 3080製品検索をご利用ください。
なぜこんなに在庫が少ない状態で入手可能なのですか？なぜ、より多くのカードが生産されるまで待たないのですか?
当社には大量の供給がありますが、このレベルの需要に対してではありません。
当社の新しいGPUは、初期需要が供給を上回るのが一般的です。
私たちのパートナーのグローバルネットワークは、世界中の1億人以上のGeForceゲーマーに新しいGPUを届けるために、できる限りの努力をしています。
私たちの哲学は、最新技術をできるだけ早くゲーマーの手に届けることです。より多くのGeForce RTX 3080を製造するために競争をしているので、現状を利用しようとする日和見主義的な転売屋からは買わないことをお勧めします。
今後、NVIDIAストアにはどのような変化がありますか?
他の多くの小売業者と同様に、NVIDIAストアも悪質なボットや転売屋にあふれていました。
この課題に対処するために、以下の変更を行いました：NVIDIAストアを専用環境に移動し、容量を増やし、ボット対策を強化しました。
サーバーの負荷をより効率的にするためにコードを更新しました。botの使用を相殺するために、CAPTCHAをチェックアウトフローに統合しました。ストアAPIに追加のセキュリティ保護を実装しました。そして、さらに多くの取り組みが進行中です。
9月17日の午前6時にNVIDIAストアにGeForce RTX 3080sがあると言いましたが、なぜすぐに「通知」から「在庫切れ」になったのですか?
太平洋時間の午前6時に、私たちはNVIDIAストアのライブをプッシュしようとしました。瞬く間に、NVIDIAストアには、前世代の発売時の10倍以上のトラフィックが殺到し、社内システムが大混乱に陥り、米国太平洋時間午前6時00分に販売が適切に開始されないエラーが発生しました。
私たちは問題を解決し、予定よりも遅れて注文を処理することができました。
複数のGeForce RTX 3080 GPUの購入を祝うボット/スクリプトを使用している個人を見ました! ボットは供給可能なものをすべて手に入れたのでしょうか？
いいえ。ボットを使用している個人が、確定した注文で埋め尽くされた電子メールの受信箱の画像を表示しているかもしれませんが、NVIDIAは、出荷できるようになる前に、何百もの注文を手動でキャンセルしています。
なぜNVIDIAストアにはbotと戦うための予防策（CAPTCHAなど）がなかったのでしょうか？
NVIDIA Storeには、これまでの発売で十分であることが証明された多くの裏のセキュリティ対策が施されていました。
これほどの規模と巧妙なボットを目の当たりにしたのは初めてのことです。
発売以来、私たちはCAPTCHAを含む数々のセキュリティアップグレードに迅速に取り組んできました。また、カードが正当な消費者の手に渡ることを保証するために、購入を手動で監視し続ける予定です。
なぜNVIDIAは、RTX 3080 FEが在庫切れであることを知っていながら、”Notify Me “メールを送ったのですか？
午前6時に「Notify Me」メールを配信するように意図しておりましたが、ご注文の受付開始時間を目標にしておりました。
極度の需要とサイトのトラフィックのため、時間通りに注文を適切に処理することができませんでした。
エラーが解消されるまで、メールの送信を保留していました。それでも、在庫はすぐに完売してしまったので、ほとんどの人がメールを開く頃には完売していました。振り返ってみると、「お知らせメール」を送るべきではなかったと思います。
お話を聞いてくださってありがとうございます。
皆さんがGeForce RTX 3080に興奮していることに興奮しているので、できるだけ早く需要に追いつけるように全力で取り組んでいきたいと思います。
ソース：Videocardz.com – NVIDIA publishes Q&A regarding GeForce RTX 3080 availability
解説：
世界中に混乱をもたらす転売ヤー
RTX3080は世界で多くの転売ヤーがbotを使って入手し、1.5-2倍の価格でebayなどで転売を行ったようです。
nVidiaの公式ストアの厳重なbot対策をすり抜け、多くのRTX3080がbotによって買い占められてしまったようです。
日本ではあまりPCゲーミングが盛んではありませんので、それほど大きな混乱は起きませんでした。
また、RTX3080は発売前から複数のモデル(20GB版、TiやSUPERなど)が発売されることがリーク情報で判明しており、もし今後仕様の高いモデルが発売されれば、転売品としてプレミア価格で捌くのは難しくなってしまうでしょう。
また、GPUカードを発売するメーカーは今後、自社でボードを設計したカスタムモデルを投入してくるものと思われ、そういったモデルが発売されればさらに価値が下がってしまいます。
こういうこともあって自作PCパーツと言うのはあまり転売には向いていません。
では来週発売されるRTX3090はどうかと言うと、あまりにも高すぎて一個でも余ったら即死級のダメージでしょう。
しかし、世界では全く違う状況なので、転売屋がbotをフル活用して購入し、転売の餌食になってしまったようです。
私が今まで紹介してきたように、AIやビッグデータを活用して、転売屋の購入を拒否するようなシステムが決済システムの中に組み込まれるのも時間の問題と思います。
デジタル通貨やマイナンバーなどはそれを行う格好の手段と言ってもよいでしょう。
転売と言う行為が成立するのも混乱期である今だけなのかもしれません。