ケイデンスは、IPソリューションとIC設計および検証ツールの開発に注力しているファブレスの半導体企業です。本日、第5世代のDDRメモリの開発努力に関する最新情報を投稿しました。これにより、新しい標準の開発に関する洞察が得られます。
新しいDDR5規格は、より高い電力効率でありながら、速度と電圧を下げるとされています。
ケイデンスのブログ「Breakfast Bytes」では、ケイデンスのメモリエキスパートの1人が、新しい規格の開発と、今後のSoCソリューションのIPを開発する方法について話しました。
メモリ規格を開発している会社であるJEDECは、公式にDDR5標準仕様を公開していませんが、ケイデンスは彼らと緊密に協力して、それらが順調に進み、新しい規格にIPを提供する市場で最初になることを保証します。
メモリーソリューションのケイデンスのエキスパートであるマークグリーンバーグは、DDR5とその進捗状況についてブログで意見を述べていました。
まず、DDR5は最初は4800 MT / sの速度を特徴とするだろうと彼は述べています。
最初の速度は、データ転送速度が前世代のDDR標準で見られたのと同じ方法で増加する12か月間で向上します。グリーンバーグ氏はまた、DDR5の目標は、レイテンシの課題を管理しながら、より大きなメ
モリダイを備えることであり、高速I / Oを備えたDDR4と同じ速度のDRAMコアであると述べました。
また、新しい標準の目標は帯域幅ではなく容量であることにも言及しました。最初はダイごとに24Gbのメモリが必要ですが、後で32Gbになるはずです。これにより、256 GB DIMMが可能になり、各バイ
トは100 ns未満でアクセスできるため、非常に応答性の高いシステムになります。
グリーンバーグ氏はまた、今年はケイデンスが7 nm IPの注文をたくさん受けているため、今年はDDR5の年であると付け加えました。
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ソース:techpowerup – DDR5 Arrives at 4800 MT/s Speeds, First SoCs this Year
解説:
2020年はDDR5ロンチの年
DDR5は同クロックでDDR4より1.3倍の速度があるといわれているため、SoCなどの性能、特にGPU性能が大幅に引き上げられることが予想されます。
当サイトでは今まで何度も繰り返してきていますが、すでにITデバイスの主役はスマホやタブレットに移っており、PCが移行しなくてもスマホやタブレットがDDR5に移行すれば大量生産によるメリットは十分受けられると思います。
そのため、PCもそれに引っ張られる形で移行することになるのではないかと思います。
2020年はスマホ、2021年はPCが順次DDR5に移行することになるのではないかと思います。