今年のE3イベントの間に、NVIDIAはGeForce RTX Superと呼ばれる新しい、「Turing」グラフィックスカードのラインナップを開始しました。
彼らは、「Super」リフレッシュがGeForce RTX 2060、RTX 2070、およびRTX 2080にも存在することを明らかにしました。
2080 Ti SuperモデルのCUDAコア数とGPUコア構成を推測しているという噂がたくさんありました。
しかし、TweakTownのAnthony Garreffa氏によると、GeForce RTX Superのリリースイベント中に、彼はNVIDIAのPCビジネス担当上級副社長、Jeff Fisherに、GeForce RTX 2080 Ti Superグラフィックカードのリリースがあるかと尋ねました。
その質問に対して、ジェフは単純な「そうではない」と答えました、それは現在の「SUPER」ラインナップがそのまま完成していることを意味します。
さらに、NVIDIAがGeXorce RTX 2080 TiとRTX Titanグラフィックスカードの間のパフォーマンスのギャップを埋めるようにRTX 2080 Tiに「SUPER」ラインナップを与えないことは非常に合理的です、おそらくRTX Titan GPUの販売を危うくします。
ソース:techpowerup – NVIDIA Won’t Launch GeForce RTX 2080 Ti Super
解説:
RTX2080TiにもSUPERモデルがあるという噂が流れていましたが、どうやらないということのようです。
そもそも、最上位のモデルであるRTX2080Tiにさらに最上位モデルを作ると今後のロンチ時の売り上げに影響が出る可能性もあり、その世代のTitanモデルを買った人たちに対しても問題があると思います。
RTX2080Tiも笑いごとで済まない価格ですが、Titanはその倍はします。
販売のテコ入れのために新しいモデルを設定するというのは、販売政策上は有効ですがトータルのマーケティングで有効かと言えば必ずしもそうではありません。
そこにはやはり、「顧客の信頼」という要素が絡んできます。
私もマーケティングを少しはかじっていますが、世界的に有名なマーケッター、ジェイ・エイブラハムは「顧客とはあなたが搾取するための対象ではなく、あなたが保護すべき人たちのことである」と言っています。
一見遠回りに見えても顧客からの信頼を得ることが、商売上最も有効であるということです。
フラッグシップというのはそれほど重要なラインナップ上の精神的な支柱であり、簡単に変更はできないものです。
そこをいじるのは得策ではないと思っています。
まだ噂の段階ですので、断言できるようなものではないですが、ほぼ、確定だと思います。
また、これ以上シリコンのサイズを大きくするということは、量産品としては例をみないほど巨大と言われたTU-102をさらに大きくするということであり、コスト・販売、両方の価格的にも現実的ではないと思います。
さらにいえば、RX5700/XTは確かにnVidiaにとっては脅威となるものですが、性能はRTX2070の少し上程度、RTX2080Tiというフラッグシップを降ろしてまで対抗すべき性能ではありません。
そうしたことを総合的に考えるとRTX2080Ti SUPERを出してもプラスよりマイナスの方が大きいように私は思います。
こうしたうわさが飛び交うのもやはり、仮想通貨バブルがはじけた余波といったところではないでしょうか。
それほどGPUメーカーの売り上げに暗い影を落としたということです。
仮想通貨バブルはゲーマーにとっては何一つ良いことが無いという感じです。