まず最初にこの話をする経緯を説明します。
LisaちゃんのツイッターのアカウントにDMでPCの見積もり依頼が来ていたのですが、DMをチェックしていなかったので、結果として無視するような形になってしまいました。
一体どんな用件だったのかは今となってはわからないのですが、最近何か、小・中学生の方がツイッターで自作erの方に記事タイトルの性能の見積もりの依頼を出しまくっているようですので、それかなと思い、無視してしまった方への罪滅ぼしとして記事にします。
まず最初にある方のツイートの内容を見てください。
https://twitter.com/HbF0nX_/status/1194666848773496832
誰にでも最初はあるので、フォートナイトで144FPSが出せるPCが8万円うんぬんという話への批判はやめます。
しかし、これは覚えておいてほしいのですが、まず、フォートナイトで144FPS出せるGPUは新品で33,000円程度します。
OSが17,000円前後、こういう質問をされる方は144FPSが表示できるモニターと言うものはもちろん持ってないと思いますので、それが約30,000円ほどします。
これだけですでに8万円ですので、モニター、OS込みでフォートナイトで144FPS出せるPCを組もうとすると、合計で163,000円弱かかることになります。
新品ならばこれより安くは出来ないです。
中古ならもっと安くであるのではないかと思うかもしれませんが、中古は動作しないものやマイニング落ちの酷使された個体がが混じってる可能性もあり、こういう質問をしてくる初心者の方にはお勧めしません。
また、上のツイートの質問にありましたので、念のために解説しておくと、例えばGTX1660とRTX2080Tiは全く別のGPUなので改造すればGTX1660がRTX2080Tiになるということもありません。
きちんとお金を出して買わないと手に入らないということになります。
当サイトで構成例を出しているPCの中で一番安価なものは
こちらは合計価格132,723円です。価格は少しずつ上下していますので、多少違っていることはありますが現時点ではほぼ変わってないと思います。
こちらはFullHD、フォートナイトのHigh設定で144FPS出せます。
「Epic」設定でも100FPSくらいは出ると思います。
うちの構成ではメモリが8GBだったりSSDが240GBだったりなどということはないので、基本的にスペックを増量する必要はないです。
これに144FPSモニターのBenQ XL2430を加えます。
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こちらが29,980円です。
132,723円+29,980円で合計価格162,703円(税込)ということになります。
ぶっちゃけ、うちの構成はケースと電源にそれなりに良いものを選んでいるので、少し高めだと思います。
しかし、モニターとOS込だと15万以下にするのは難しいと思います。
これ以上安くならないのか?
ほとんど無理と考えてもらった方が良いと思います。
なぜなら製品には原価というものがあるからです。
別に意地悪して言っているわけではなく、誰に聞いても似たような価格になると思います。
相手が子供だから、学生だからボッタくってやれというような悪質な人はこの世界にはほとんどいないと思います。
嘘だと思うなら、現実の店舗で見積もりを取ってみてください。
ほとんど同じ価格になると思います。
※ うちはこだわってる部分があるのでその分はほかのところより高いです。
ゲーミングPCはなぜこんなに高いのか?
この質問は良い質問だと思います。
ゲーミングPCが高いのではなく、ゲーム機、プレイステーション4やXboxなどが安すぎるということです。
ゲーミングPCのCPUはRyzen3000シリーズが出るまでほとんどがintelという会社のCPUで、GPUはnVidiaのGeforceというものが使われています。
しかし、ゲーム機のCPU、GPUはAMDという会社の製品が使われています。
なぜか?それはソニーやマイクロソフトに猛烈な値引きを要求されるからです。intelとnVidiaはこういう値引きを物凄く嫌うので、AMDだけが引き受けたということです。
PS4は世界で1億台売れましたが、「沢山注文するからその分値引きしてよ」というのがゲーム機が安い理由です。
また、ゲームのプログラムも基本的にゲーム機用に作りますので、同じ程度の性能のゲーミングPCより快適にゲームをプレイすることが出来ます。
ゲーム機というのは遊ぶための機械ですが、日本でもトップクラスに頭の良い大人たちが時間をかけて知恵を出し、たくさんのメーカーに無茶な要求を出してあの価格を実現している奇跡のような存在です。
言ってみれば、最初から大幅に値引きされているゲーム専用のコンピューターと言ってもよいです。ゲームを快適に遊ぶ上でこれ以上の存在は無いでしょう。
これがゲーム機がゲーミングPCと比較して破格に安い理由です。
ゲーム機は同世代のゲーミングPCと比較しても極端に劣るものではありません。
ただし、約5年間は世代交代しませんので、モデルチェンジ末期になると最新のゲーミングPCとの性能差が大きくなります。今のPS4は完全にこのパターンです。PS5は来年の年末に発売される予定です。
ゲーミングPCはゲームだけではなく、動画の配信や画像の加工、イラストなどほかの用途にも使えます。(ただし、別途ソフトが必要)
学生の方で、10万円単位のお金を動かせない方はとりあえずゲーム機でゲームをプレイして、ゲーミングPCは大人になってから購入されるのが良いと思います。
正直、ゲーミングPCを15万円出して買うよりはもっと別のことにその分のお金を使っていろいろなことを経験した方が良いと私は思います。
※それこそ、ゲームソフトを買うお金として使った方が良いと思います。
まあ私はフォートナイトのようなゲームを144FPSでプレイすることにあまり魅力を感じないのですし、144FPSモニターは持ってませんので、そうしたい人の気持ちはわかりません。
しかし、子供が十数万円もするゲーミングPCをゲームをするためだけに手に入れるというのはあまり健全なこととは私は思いません。
高校生の方なら、アルバイトして買うのは良いと思います。
自分で一生懸命働いて稼いだお金をゲーミングPCにつぎ込んで後悔しないと思えるなら、それはそれでよいのではないかと思います。