中国では、GeForce RTX 5090カードの大量改造が機械によって行われており、「ゲーミング」カードを「AI」特化型カードへと変換しています。
中国企業がRTX 5090のGPUチップとVRAMモジュールを取り外し、カスタムPCBに搭載してAIシステムに導入
厳しい規制と輸出規制にもかかわらず、一部の企業は中国でGeForce RTX 5090を問題なく入手できているようです。
GeForce RTX 5090 DはRTX 5090 D V2に置き換えられますが、RTX 5090は何らかの方法で中国に密輸されており、実際にはゲーミングPCではなく、大幅な改造を経てAIシステムに搭載されています。
this is how the chinese turn the 5090 gaming cards to turbo cards. they got plenty of 5090.
they remove the gpu and vram chips from the retail products, then put them on their custom PCB for turbo.
then the rest manufacturing process is basically automated.阿健座谈… pic.twitter.com/LhBbCN8O85
— UNIKO’s Hardware 🌏 (@unikoshardware) July 25, 2025
これは、中国企業が自動化プロセスを用いてGeForce RTX 5090 GPUを全てAIカードへと改造している様子を撮影した動画です。
この作業を行っている研究所は、この作業を大規模に行っており、おそらく数千枚のRTX 5090を専用のAIカードへと改造したと考えられます。
まず、GPUが完全に機能するかどうかをテストし、その後、GPUチップ(GB202ダイ)とGDDR7 VRAMモジュールをPCBから取り外します。
新しいAIカードの製造用に特別に製作されたカスタムPCBに、GPUチップとVRAMチップをはんだ付けします。
このPCBはかなり大きく、AIシステムへの接続を容易にするために、右端に16ピン電源コネクタも配置されています。
さらに、大型のAIブロワー型クーラーと組み合わせることで、コンポーネントの冷却性能が向上し、長時間の動作が可能になります。
チップの取り外しから新しいPCBへの取り付けまで、ほぼすべてが自動化されており、精密機械によって行われます。
その後、再度テストが行われ、企業への出荷用に梱包されます。
このようにして、多くのRTX 5090がAI搭載カードへと改造されています。RTX 5090 Dとは異なり、RTX 5090は企業で非常に人気のあるAI機能を備えているためです。
今後発売されるRTX 5090 D V2は、米国の規制によりAI機能は搭載されず、メモリ構成も弱体化されるため、ゲーマーのマシンに搭載される可能性が高いでしょう。
しかし、RTX 5090の中国市場への流入は全く問題なく、ご存じの通り、このようなハイエンドGPUがAIカードに転換されるのは今回が初めてではありません。
2023年には、NVIDIAのフラッグシップGPUであるGeForce RTX 4090が、同様のブロワーカードソリューションによってAIカードに転換された事例もありました。
ただし、RTX 4090は当初中国での販売が許可されていましたが、大規模な転換は後になってから行われたようです。
解説:
今度はRTX5090が中国でAIアクセラレーターとして使用される。
RTX4090がかつて同じように使われていました。
その時はPCBを載せ替えしてメモリを24GBから48GBにし、クーラーをブロワーファンにするというものです。
サーバー用のAIアクセラレーターは巨大なクーラーを搭載し、クロックを高めて単体の性能を上げるよりも、2スロットのブロワーファンを搭載し隙間なくGPUを搭載する方向になります。
これだとクロックは上げられませんが、もともとサーバー用のAIアクセラレーターは大量にGPUを搭載して並列稼働させて性能を稼ぐという方式なのでこれでも問題ないのでしょう。
※ もちろんですが、最新のAIアクセラレーターは巨大なクーラーを搭載しています。今、例に挙げているのはPCIexpressに取り付けるものです。
RTX5090は出始めのころワークステーションにも搭載されていましたが、今回の記事を見るとAIアクセラレーターとしても中国に引っ張っていかれていたようです。
これでは足りなくなるはずだなあと今更ながらに思いますね。
結局アメリカがどんなに規制をかけてもあらゆる方法を使って中国に輸出されてしまうのですねえ。
これがRTX5090の価格がなかなか下がらなかった理由なのでしょう。
今ではRTX Pro 6000があります。こちらはメモリ96GBなので、こちらが手に入るならわざわざRTX5090を持って行ってPCBを乗せ換えるより、そのまま使えますのでAIアクセラレーターとしてはこちらの方が人気があるのでしょうね。
需要が落ち着いてきたのはRTX Pro 6000の発売も関係しているのだと思います。
なんせAIアクセラレーターの世界は貧乏なPCゲーマーと違い1ユニットにつき160万円くらいはポンと出せるような企業・団体がそろっていますから・・・・。