自作PCユーザーがゲーム用PCの解説をします

自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド

Windows PCはAppleの将来の製品に合わせてARM CPUに切り替えなければならないだろう、と元Macの設計チーフは語る

投稿日:

AppleがIntelのAシリーズシリコンを自社製に切り替えようとしていることについて、元MacチーフのJean-Louis Gassée氏がコメントしており、Windows PCはいずれARM CPUへの切り替えが必要になると主張しています。

また、Microsoftも新しいハードウェアに切り替えないと取り残されてしまうという話もしていますので、ここではその詳細を紹介しておきます。

Gassée氏、AppleのカスタムARMプロセッサは、より多くのパフォーマンスを提供し、より良いバッテリー寿命を提供するだろうと語る

まず、Gassée氏は、開発者がアプリをテストするためのMac miniにシリコンを搭載したA12Z Bionicの初期のGeekbenchの結果についてコメントしています。

この元幹部は、A12Z Bionicは、将来のMacがパフォーマンスに妥協することなく、TDPが大幅に低くなるという証拠を提供していると指摘しています。

 

Geekbenchのテストによると、A12Zの性能は私のMacBook Proと同等かそれ以上だそうです。

AppleはA12ZプロセッサのTDPを公開していませんが、iPad Proの18W電源アダプタ出力という間接的な数字を頼りにしています。

これを見ると、今後のMacでApple Siliconに何を期待するのかがわかります。処理能力を失うことなくTDPを大幅に低下させる

また、競合他社が競争に勝ち残るためには、最終的にはARM CPUに切り替えなければならないとも語っています。

“具体的には、Appleが物質的に優れたラップトップやデスクトップを提供し、MicrosoftがARMのSurfaceデバイスでWindowsを改良し続けた場合、DellやHP、Asusなどはどうするのか?

競争するためには、PCメーカーはそれに追従しなければならず、彼らは “ARMに行く “でしょう。

AppleがAシリーズのチップに切り替えたことによる2つの大きなメリットは、パフォーマンスの向上とバッテリー駆動時間の向上です。

A12Z Bionicが2020年モデルのiPad Proほどのパフォーマンスを発揮していなかったのを見ているかもしれませんが、これはAppleの翻訳レイヤー「Rosetta 2」に起因しています。

Appleが初のARMベースのMacを発表する前に、これらの小さな問題に磨きをかけてくれると確信していますが、これは13インチのMacBook Proと言われており、2020年の第4四半期に生産が開始されると言われています。

また、Gassée氏は、Appleに続いてMicrosoftもARMへの切り替えを決断しなければならないだろうとコメントしています。

“これにより、Microsoftは選択を迫られることになります。ARM上のWindowsを忘れて、最新のPCをAppleに譲るか、アプリの互換性の問題を修正して、Appleの新しいMacに代わるARMベースの選択肢を提供するかのどちらかだ。

もちろん、それは間違ったジレンマです。Microsoftは先に進むだろう…それはWindows PC業界の他の部分にも影響を及ぼすだろう。”

ARMプロセッサへの切り替えについて、Gassée氏は正しいと思いますか?コメントで教えてください。

ソース:wccftech – Windows PCs Will Have to Switch Over to ARM CPUs Eventually to Match Apple’s Future Offerings, Says Former Mac Chief

 

解説:

将来的にWindows PCもすべてARMになると宣うMacの元設計チーフ

Macの設計技術者が将来的にはWindowsPCもARMになるざるを得ないだろうと発言しています。

根拠はARM Macのバッテリー時間の長さによってWindowsノートは競争力がなくなるからとしています。

AppleにとってPCとは数の出るノートPCのことであり、高性能PCとなるデスクトップがどうなるのかと言うことには触れられていません。

 

ただし、ノートPCがARMになれば、x86を使うのは設計的にも二度手間になりますのでゲーミングPCも含めていずれすべてARMに集約されることになると思います。

その移行には5-10年程度はかかるでしょう。

ソフト資産の継承に関しては、古いソフトはエミュレーション動作で何とかなるでしょう。

新しいソフトはUWPを使うなりするしかないでしょうね。

現状ARM Windowsにも32bitアプリはエミュレーションで動作可能です。

このMacの技術者の言う通りになるとは限りませんが、もしそうなった場合、こういった流れになるでしょう。

概ね10年くらい前のソフトならエミュレーションで十分動作可能だと思います。

ちなみに2010年のゲームはFPSだとCall of Duty: Black Ops、Battlefield: Bad Company 2、シミュレーションだとTropico 3、レースだとF1 2010です。

ゲーム機だとまだPS3が現役の時代です。

クラウドゲーミングは現在とん挫していますのであまり強くは言えませんが、将来的にはデータセンターで演算した結果の画面を転送するだけのプアなクライアントが中心になり、今のような高性能が必要な用途に関しては、必要な時間だけデータセンターから借りてくるという形式になると思います。

x86が生き残るのか?ARMに全部食われるのか?クラウドゲーミングが主流になるのか?いずれになると思いますが、x86がかなり押され気味であることだけは確かだと思います。

一般的には我々PCゲーマーが使う漬物石のような巨大で重たいPCはあまり好まれません。

我々は少数派であると言うことだけは自覚しておきましょう(笑

 

 

 

  • B!