Bloombergの報道によると、アナリストは任天堂が6月5日の発売に向けて600万台から800万台のNintendo Switch 2を用意すると予想している。
これはビデオゲーム業界史上最大規模のゲーム機発売となる。
2025年に向けて、ニンテンドーSwitch2の発売は今年最も重要なイベントのひとつになると誰もが予想していた。
Switch2の需要は、任天堂の予想を上回ってさえいる。
日本国内だけでも、任天堂はSwitch 2を手に入れたいという消費者から220万件の申し込みを受けた。
任天堂の古川俊太郎社長は、需要が予想を上回ったため、「かなりの数の応募者が落選する」ことをXでプレイヤーに正式に謝罪しなければならなかった。
Bloombergの報道では、任天堂は6月5日までにできる限り需要に応えられるよう、ゲーム機の増産に全力を尽くしているとも記している。
ニンテンドーSwitch2の予約注文は、米国が発表した関税のために延期されていたが、本日米国とカナダで開始された。予約注文を確定しようとしている消費者は、圧倒的なトラフィックの洪水により、ベストバイやウォルマートなどの小売店のウェブサイトがクラッシュしたと報告している。
それでも多くの人々が嬉しそうに予約注文をしたことを発表していたため、全体的にはそれほど悪い障害ではなかった。
Switch 2とそのゲームソフトの価格には賛否両論があるが、予約購入や初日購入が可能な人は、待つことを選択した人よりもお得な買い物ができる可能性が高い。
関税はまだ暗雲のようにゲーム機の価格を覆っており、任天堂が関税への対応としていくつかのSwitch 2のアクセサリーを値上げしたように、我々はすでに関税がSwitch 2に影響を与えているのを目の当たりにしている。
ゲーム機の価格は今のところ据え置かれているが、任天堂は「市場の状況によっては」将来値上げする可能性もあると述べた。
解説:
先日、公式予約で220万台入ったと発表されたSwitch2ですが、6/5の発売で全世界600万台から800万台を出荷するとアナリストは予想したようです。
1500万台から2000万台用意するのではないかといわれていましたが、さすがにそれはなかったですね。
初代Switchの累計が1.5億台ですから、ロンチ時に初代Switchの5%前後の数を用意したということになります。
さすがに10%はなかったようですが、それでもなかなかの数です。
ゲーム機はサブカルのニッチではなく、コモディティになった。
今まで何度も書いていますが、全世界で累計1.5億台売れるガジェットはニッチでしょうか?
ゲーム機は市民権を得て、誰もが気軽に買える一般人向けのガジェットになったと思います。
最初に5%前後用意しても全然足りないようですが、この辺りが一つの目安になるのではないでしょうか?
コモディティに求められるものは
- 1.安価
- 2.大量に供給できる生産性
- 3.ある程度の性能
ということではないでしょうか。
今までは性能と圧倒的なコスパで一気に売り上げるという手法でしたが、あまりに発売日に需要が集中することによって、安価で大量に製造できるということがまず第一の条件になってしまいました。
Switchは携帯ゲーム機大ヒットの流れを作り、SteamdeckやPSP2、Xboxも携帯ゲーム機を作るといわれており、2匹目、3匹目のドジョウを生み出す先駆者になりました。
続くゲーム機も発売時という最大のマーケティング効果を発揮する時期にどれだけ売り上げるのか?が一つの焦点になるのではないかとわたくしは考えています。
TSMC3nmや2nmを使うことができれば、素晴らしい性能のゲーム機を作ることができるでしょう。
しかし、それで1.5億台の需要にこたえることができるのかといわれれは甚だ疑問です。
おそらく、PSP2や携帯Xboxは生産計画自体がSwitch2とは違うのではないでしょうか?
強気の生産計画を立てるには強力なブランドと知名度の高い有力なIP(ゲームソフト)が必要です。
この点をクリアする資格があるメーカーはもう存在しないように思います。