5月に戻って、@MebiuWは、AMD Ryzenプロセッサシリーズの新しいコードネーム「Warhol」を明らかにした。
本日、同じリーカーが、同じロードマップの新たな部分を明らかにしました。
2021年のAMD Ryzen。Warhol、Van Gogh、Cezanne?
MebiuWから直接知ったように、ロードマップの全容はすでに部分的に確認されていますが、それ以上の詳細はまだ公開されていません(そのため、ロードマップの全容を明らかにすることには消極的です)。今回のリークでは前の部分を繋げて、1つの大きなスライドを作成しました。
ロードマップは年単位で区切られています。MebiuWで知ったように、2021年にAMDはWarhol、Van Gogh、Cezanneを発売することになっています。後者はAMD Renoirの後継だが、現在はZen3アーキテクチャをベースにしている。Van Goghには「CVML」というラベルが貼られているが、これはおそらく「コンピュータビジョンと機械学習」を意味するものだろう。したがって、このシリーズはCezanneとはまったく異なる市場にフォーカスしている可能性が高い。
それでも、今回のリークで最も興味深いのはウォーホルだ。ブロック図の配置から判断すると、このシリーズは2021年の半ばに登場することになるだろう。
AMD Warholは、Vermeer Refreshか、AM4からAM5へのソケット移行のための「暫定」シリーズのどちらかになるかもしれない。
Van Goghの後継機の名前はまだ明らかにされていないが、AMDが有名な画家からアーキテクチャ名を借りていることはわかっている。
したがって、Van Goghの後継者は、名字がDで始まる画家であるはずだ(da Vinciではない – 我々が尋ねた)。
また、最初のNavi2ベースのAPUが2021年に期待されていることも確認されている。CezanneはまだVegaグラフィックスに依存していますが、Van GoghはNaviを搭載した最初のAPUシリーズになる予定です。2022年に登場する後継のAPUはすべてNaviを搭載すると予想されており、図中の「N」の文字が示すように、Naviを搭載している。
AMDは今年後半のVermeerの発表会で、将来のRyzenシリーズの詳細を明らかにするかもしれない。
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ソース:Videocardz.com – AMD Ryzen 2021-2022 roadmap partially leaks
解説:
ツイッターのユーザーが投稿した画像から今後のAMDのラインナップが一部判明したとのこと。
上の記事をまとめて表にしてみました。
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | ||||
Desktop | Matisse Zen2 / 7nm / PCIe4 |
Vermeer Zen3 / 7nm / PCIe4 |
Warhol (Vermeer Refresh?) Zen3 / 7nm / PCIe4 |
Raphael Zen4? / 5nm? / PCIe5? |
||||
Ultra mobile APU | Van Gogh Zen2 / 7nm Navi2 / LPDR4 / LPDR5 |
名称不明(一文字目はD) Zen3? / 6nm? Navi2 / LPDR5? |
||||||
APU | Picasso Zen+ / 12nm Vaga 11? / LPDR4 |
Renoir Zen2 / 7nm Vega8? / LPDR4 / LPDR4x |
Cezanne Zen3 / 7nm Vega 7 / LPDR4 / LPDR4x |
Rembrandt Zen4? / 6nm? Navi2 / LPDR5? |
※ 末尾に?マークがついているところは筆者の予想です。(SSからは全く確認できないか、一部しか確認できません。)
気になるのは来年のWarholが実質的なVermeer Refreshに見えるところです。
ただし、Matisse Refleshと違って、一部のモデルを置き換えるXTモデルが出るわけでもなさそうです。
またデスクトップのはずのRaphaelにNavi3らしき記述が見えるところも気になります。
一体これは何なのかといぶかしく思います。
画像からは「Nav」の文字が確認できますので、これがNaviでないとは思えません。
CPUの中にGPU的な仕組みを入れるというのは流行りの機械学習向けの何かを取り込むと言うことなのか非対称型のCPUに移行すると言うことなのかはっきりしません。
今とは違う何かの変化が起きるという可能性もあるのかなと思っています。
では、一体なぜWarholで足踏みするのか?と言うところを考察してみましょう。
私が思いつきそうな理由は「IntelがDDR5に対応するまで足並みを揃える」、「AMD以外のメーカーに5nmを全部抑えられてしまった」と言うくらいですね。(笑
NVMe Gen4 SSDを見てもわかる通り、大手メーカーのほとんどはAMDのみの対応であるPCI Express4.0に対応した高速SSDを発売しませんでした。
メモリは比較的大きな商いですので、メモリメーカーからはAMD一社では弱いと判断されているのかもしれません。
だとすると、痛恨の遅延と言うことになります。
「5nmを全部抑えられた」説に関してはAMDが7nmを全部抑えてAmpereはSamsung 8nmになったと言われていますので、意趣返しでnVidiaが5nmを押えたのかもしれません。
しかし、もちろんですが、nVidiaに生産する製品があることが前提ですが・・・。
5nmに関してはアップルなどのスマホSoCを作っているメーカーも2022年までは5nmを使うとみられていますので、そういう点でも供給がひっ迫している可能性はあります。
AMDが5nm製品をいつ投入するかに関しては時期がはっきりしていませんでした。
その時点で、私はAppleなどが5nmをスマホSoCのために抑えてしまい、十分なボリュームが確保できない可能性もあるのではないかと思っていました。
次の3nmは2023年と言われています。
2023年以降はAppleが5nmのボリュームを離すと思います。
Appleは時価総額で190兆円を超えた世界最大の企業ですので、AMDのような弱小の企業にはいかんともしがたいところだと思います。
また、モバイルの方が売れる余地はかなり大きいと思いますので、今のわかりにくい、APUとCPUのアーキテクチャーがそろってない状態を改善するためには、CPU側の型番を一つ飛ばすか、Refresh製品を出す必要があるわけですが、そのためにWarholを出すという可能性もあります。
よく売れるノートPCのAPUの方が新しい技術を使っているというのもマーケティング上有効なアピールだと思います。
いずれにせよ、2021年のデスクトップは足踏みすることになる可能性が高くなったと言ってもよいでしょう。